第57回午後第38問の類似問題

第54回午後:第22問

MTDLPで正しいのはどれか。  

1: 作業療法士が重要と考える生活行為を実現するためのプログラムである。

2: 終末期患者には適用しない。

3: 本人・家族・支援者の連携を促進する。

4: 3つのシートで構成される。

5: 目標とした生活行為の満足度は、1~100点で自己評価する。

  • 答え:3
  • 解説:MTDLPは、日常生活活動や生活関連活動など、人が生活を営む上で必要な生活全般の行為を向上させるための手続きであり、支援の手法を指す。本人・家族・支援者の連携を促進し、生活行為の目標を明らかにし、実現を目指す。
  • 選択肢1は間違いです。MTDLPは生活行為を向上させるための手続きであり、作業療法士が重要と考える生活行為を実現するためのプログラムではありません。
  • 選択肢2は間違いです。MTDLPは生活行為に障害のある人に対して用いられるもので、終末期患者であっても適用可能です。
  • 選択肢3は正しいです。MTDLPは、本人・家族・支援者の連携を促進し、生活行為の向上に向けて継続的に支援が受けられるようにしています。
  • 選択肢4は間違いです。MTDLPでは、7つのシートが用いられる。それらは生活行為聞き取りシート、興味・関心チェックシート、生活行為アセスメント演習シート、生活行為向上プラン演習シート、生活行為向上マネジメントシート、生活行為申し送り表、生活行為課題分析シートです。
  • 選択肢5は間違いです。目標とした生活行為の満足度は、1(まったく不満)~10(とても満足)点で自己評価する。
  • 科目:作業療法評価学
  • 重要度:プレミアム特典
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第54回午前:第22問

作業療法の評価で正しいのはどれか。  

1: MTDLPは質問紙による評価である。

2: COPMはセラピストの意見を中心に評価する。

3: 人間作業モデルを構成するのは運動面と精神面である。

4: クライアント中心の実践は、評価結果を本人に提示しない。

5: 作業遂行は人―環境―作業の相互作用の結果として生じる。

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、作業療法の評価に関する正しい選択肢を選ぶことが求められています。正しい選択肢は5で、作業遂行は人と環境の相互作用の中で遂行される目的指向的行為であることが示されています。
  • MTDLPは質問紙による評価ではありません。MTDLPは、運動機能の評価法であり、筋力や関節可動域などの測定を行います。
  • COPM(Canadian Occupational Performance Measure)は、クライアントの意見を中心に評価する方法であり、セラピストの意見を中心に評価するわけではありません。
  • 人間作業モデルは運動面と精神面だけで構成されているわけではありません。人間作業モデルは、運動面、精神面、認知面、環境面など複数の要素から構成されています。
  • クライアント中心の実践では、評価結果を本人に提示し、対象者とセラピストで情報を共有することが重要です。評価結果を本人に提示しないというのは誤りです。
  • 作業遂行は人と環境の相互作用の中で遂行される目的指向的行為であることが正しいです。Lawは、人と環境と作業の相互作用モデル内で、作業遂行の重要性を示しています。
  • 科目:作業療法評価学
  • 重要度:プレミアム特典
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