72歳の男性。Parkinson病。Yahrの重症度分類ステージIVである。この患者に自分で行うように指導する内容で適切なのはどれか。
1: 手足のつめ切りを行う。
2: 更衣のときにボタンがけを行う。
3: 低めの洋式便座を用いて排便を行う。
4: 食事のときには頸部伸展位で飲み込む。
5: ベッド端から下肢を下ろして起き上がる。
Parkinson病のYahrの重症度分類ステージVにおける運動療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 四つ這い位保持
2: 膝立ち位保持
3: 立位保持
4: 呼吸訓練
5: 嚥下訓練
Parkinson病患者の歩行の特徴はどれか。2つ選べ。
1: 立脚側への体幹の側屈
2: 腕振りの消失
3: 体幹の前屈
4: 反張膝
5: 下垂足
Yahrの重症度分類ステージⅢのParkinson病に対する作業療法で正しいのはどれか。
1: 日中もポータブルトイレを使わせる。
2: 道具使用の手順に関する記憶は良好である。
3: 構音では流涎が問題となることはまれである。
4: 歩行訓練では歩幅を制限して姿勢の動揺を減らす。
5: 起き上がりは視覚的手がかりによって体幹回旋を導く。
Parkinson病患者のADL指導で適切なのはどれか。
1: 階段よりも傾斜路を利用する。
2: 食事には手関節固定装具を用いる。
3: 下衣の更衣はできるだけゆっくり行う。
4: 浴槽のへりの高さは洗い場の高さに合わせる。
5: 起き上がり動作の開始には視覚的外部刺激を利用する。
Parkinson病で認められるのはどれか。2つ選べ。
1: 反張膝
2: 前傾姿勢
3: 突進歩行
4: 大殿筋歩行
5: はさみ足歩行
50歳の男性。Parkinson病。4年前から右足のふるえが出現し、抗Parkinson病薬を服用している。ADLは自立し、家事を行うことはできているが、作業に時間がかかるようになった。最近、下り坂の途中で足を止めることができず、前方へ転倒するようになったという。自宅でバランス練習を行うことになった。練習方法として適切なのはどれか。
Parkinson病患者で早期に困難となる動作はどれか。ただし、いずれの動作も上肢での代償はないものとする。
1: 寝返り
2: 平地歩行
3: 階段の昇り
4: 端座位の保持
5: 椅子からの立ち上がり
55歳の男性。3年前からろれつが回らず歩行が不安定で介助が必要であり、起き上がるとめまいが起こる。上肢の測定障害のためADLが制限されている。頭部MRIを示す。この患者に対する適切な治療計画はどれか。
1: 四つ這い訓練
2: 主動筋と拮抗筋との協調運動訓練
3: 反動を利用した立ち上がり訓練
4: ロフストランド杖による歩行訓練
5: 改造自動車を利用した移動の指導
56歳の女性。3年前に右手の振戦で発症したParkinson病患者。数か月前から前傾姿勢を認めるようになった。事務員として仕事をしている。理学療法として優先されるのはどれか。
1: リズム音を用いた歩行訓練
2: 体幹筋のストレッチ訓練
3: 呼吸リハビリテーション
4: 下肢の筋力増強訓練
5: 環境整備
65歳の男性。Parkinson病。両上肢の振戦、全身のこわばり及びすくみ足現象がある。入院中の薬物療法と運動療法によって室内歩行が可能になったが、転倒の危険がある。退院前指導として適切でないのはどれか。
1: 便所に手すりを設置する。
2: 掛け布団を軽いものに変える。
3: 歩行開始前に柔軟体操を行う。
4: 便座の高さを膝の位置よりも高くする。
5: 床のじゅうたんを柔らかいものに変える。
72歳の男性。Parkinson病。Yahrの重症度分類ステージIVである。作業療法で適切なのはどれか。
1: 細罫線紙を用いた書字
2: カミソリを使う整容動作
3: 会話を利用した発声練習
4: 折り紙を使ったつまみ動作
5: 革細工スタンピングによる巧緻動作
75歳の女性。1か月前に脳梗塞右片麻痺を発症した。ブルンストローム法ステージは上肢II・手指II・下肢III。現在のADLは次のとおりである。整容は自立。食事、着替え、車椅子・ベッド間の移乗、トイレ動作、歩行は部分介助。排便、排尿とも失禁はない。階段昇降と入浴は全介助である。Barthel indexは何点か。
1: 15点
2: 30点
3: 45点
4: 60点
5: 75点
脳卒中片麻痺患者のADL指導で適切でないのはどれか。
1: 寝返り動作では健側の方に行う。
2: 車椅子は片手駆動型が一般的である。
3: 階段の昇りは健側から、降りは患側から行う。
4: シャツの着衣は患側手から、脱衣は健側手から行う。
5: ベッドからの起立動作では健側足部を引き寄せてから行う。
デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ4(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)のADLで誤っているのはどれか。2つ選べ。 ア.平地歩行は可能イ.車椅子操作は可能ウ.両手手すりでの階段昇降は可能エ.椅子からの立ち上がりは可能オ.ずり這い移動は可能
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
60歳の男性。Parkinson病。3年前に右手の振戦で発症し、2年前から左足と左手の振戦を認めている。最近、前かがみが強くなり、腹部が締めつけられるような感覚を生じることがある。独歩は可能。事務仕事を継続している。外来時の指導で適切なのはどれか。
1: 呼吸法
2: 毎日10分間の散歩
3: 体幹コルセットの装着
4: 四肢の高負荷筋力トレーニング
5: 肩甲帯と体幹を大きく動かす運動
二分脊椎症児の歩行能力においてHofferの分類におけるCA杖歩行群の麻痺レベルと合致するSharrardの分類はどれか。
1: Ⅰ群
2: Ⅱ群
3: Ⅲ群
4: Ⅳ群
5: Ⅴ群
29歳の女性。歩行困難を主訴に整形外科外来を受診したが器質的問題が認められなかったため、紹介によって精神科外来を受診し入院することとなった。手足が震え、軽い麻痺のような脱力があり、自立歩行ができないため車椅子を使用している。立位保持や移乗に介助を必要とし、ADLはほぼ全介助である。この時点の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 自己洞察を促す。
2: 自己表現の機会を増やす。
3: 集団活動で役割を担わせる。
4: 自己中心的な依存は受け入れない。
5: 身体機能に対する治療的な介入を行う。
70歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅱ、下肢Ⅲ。下肢の随意運動は共同運動がわずかに認められる程度である。歩行はT字杖にて室内は自立している。ADL指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
Parkinson病に対するUPDRSを用いた理学療法の評価の説明で正しいのはどれか。
1: 3段階の定性尺度で評価する。
2: 安静時振戦はoff時に評価する。
3: 着衣はon時とoff時に分けて評価する。
4: 歩行中のすくみはon時のみで評価する。
5: 得点が高いほど活動性が高いことを意味する。