脊髄小脳変性症患者で、運動範囲が小さく動作が緩慢な状態に対する運動療法として適切なのはどれか。
1: Frenkel体操
2: 重錘負荷を用いたバランス練習
3: 外的リズム刺激による歩行練習
4: 弾性緊縛帯を装着した協調運動
5: PNFを用いた同時筋収縮の促通
副交感神経の興奮によるものはどれか。
1: 瞳孔散大
2: 胆嚢弛緩
3: 消化管蠕動抑制
4: 気管支平滑筋収縮
5: 外生殖器血管収縮
脳卒中片麻痺の下肢症状と理学療法との組合せで適切でないのはどれか。
1: 内反尖足-体重負荷による持続的伸張
2: 下垂足-反射を利用した足背屈の誘発
3: 膝折れ-長下肢装具の使用
4: 反張膝-底屈制限10°の短下肢装具の使用
5: はさみ足-神経ブロックと伸張訓練との併用
38歳の女性。32歳時に四肢脱力が出現、多発性硬化症の診断を受け寛解と増悪を繰り返している。2週前に痙縮を伴う上肢の麻痺にて入院。大量ステロイドによるパルス療法を行った。この時点での痙縮の治療手段で正しいのはどれか。
1: TENS
2: 超音波療法
3: 赤外線療法
4: ホットパック
5: パラフィン療法
脳卒中片麻痺患者の内反尖足の理学療法で誤っているのはどれか。
1: 下腿三頭筋の寒冷療法
2: 下腿三頭筋の持続的伸張
3: 下腿三頭筋のタッピング
4: 足関節背屈筋群の電気刺激
5: PNF屈曲・外転・内旋パターンでの促通
実用性歩行が可能な脳卒中患者に対する維持期理学療法で最も期待できる効果はどれか。
1: 麻痺の重症度の改善
2: 下肢痙縮の改善
3: 感覚障害の改善
4: 持久力の向上
5: 認知症の改善
痙直型両麻痺を呈する脳性麻痺児の歩行訓練に際して、痙縮を抑制する手技の対象となるのはどれか。2つ選べ。
1: 大殿筋
2: 中殿筋
3: 長内転筋
4: 腓腹筋
5: 長腓骨筋
慢性閉塞性肺疾患の理学療法で適切でないのはどれか。
1: インセンティブ・スパイロメトリー
2: ハッフィング
3: 口すぼめ呼吸
4: 呼吸補助筋強化
5: 体位排痰法
末梢神経麻痺の症候で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 痙縮
2: 筋萎縮
3: 病的反射
4: 不随意運動
5: 腱反射低下
アテトーゼ型脳性麻痺の理学療法で誤っているのはどれか。
1: 姿勢筋緊張の調節
2: 原始反射抑制肢位の保持
3: 重錘バンドによる不随意運動の抑制
4: 関節中間位での運動制御
5: 四つ這いでの肩周囲筋の同時収縮促通
脳卒中治療ガイドライン2004で推奨グレードが低いのはどれか。
1: 歩行能力改善のためのトレッドミル訓練
2: 歩行改善のための筋電図バイオフィードバック
3: 麻痺側手関節の背屈筋の筋力増強のための電気刺激
4: 歩行の妨げとなっている内反尖足へのフェノールブロック
5: 運動障害改善のためのファシリテーション(神経筋促通手技)
脳血管障害と治療の組合せで正しいのはどれか。
1: ラクナ梗塞――――――――頸動脈血栓内膜剝離術
2: くも膜下出血―――――――クリッピング手術
3: 心原性脳塞栓症――――――頸動脈ステント留置術
4: 一過性脳虚血発作―――――コイル塞栓術
5: アテローム血栓性脳梗塞――アブレーション手術
呼吸機能が低下してきた筋萎縮性側索硬化症患者に対する呼吸理学療法で適切なのはどれか。
1: 口すぼめ呼吸の指導
2: 胸郭のストレッチ
3: 呼気時の胸郭圧迫
4: 腹式呼吸の指導
5: 有酸素運動
脳性麻痺の病型と症状との組合せで誤っているのはどれか。
1: 弛緩型 - スカーフ徴候
2: アテトーゼ型 - ガラント反射
3: 痙直型 - 折りたたみナイフ現象
4: 失調型 - 安静時振戦
5: 強剛型 - 鉛管現象