第55回午前第34問の類似問題

第51回午前:第26問

左半側空間無視の治療法として適切でないのはどれか。  

1: 視覚探索練習

2: 体幹の右への回旋

3: プリズム適応療法

4: 後頸部経皮的通電刺激

5: カロリック刺激(Caloric stimulation)

第56回午後:第34問

病態と治療法の組合せで正しいのはどれか。  

1: 半側空間無視 ── 遮断除去法

2: 遂行機能障害 ── 自己教示法

3: 注意障害 ── 間隔伸張法

4: 記憶障害 ── 視覚走査法

5: 失語症 ── PQRST法

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、病態とそれに対応する治療法の組み合わせを正しく選ぶことが求められています。正しい組み合わせは遂行機能障害と自己教示法です。
  • 半側空間無視は、患者が身体の一側の空間を無視する症状です。遮断除去法はこの症状に対する治療法ではありません。
  • 遂行機能障害は、計画や組織化などの認知機能が低下する症状です。自己教示法は、患者が自分自身に指示を出すことで認知機能を改善する治療法であり、遂行機能障害に対する適切な治療法です。
  • 注意障害は、患者が集中力を維持できない症状です。間隔伸張法はこの症状に対する治療法ではありません。
  • 記憶障害は、患者が新しい情報を記憶したり、過去の情報を思い出すことが困難な症状です。視覚走査法はこの症状に対する治療法ではありません。
  • 失語症は、言語機能の障害により、話す、理解する、読む、書く能力が低下する症状です。PQRST法は、記憶の支援方法であり、失語症に対する治療法ではありません。
  • 科目:脳血管疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第45回午前:第30問

脳卒中片麻痺患者の左半側空間無視に対する導入時の理学療法で誤っているのはどれか。  

1: 理学療法士は左側に位置する。

2: 左側身体へ触覚刺激を高める。

3: 左側への体軸内回旋を加える。

4: 鏡による視覚刺激を利用する。

5: 右方から左方へ注意を移動させる。

第45回午後:第32問

症状と治療法との組合せで正しいのはどれか。  

1: 1. 失行症-自己教示法

2: 2. 半側無視-間隔伸張法

3: 3. 記憶障害-誤りなし学習

4: 4. 注意障害-観察学習

5: 5. 遂行機能障害-プリズム適応療法

第36回午前:第46問

脳卒中片麻痺患者の早期理学療法で正しいのはどれか。  

1: 意識障害があれば座位姿勢はとらない。

2: 意識障害がなければ健側の自動運動を行う。

3: 半側空間無視があれば座位訓練は行わない。

4: 肩関節は関節可動域訓練を行わない。

5: 股関節は外旋位に保持する。

第53回午後:第31問

遂行機能障害に対する介入方法として最も適しているのはどれか。  

1: ペグ法

2: 自己教示法

3: 直接刺激法

4: 間隔伸張法

5: 物語作成法

  • 答え:2
  • 解説:遂行機能障害は、計画立案や行動の自己統制が困難な状態で、自己教示法が最も適した介入方法です。自己教示法では、患者と一緒に解決方法や計画を考えることで、遂行機能の改善を目指します。
  • ペグ法は記憶対象をペグ(掛け釘)にかけるイメージを使った記憶方法であり、遂行機能障害に対する介入方法としては適していません。
  • 自己教示法は、行動の自己統制が欠け、課題の理解欠如などをみとめる患者に対し、解決方法や計画の立て方を一緒に考えるものである。遂行機能障害に対する介入方法として最も適している。
  • 直接刺激法は、注意機能に関わる課題をコンピュータや机上の作業で直接的に練習する方法である。注意機能そのものの回復を目的として用いられるが、遂行機能障害に対する介入方法としては適していません。
  • 間隔伸張法は、情報を保持する時間間隔を少しずつ延ばして想起させる記憶の練習法である。遂行機能障害に対する介入方法としては適していません。
  • 物語作成法は、記憶する対象をなるべく印象に残るような物語を作って記憶するもので、言語的方略による記憶障害に対する介入方法である。遂行機能障害に対する介入方法としては適していません。
  • 科目:高次脳機能障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第34回午前:第42問

脳卒中片麻痺患者の理学療法の組合せで適切でないのはどれか。  

1: 非対称姿勢-矯正鏡

2: 痙縮-リラクセーション

3: 空間無視-傾斜台

4: 尖足拘縮-補高靴

5: 肩手症候群-愛護的関節可動域訓練

第44回午前:第60問

脳卒中片麻痺患者の麻痺側の肩の理学療法で正しいのはどれか。  

1: 肩関節伸展運動は避ける。

2: 亜脱臼があるときは整復位で行う。

3: 関節可動域訓練では肩甲骨を固定して行う。

4: 麻痺側への寝返りでは麻痺側肩甲骨を内転位にする。

5: 自己介助による上肢挙上運動では反動を用いた方法を指導する。

第38回午前:第60問

関節可動域を改善させる理学療法で適切でないのはどれか。  

1: 持続的伸張

2: CPMの使用

3: 自動介助運動

4: ホールド・リラックス手技

5: レーザー照射

第36回午前:第45問

脳卒中片麻痺の歩行訓練で阻害因子となりにくいのはどれか。  

1: 半側空間無視

2: 表在感覚障害

3: 膝関節屈曲拘縮

4: 弛緩性麻痺

5: 疼痛

第35回午前:第64問

高次脳機能障害と在宅での生活指導との組合せで正しいのはどれか。  

1: 半側空間無視-車の免許証を返納させる。

2: 観念失行-病前からなじみのある方法を用いる。

3: 手指失認-料理でナイフを用いない。

4: 構成失行-場面にあった服装の指導をする。

5: 喚語障害-トーキングエイドの使用を指導する。

第35回午前:第3問

図は脳卒中右片麻痺の理学療法である。誤っているのはどれか。 

35_0_3

1: 患側下肢の反張膝を防止している。

2: 患側下肢の足関節背屈を促通している。

3: 患側上肢の屈筋を持続的に伸張している。

4: 患側への重心の移動を訓練している。

5: 患側股関節の伸展を促している。

第51回午前:第32問

高次脳機能障害と治療法の組合せで正しいのはどれか。  

1: 記憶障害 - 自律訓練法

2: 失行症 - 回想法

3: 純粋失読 - 認知行動療法

4: 遂行機能障害 - 間隔伸長法

5: 半側空間無視 - プリズム適応療法

第57回午後:第80問

自己暗示により催眠状態を作り出し心身をリラックスさせる方法はどれか。  

1: コラム法

2: 自律訓練法

3: 自由連想法

4: 漸進的筋弛緩法

5: マインドフルネス

  • 答え:2
  • 解説:自己暗示により催眠状態を作り出し心身をリラックスさせる方法は自律訓練法である。自律訓練法は自己睡眠法を用いたリラクゼーション療法であり、心身の緊張を緩和する効果がある。
  • コラム法は認知療法の一つで、ワークシートに出来事や感情、自動思考などを記載し、自分の認知的傾向を分析・調整する方法である。自己暗示や催眠状態とは関係がない。
  • 自律訓練法は正解であり、自己暗示を用いたリラクゼーション療法である。心身の緊張を緩和し、リラックスさせる効果がある。
  • 自由連想法は、夢の解釈などを通じて無意識を意識化し、洞察を得る療法である。自己暗示や催眠状態とは直接関係がない。
  • 漸進的筋弛緩法は、筋肉の緊張状態をコントロールし、その状態を観察し学習する療法である。リラックス効果はあるが、自己暗示や催眠状態とは直接関係がない。
  • マインドフルネスは、瞑想訓練により達成される心理状態であり、「その瞬間の自分の体験に意図的に、そして判断することなく注意を向けること」と定義されている。リラックス効果はあるが、自己暗示や催眠状態とは直接関係がない。
  • 科目:臨床心理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第51回午後:第44問

Down症候群の児の理学療法で適切なのはどれか。  

1: 腹筋群の収縮を促す。

2: 不随意運動を抑制する。

3: 緊張性迷路反射を促通する。

4: シャフリングを移動手段とする。

5: 定頸後すぐに立位姿勢を経験させる。

第38回午前:第11問

図は脳卒中右片麻痺の理学療法である。誤っているのはどれか。 

38_0_11

1: 患側下肢の反張膝を防止している。

2: 患側下肢の足関節背屈を促通している。

3: 患側上肢の屈筋を持続的に伸張している。

4: 患側への重心の移動を訓練している。

5: 患側股関節の伸展を促通している。

第42回午前:第50問

左半側無視の症状がある回復期の左片麻痺患者への生活指導で誤っているのはどれか。  

1: 本人の関心があるものを左側に置くようにする。

2: 見落としがちなものはメモする習慣をつける。

3: 鏡を見せて体幹の傾きに気付かせる。

4: 入浴時に左上下肢をしっかりこするようにする。

5: 食事の始めにお盆のふちをたどるようにする。

第47回午後:第31問

小脳失調患者の上肢の協調性向上を目的とした方法で正しいのはどれか。  

1: 上肢遠位部に弾性緊迫帯を巻く。

2: 上肢遠位部に重錘を負荷する。

3: 筋にタッピング刺激を与える。

4: 筋に寒冷刺激を与える。

5: 筋の他動伸張を行う。

第45回午後:第33問

Bell麻痺の理学療法で正しいのはどれか。  

1: 前頭筋には行わない。

2: 顔面の感覚再教育を行う。

3: 咬筋の筋力増強を中心に行う。

4: 舌運動の非対称性を改善する。

5: Synkinesis(随伴運動)を抑制する。

第40回午前:第65問

上腕切断者の作業療法で誤っているのはどれか。  

1: 健側の筋力強化を行う。

2: 弾性包帯は末梢側ほどきつく巻くように指導する。

3: 義手を健側の母指までの長さと同じにする。

4: 操作効率が悪い場合はハウジングを長くする。

5: 鏡を見て姿勢をチェックするように指導する。