神経性大食症について正しいのはどれか。
1: 女性より男性に多い。
2: 高カリウム血症がみられる。
3: 神経性無食欲症からの移行はない。
4: カロリーの低いものを過食することが多い。
5: 代償行動で最も多いのは自己誘発性嘔吐である。
神経性無食欲症の患者に対する作業療法で適切でないのはどれか。
1: 行動制限に伴うストレスを発散させる。
2: 食行動を促す調理活動を提供する。
3: 対人交流を楽しめる場を提供する。
4: 自己表現を助ける作業活動を提供する。
5: 道具や材料の自己管理を促す。
神経性無食欲症の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: ボディイメージのゆがみを扱う。
2: 身体運動を通して発散を促す。
3: 対人交流を楽しめるよう促す。
4: 食事についての話題を促す。
5: 体重の自己チェックを促す。
神経性無食欲症の患者に対する作業療法で適切でないのはどれか。
1: 自己表出を促す。
2: 作業活動によってストレス発散を促す。
3: 食欲を増進させるために身体運動を行う。
4: 集中して楽しめる作業活動を行う。
5: 道具や作品などの自己管理を促す。
神経性無食欲症について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 骨密度は増加する。
2: 消化管の吸収不全がある。
3: 食物に対する関心は低下する。
4: 自ら誘発する嘔吐がみられる。
5: ボディイメージのゆがみがある。
摂食障害について正しいのはどれか。
1: 摂食障害は女性のみに発症する。
2: 神経性大食症は神経性無食欲症より有病率が高い。
3: 神経性大食症では、自己誘発性嘔吐は認められない。
4: 神経性大食症から神経性無食欲症に移行することはない。
5: 神経性無食欲症では、過活動や運動強迫が認められない。
神経性無食欲症で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 骨密度は増加する。
2: 消化管の吸収不全がある。
3: 病識を持たないことが多い。
4: 食物に対する関心が低下する。
5: ボディイメージの歪みがある。
摂食障害(神経性食欲不振症)で誤っているのはどれか。
1: 下剤の多用
2: 過度の運動
3: 自己誘発性の嘔吐
4: 消化管の吸収不全
5: ボディイメージの歪み
神経性大食症(過食症)について誤っているのはどれか。
1: 絶食する時期がある。
2: 食べたことを忘れる。
3: 肥満への恐れを抱く。
4: 緩下剤の乱用がある。
5: 自ら誘発する嘔吐がある。
摂食障害(神経性無食欲症)について誤っているのはどれか。
1: 思春期から青年期に好発する。
2: 誘発性嘔吐がみられる。
3: 無月経を呈する。
4: ボディイメージの歪みがある。
5: 行動が不活発である。
神経症性無食欲症と神経症性大食症の患者に共通してみられやすいのはどれか。
1: 過活動
2: 低栄養
3: 肥満恐怖
4: 病気の認識
5: 集中力の低下
18歳の女子。高校生。好意を寄せている男性について「彼はスマートな子が好きらしい」という話を友人から聞いたことをきっかけにダイエットを始めた。食べたいという気持ちと痩せたいという気持ちを両立させるため、“食べた直後に故意に吐く”という行為を繰り返すうち、食べ物の量と食べる回数とが増えていった。冷蔵庫の中身の異常な減り方に気付いた母親に連れられ精神科病院を受診した。この時期の作業療法士の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 作品の自己管理を促す。
2: 患者の得意な作業種目を提供する。
3: 工程数が多い作業を取り入れる。
4: その都度作業の進め方を指示する。
5: 集団作業療法を導入する。
神経性無食欲症の患者に対する作業療法の留意点で適切でないのはどれか。 ア.食欲が増すような運動を行う。イ.低血圧や低体温に注意する。ウ.手首などの自傷行為に注意する。エ.盗食に注意する。オ.精密な作業種目に集中させる。
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
22歳女性。摂食障害。同僚との対人関係の悪化から過食が始まり、食費を乱費するようになり入院となった。入院後は入院を不満として拒食に転じたが、3か月後には退院可能になった。退院後、再び過食が始まり、盗食や下剤の乱用がみられ再入院となった。入院後直ちに作業療法が処方された。作業療法開始当初にみられないのはどれか。
1: 作業療法上の約束には一応従う。
2: 作業種目を自ら希望する。
3: 作業療法士に万能感を抱く。
4: 自己中心的な行動をする。
5: 作品の出来映えに満足感を抱く。
神経性無食欲症について正しいのはどれか。
1: 頻脈になる。
2: 無月経になる。
3: 恥毛が脱落する。
4: 体温が上昇する。
5: 行動が不活発になる。
22歳女性。摂食障害。同僚との対人関係の悪化から過食が始まり、食費を乱費するようになり入院となった。入院後は入院を不満として拒食に転じたが、3か月後には退院可能になった。退院後、再び過食が始まり、盗食や下剤の乱用がみられ再入院となった。入院後直ちに作業療法が処方された。作業療法を開始して1か月後、断りなく頻繁に中座し、外出して食物を摂取することが多くなった。この時期の作業療法士の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 作業療法上の約束事を再確認する。
2: 過食を注意した上で行動観察を続ける。
3: 過食には触れず作業療法の感想を聞く。
4: 作業療法中の中座・外出を制止する。
5: 治療スタッフ間で対応を確認しておく。
神経性無食欲患者の特徴で誤っているのはどれか。
1: 身体像のゆがみがある。
2: 疲れを訴えて休みたがる。
3: 体重の変化に敏感に反応する。
4: 作業の完成度にこだわる。
5: 調理活動に葛藤を示す。
神経症性障害患者の作業療法で正しいのはどれか。
1: 心気症状への傾聴が重要となる。
2: 転換症状がある場合は行わない。
3: 強迫症状に対しては反復作業を用いる。
4: 不安発作が完全に消失するまで行わない。
5: 離人症状では自傷行為の可能性を考慮する。
21歳の女性。大学生で単身生活。日中は講義に出席しているが、帰宅すると過食と自己誘発性嘔吐に時間を費やし、睡眠時間がとれず、遅刻するなど日常生活に支障をきたしている。心配した母親に連れられて精神科を受診した。過食後の自己嫌悪感も強く、抗うつ薬を処方されたが、最近ではリストカットなどの自傷行為もみられるようになった。ある日作業療法室で本人が近況について報告をしてきた。そのときの作業療法士の本人への対応として最も適切なのはどれか。
1: 過食の理由を尋ねる。
2: 今後の自傷行為を禁じる。
3: 講義の出席状況を把握する。
4: 心配している気持ちを伝える。
5: 日々のスケジュール管理方法を指導する。
30歳の男性。統合失調症。高校時代から体調不良を訴えるようになり、自宅に引きこもっていた。5年前に幻覚妄想状態のため入院し作業療法を継続していたが、最近、「退院したい」と意欲を見せ始めた。作業療法種目を変更した3日後に患者が身体的不調を訴え始めた。対応で適切なのはどれか。
1: 休憩の時間を増やす。
2: 以前の作業種目に戻す。
3: 直ちに作業療法を中止する。
4: 他の作業療法士が担当する。
5: 就労意欲を高める種目に変更する。