第49回午前第43問の類似問題

第39回午前:第84問

思考障害のある統合失調症患者の作業活動で適切でないのはどれか。  

1: 見本があるもの

2: 手順の明確なもの

3: 自由度の高いもの

4: 時間に融通性があるもの

5: 目的が明確なもの

第53回午後:第20問

30歳の男性。統合失調症。3週前に工場で働き始めた。外来作業療法ではパソコンを使用した認知リハビリテーションを継続している。ある時、同じ作業療法に参加する2人の患者から同時に用事を頼まれ、混乱した様子で相談に来た。この患者の職場における行動で最もみられる可能性があるのはどれか。  

1: 挨拶ができない。

2: 心気的な訴えが多い。

3: 体力がなく疲れやすい。

4: すぐに仕事に飽きてしまう。

5: 仕事の段取りがつけられない。

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、統合失調症の患者が職場で最もみられる可能性がある問題行動を考える必要があります。患者が2人から同時に用事を頼まれて混乱していることから、仕事の段取りがつけられないことが最も可能性が高いと考えられます。
  • 挨拶ができないという問題は、遂行機能との直接的関連はなく、この患者の職場でみられる問題行動としては考えにくいです。
  • 心気的な訴えが多いという問題は、問題文に記載がないため、この患者の職場での問題行動としては可能性が低いです。
  • 体力がなく疲れやすいという問題は、患者が工場勤務に加えて外来作業療法にも通院できていることから、体力の低下が生じているとは考えにくいです。
  • すぐに仕事に飽きてしまうという問題は、患者が少なくとも3週間は工場勤務ができていることから、最もみられる可能性のある職場での問題行動とは考えにくいです。
  • 仕事の段取りがつけられないという問題は、患者が2人から同時に用事を頼まれて混乱していることから、複数の課題に優先順位をつけ、自分の能力に合わせて仕事を処理することが困難な傾向があると考えられるため、最も可能性が高いと判断できます。
  • 科目:統合失調症
  • 重要度:プレミアム特典
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第44回午後:第97問

統合失調症で障害されない精神機能はどれか。  

1: 意 識

2: 知 覚

3: 感 情

4: 意 欲

5: 思 考

第34回午前:第86問

慢性精神分裂病(統合失調症)患者と知的障害患者への作業の教え方として共通でないのはどれか。  

1: 作業時の道具の配置

2: 短い指示

3: 一つの指示に一つの動作

4: 先に進む前に教えた技法の確認

5: 成功した場合の強化

第53回午前:第46問

うつ病の回復初期の患者への対応で最も適切なのはどれか。  

1: 就労を勧める。

2: チームでのスポーツを勧める。

3: 休憩を早めにとるように勧める。

4: 物事は自分で判断するように促す。

5: 行動の結果の良し悪しを明確に伝える。

  • 答え:3
  • 解説:うつ病の回復初期の患者への対応では、活動と休息のバランスをとることが重要であり、無理な努力や焦りが生じないようにすることが大切です。そのため、休憩を早めにとるように勧めるのが最も適切な対応です。
  • うつ病では判断力が低下していることがあるため、重要な事柄(復職・転職や退職、退学、離婚など)の自己決定は、症状が回復するまで延期したほうがよい。就労を勧めるのは適切ではありません。
  • チームでのスポーツなど、集団を利用しながら他者と感情や行動を共有する作業は、回復期後期に行うべきであり、回復初期には適切ではありません。
  • 回復初期では、回復に伴う無理な努力や焦りが生じないよう、活動と休息のバランスをとることが重要である。この時期は無理をしなくても受け入れられる体験を優先し、自信を回復させて、元の生活に戻っていくための基盤をつくる。休憩を早めにとるように勧めるのが最も適切な対応です。
  • うつ病の回復初期に取り組む作業は、簡単で構成的、繰り返しの多いもの(自己判断の少ないもの)、生産的なものが適している。回復期初期に物事の自己判断を促すと、患者が焦ることがあるため、適切ではありません。
  • うつ病の回復期に、患者ができるようになったことを伝えることは、患者の自信回復になる。しかし、回復期初期のうつ病患者は「もっとできる」「早く退院したい」と焦る傾向があるため、ポジティブ・フィードバックがかえって患者の回復に対する焦りを誘うことがある。また、上手く行えなかったことを明確にフィードバックすることで、自己卑下感を強めてしまう可能性もある。したがって、適切ではありません。
  • 科目:気分障害
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第46回午後:第41問

摂食障害患者に対する作業療法導入時の活動で適切なのはどれか。  

1: 耐久性を高める反復作業

2: 集中して楽しめる手工芸

3: 食事摂取のロールプレイ

4: 行動制限を補う有酸素運動

5: 対人交流をひろげるグループ活動

第55回午後:第50問

統合失調症の家族心理教育において適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 家族を精神疾患の原因ととらえる。

2: 精神分析理論に基づいて行われる。

3: 家族の対処能力が向上することを目指す。

4: 再発防止効果についての科学的根拠がある。

5: EE〈expressed emotion〉を高める指導を行う。

  • 答え:3 ・4
  • 解説:統合失調症の家族心理教育では、家族の対処能力を向上させることを目指し、再発防止効果についての科学的根拠がある。家族心理教育では、EE(expressed emotion)を低下させることを目指す。
  • 家族を精神疾患の原因と捉えるのは適切ではない。家族心理教育では、家族の対処能力を向上させることを目指す。
  • 精神分析理論に基づいて行われるのではなく、家族心理教育では、家族の対処能力を向上させることを目指す。
  • 家族の対処能力が向上することを目指すのは、統合失調症の家族心理教育において適切な方法である。
  • 再発防止効果についての科学的根拠があるのは、統合失調症の家族心理教育において適切な方法である。
  • EE(expressed emotion)を高める指導を行うのではなく、家族心理教育ではEEを低下させることを目指す。
  • 科目:統合失調症
  • 重要度:プレミアム特典
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第44回午前:第83問

統合失調症の作業場面での特徴はどれか。  

1: 同じ間違いが少ない。

2: 作業能力の変動が少ない。

3: 援助によって達成量が増える。

4: 同時並行の作業が得意である。

5: 全体を見て判断することができる。

第37回午前:第91問

躁病患者の軽躁状態に対する作業療法の目標で適切でないのはどれか。  

1: 過活動性の抑制

2: 計画性の獲得

3: 攻撃性の発散

4: 興味・関心の拡大

5: 集団内での適応

第44回午前:第30問

統合失調症の一般的な回復経過を図に示す。「夜寝ても昼寝をしたくなる」、「やる気がおきない」、「疲れやすい」と訴える患者の時期はどれか。 

44_0_30

1: ①

2: ②

3: ③

4: ④

5: ⑤

第45回午後:第96問

統合失調症で予後良好に関連する因子はどれか。  

1: 陰性症状

2: 急性の発症

3: 早い発症年齢

4: 神経学的症状

5: 統合失調症の家族歴

第52回午後:第45問

うつ病患者の作業療法で適切な作業活動はどれか。  

1: 中断が容易なもの

2: 疲労感を自覚しにくいもの

3: 他者との優劣が分かりやすいもの

4: 複雑で完成すると達成感が得られるもの

5: 病前に到達していた水準と現在を比較できるもの

第36回午前:第80問

作業療法における慢性期精神分裂病(統合失調症)患者の特徴でないのはどれか。  

1: 持続力に乏しい。

2: リズムに乗りにくい。

3: とっさの判断に戸惑う。

4: 周囲の患者に干渉しやすい。

5: 作業手順に慣れるのに時間がかかる。

第56回午前:第41問

統合失調症の急性期において、治療効果をみるのに最も適切なのはどれか。  

1: GHQ〈General Health Questionnaire〉

2: LSP〈Life Skills Profile〉

3: PANSS〈Positive and Negative Syndrome Scale〉

4: QLS〈Quality of Life Scale〉

5: SFS〈Social Functioning Scale〉

  • 答え:3
  • 解説:統合失調症の急性期において治療効果をみるのに最も適切なのはPANSS〈Positive and Negative Syndrome Scale〉である。これは、精神医学的評価であり、陽性症状と陰性症状の精神病理学との関係を推定する薬物感受性指標であり、統合失調症の急性期において薬物療法を含む治療効果をみることができる。
  • GHQ〈General Health Questionnaire〉は、心理健康状態の尺度であり、1970年代にGoldbergによって開発された。質問票はもともと60項目で開発されたが、その後に短縮版の質問票が利用可能である。統合失調症の急性期において治療効果をみるのには適していない。
  • LSP〈Life Skills Profile〉は、基本的なライフスキルに関する消費者の能力を評価するために、オーストラリアの臨床研究グループによって開発された。その焦点は、臨床症状ではなく、消費者の一般的な機能と障害である。統合失調症の急性期において治療効果をみるのには適していない。
  • PANSS〈Positive and Negative Syndrome Scale〉は、精神医学的評価であり、陽性症状と陰性症状の精神病理学との関係を推定する薬物感受性指標である。統合失調症の急性期において薬物療法を含む治療効果をみることができる。PANSSは陽性(P)、陰性(N)、および認知または一般精神病理学(G)の3つの要素で構成されている。このため、選択肢3が正しい。
  • QLS〈Quality of Life Scale〉は、統合失調症の患者の生活の質を評価するために、1984年にHeinrichs、Hanlon and Carpenterによって開発された。過去4週間以内に統合失調症患者の症候群を測定できる。半構造化された21項目のインタビューで構成され、各項目は0から6で評価する。統合失調症の急性期において治療効果をみるのには適していない。
  • SFS〈Social Functioning Scale〉は社会機能の評価ツールである。SFSは、19項目の質問に選択的に答えることで評価値が得られ、専門的な知識をほとんど必要とせず、患者とその家族より聴取することができる。統合失調症の社会活動を支援する時期には評価として用いることができるが、急性期において治療効果をみるのには適していない。
  • 科目:統合失調症
  • 重要度:プレミアム特典
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第44回午前:第91問

身体表現性障害の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。  

1: 現実検討能力を高める。

2: 不安な気持ちを解釈する。

3: 集団作業療法を基本とする。

4: 対人関係能力の向上を図る。

5: 感情表現を促す活動を提供する。

第40回午前:第82問

統合失調症患者が作業中に立ったり座ったりと落ち着かないのはどれか。  

1: ジスキネジア

2: すくみ足現象

3: 姿勢時振戦

4: アカシジア

5: バリスム

第51回午後:第42問

身体表現性障害の患者に対する作業療法で最も適切なのはどれか。  

1: 現実検討能力を高める。

2: 不安な気持ちを解釈する。

3: 集団作業療法を基本とする。

4: 対人関係能力の向上を図る。

5: 感情表現を促す活動を提供する。

第45回午前:第42問

統合失調症患者が作業中に立ったり座ったりする、そわそわと落ち着かない行動はどれか。  

1: パーキンソニズム

2: ジスキネジア

3: アカシジア

4: ジストニア

5: チック

第49回午後:第44問

うつ病患者への復職支援について正しいのはどれか。  

1: 薬物療法が終了してから復職させる。

2: 配置転換を希望しないように指示する。

3: 発症前の勤務時間で復職するよう促す。

4: 体力づくり活動に休まず参加するよう促す。

5: ストレスへの対処法について心理教育を行う。

第35回午前:第85問

精神分裂病(統合失調症)の作業療法でみられないのはどれか。  

1: 判断が一面的になりやすい。

2: 物事への関心が低い。

3: 対人関係の距離が混乱しやすい。

4: 物事の全体的把握が苦手である。

5: 一つの作業に長時間没頭する。