第47回午後第6問の類似問題

第55回午前:第14問

65歳の男性。変形性頸椎症。2年前から肩こりがあり、2か月前から頸部伸展時に右手の母指にしびれが出現し、右上肢のだるさと脱力感を自覚するようになった。下肢の症状やバランス不良はみられない。右上肢において筋力低下が最も生じやすいのはどれか。  

1: 三角筋

2: 上腕三頭筋

3: 上腕二頭筋

4: 尺側手根屈筋

5: 長橈側手根伸筋

第45回午前:第29問

橈骨遠位端骨折の作業療法で正しいのはどれか。  

1: 固定中は肩関節の自動運動を行う。

2: 手指の自動運動は固定除去後に開始する。

3: 骨癒合後早期にスポーツを訓練課題に取り入れる。

4: 浮腫がある場合は上肢を動かさないように指導する。

5: 固定除去後の手関節の自動運動は1日に1回1時間行う。

第45回午前:第12問

75歳の女性。右大腿骨頸部骨折による人工関節置換術後2週で回復期リハビリテーション病棟に転棟した。初回訓練時での作業療法士の発言で適切でないのはどれか。  

1: 「こんにちは。○○花子さんですか。担当する作業療法士の◇◇太郎と申します」

2: 「ご自宅で転んで右脚の付け根の骨を骨折して、大きな手術を受けられたと聞きましたが、本当に大変でしたね」

3: 「手術を受けてから2週間が過ぎましたが、右股関節拘縮と筋力低下のために歩行障害を起こしているのですね」

4: 「今日は右足の力を強くして、バランスをよくするために立ち上がりと輪投げを行います。関節に痛みを感じたりお疲れになりましたら、遠慮せずにおっしゃってください」

5: 「今日はこのくらいで終了といたします。明日はもう少し楽しくできる種目を考えようと思いますので、ご趣味などについてお聞かせください」

第50回午後:第16問

44歳の患者。Ⅱ度の熱傷がある部位を図に示す。受傷後3日目に保持すべき肢位で正しいのはどれか。 

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1: 頸部中間位

2: 肩関節外転位

3: 右前腕回内位

4: 体幹軽度屈曲位

5: 股関節軽度屈曲位

第44回午前:第61問

上肢外傷後の治療で正しいのはどれか。  

1: 肩関節前方脱臼の固定には肩外転装具を用いる。

2: 上腕骨骨折後のVolkmann拘縮はhanging castで予防する。

3: 指屈筋腱断裂術後の早期運動療法にKleinert変法が用いられる。

4: 示指基節骨骨折後のPIP関節伸展制限にCapenerストラップを用いる。

5: 槌指では受傷直後からDIP関節の全可動域訓練を行う。

第37回午前:第18問

16歳の男性。交通事故による右前腕切断。断端長は短断端。受傷後2か月経過。手先具が口元に届かない現象がみられた。原因解明のための評価で適切でないのはどれか。  

1: 肩関節の関節可動域

2: 肘関節の関節可動域

3: 前腕部の神経腫の有無

4: ソケット開口部のトリミングライン

5: コントロールケーブルの効率

第46回午前:第5問

32歳の男性。右環指中手骨骨折に対する固定術後8週経過。エックス線写真(A)と手指の写真(B)とを別に示す。この患者の作業療法で正しいのはどれか。2つ選べ。 

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1: MP関節の屈曲訓練

2: 母指と環指との対立訓練

3: 夜間安静スプリントの装着

4: 逆ナックルベンダーの装着

5: 手術創癒着部への極超短波療法

第48回午後:第7問

50歳の女性。右上腕短断端切断。受傷後3か月経過。図のような上腕義手を製作した。義手操作練習時、肘90°屈曲位で手先具を完全に開くことができなかった。対応で正しいのはどれか。 

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1: 肘継手を交換する。

2: 9字ハーネスに変える。

3: 手先具の力源ゴムを増やす。

4: ケーブルハウジングを短くする。

5: リフトレバーの位置を遠位にする。

第53回午後:第13問

25歳の男性。野球の試合で走塁中に大腿後面に違和感と痛みが生じた。直後に整形外科を受診したところ、大腿部エックス線写真では骨折を認めなかった。この時点での物理療法で適切なのはどれか。  

1: 交代浴

2: 極超短波

3: アイシング

4: ホットパック

5: パラフィン浴

第44回午前:第15問

70歳の女性。左変形性膝関節症に対する人工関節置換術後2週経過時、手術側下肢に深部静脈血栓症が発症した。その後、深部静脈血栓症は治癒したが、手術側の膝に屈曲拘縮と疼痛とがある。物理療法で適切でないのはどれか。  

1: 赤外線

2: 超音波

3: 渦流浴

4: 超短波

5: ホットパック

第47回午後:第32問

上腕骨顆上骨折後の作業療法で正しいのはどれか。  

1: 固定期は、固定関節以外も安静に保つ。

2: 固定期は、上肢下垂位のポジショニングに努める。

3: 固定除去直後は、前腕の重さを利用して肘関節の可動域訓練を行う。

4: 固定除去2週後から、2 kgの重錘を用いて肘関節の持続伸張を行う。

5: 固定除去4週目で肘関節拘縮が残存する場合は、強い矯正を加える。

第39回午前:第60問

手根管症候群の術後3日目の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 手関節の他動的関節可動域訓練を行う。

2: 全指の自動的関節可動域訓練を行う。

3: 浮腫を軽減するポジショニングを指導する。

4: 手関節の痛みがあるときは安静用スプリントを作製する。

5: 片手動作を指導する。

第54回午前:第13問

82歳の女性。転倒して右股関節痛を訴えた。エックス線写真を示す。疑うべき疾患はどれか。 

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1: 股関節脱臼

2: 坐骨骨折

3: 大腿骨近位部骨折

4: 恥骨結合離開

5: 恥骨骨折

第49回午後:第14問

25歳の男性。野球の試合で走塁中に右大腿後面に違和感と痛みとを生じ、近くの整形外科を受診した。大腿部エックス線写真では骨折を認めなかった。現時点の対応で適切でないのはどれか。  

1: 下肢の挙上

2: 浮腫の予防

3: アイシング

4: 超音波照射

5: 弾性包帯での圧迫

第52回午後:第85問

上腕骨顆上骨折で正しいのはどれか。  

1: 老年期に多い。

2: 原則として手術を行う。

3: 外反肘を生じることが多い。

4: 前腕の循環不全を生じやすい。

5: 肘関節屈曲位での受傷が多い。

第53回午後:第9問

35歳の男性。飲酒後電車内で寝過ごし、右上腕部の圧迫によって橈骨神経麻痺となった。受傷4日後で橈骨神経領域の感覚低下があり、手関節背屈および手指伸展の自動運動は困難である。この患者に対するアプローチで適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 上腕部のアイシング

2: 手関節背屈の抵抗運動

3: Engen型把持装具の使用

4: 手指・手関節の他動伸展運動

5: コックアップ・スプリントの使用

  • 答え:4 ・5
  • 解説:この問題では、橈骨神経麻痺を持つ患者に対する適切な治療法を選択することが求められています。橈骨神経麻痺では、手関節背屈および手指伸展の自動運動が困難であり、感覚低下があるため、他動伸展運動やコックアップ・スプリントの使用が適切です。
  • 上腕部のアイシングは、神経回復を遅延させる危険があるため、この患者には適切ではありません。代わりに、ビタミン剤の投与や保温による血行改善が行われるべきです。
  • 手関節背屈の抵抗運動は、筋力が重力に抗して関節を運動できる状態でなければできません。この患者は受傷4日後であり、手関節背屈の自動運動が困難であるため、他動運動を行うべきです。
  • Engen型把持装具は、手指屈曲が不可能な場合に、手関節背屈によりテノデーシス・アクションのように手指屈曲を補助する装具です。この患者は、手関節背屈の自動運動ができないため、この装具は適していません。
  • 手関節背屈と手指伸展の自動運動が困難であることから、自動運動を促すために他動伸展運動を実施することが望ましい。この選択肢は正しいです。
  • 橈骨神経麻痺では下垂手となるため、コックアップ・スプリントを使用し、手関節軽度背屈位で機能的肢位を保持する。この選択肢は正しいです。
  • 科目:整形外科疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第46回午後:第8問

8歳の男児。公園の滑り台から誤って転落して左手をつき、痛みのために救急外来を受診した。左肘関節中枢部に疼痛、腫脹および変形が認められる。初診時の左肘のエックス線写真(A、B)を示す。徒手整復と外固定とによる保存治療後4週のエックス線写真(C、D)を示す。肘関節の自動可動域は伸展−20°、屈曲80°であった。この時点の理学療法で誤っているのはどれか。 

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1: 肩関節の振子運動

2: 肘関節の温熱療法

3: 肘関節の自動屈曲伸展運動

4: 肘関節の他動屈曲伸展運動

5: 握力の強化訓練

第57回午前:第5問

13歳の男子。1か月前から膝の疼痛が生じ、近医を受診。精査が必要となり大学病院へ紹介された。左大腿骨遠位に境界不明瞭な腫瘤を触れる。単純エックス線写真を示す。化学療法が始まり、リハビリテーション治療が処方された。リハビリテーション治療について正しいのはどれか。 

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1: 易感染性に注意する。

2: 積極的に患部のマッサージを行う。

3: 患側の運動負荷は健側と同様でよい。

4: 骨端線に近い病巣なので温熱療法が効果的である。

5: 健側のリハビリテーション治療は化学療法後から行う。

第45回午後:第7問

68歳の女性。関節リウマチ。右利き。夫との2人暮らし。肩関節と肘関節とに可動域制限はない。膝関節痛の鎮痛のために座薬を用いている。手関節痛が強いときには夫が家事を行っているが、できるだけ自分でやりたいという気持ちが強い。手指の写真(A)とエックス線写真(B)とを示す。この患者に対する自助具で適切なのはどれか。2つ選べ。

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第56回午後:第10問

8歳の男児。転倒して橈骨遠位端骨折と診断され、6週間のギプス固定が行われた。固定除去後、関節可動域制限と筋力低下を認めた。物理療法で適切なのはどれか。  

1: 機能的電気刺激

2: 極超短波

3: 超音波

4: 紫外線

5: 渦流浴