統合失調症患者が作業中に立ったり座ったりする、そわそわと落ち着かない行動はどれか。
1: パーキンソニズム
2: ジスキネジア
3: アカシジア
4: ジストニア
5: チック
30歳の男性。統合失調症。3週前に工場で働き始めた。外来作業療法ではパソコンを使用した認知リハビリテーションを継続している。ある時、同じ作業療法に参加する2人の患者から同時に用事を頼まれ、混乱した様子で相談に来た。この患者の職場における行動で最もみられる可能性があるのはどれか。
1: 挨拶ができない。
2: 心気的な訴えが多い。
3: 体力がなく疲れやすい。
4: すぐに仕事に飽きてしまう。
5: 仕事の段取りがつけられない。
正しい組合せはどれか。
1: 統合失調症-もうろう状態
2: うつ病-感情鈍麻
3: パニック障害-思考散乱
4: ナルコレプシー-睡眠麻痺
5: アルコール精神病-自生思考
23歳の女性。統合失調症。短大卒業後、事務員として働いていた。職場の同僚に噂されていると上司に訴えるなど、被害関係妄想が強まり精神科に紹介され入院となった。薬物療法で精神症状は治まり、2週目に作業療法が開始された。この時期の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 職場復帰に向けての訓練
2: 他患者との場の共有
3: 対人交流技能の訓練
4: 金銭管理の練習
5: リラクセーション
統合失調症になく躁病にあるのはどれか。
1: 病識欠如
2: 精神運動興奮
3: 観念奔逸
4: 思考途絶
5: 誇大妄想
慢性精神分裂病(統合失調症)患者と知的障害患者への作業の教え方として共通でないのはどれか。
1: 作業時の道具の配置
2: 短い指示
3: 一つの指示に一つの動作
4: 先に進む前に教えた技法の確認
5: 成功した場合の強化
病状が安定している慢性期統合失調症患者が単身生活を始める場合に、優先して身に付けるべき技能はどれか。
1: 就業のための技能
2: 服薬管理の技能
3: 調理の技能
4: 余暇を楽しむ技能
5: 近所付き合いの技能
精神分裂病(統合失調症)の作業療法の初回面接で適切でないのはどれか。 ア.病棟での日常生活状況を聞く。イ.作業療法参加の動機を確認する。ウ.作業療法に対する希望を聞く。エ.発病時の症状を聞く。オ.家庭の経済状況を聞く。
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
統合失調症患者が作業中に立ったり座ったりと落ち着かないのはどれか。
1: ジスキネジア
2: すくみ足現象
3: 姿勢時振戦
4: アカシジア
5: バリスム
統合失調症について正しいのはどれか。
1: 前駆期から幻聴がみられる。
2: 慢性期に軽度の認知機能障害がみられる。
3: 家族の感情表出が少ないほど再発率は高くなる。
4: 発症から治療開始までの期間は予後と関連がない。
5: 急性期の治療で症状が軽快した場合は速やかに薬物治療を中止する。
作業療法の場面でうつ状態と躁状態に共通してみられるのはどれか。2つ選べ。
1: 逸脱行為
2: 焦燥感の訴え
3: 自己評価の低下
4: 他者への干渉
5: 集中困難
器質性精神障害患者の作業療法で適切なのはどれか。
1: 他の患者との交流は避ける。
2: 変化のある作業種目を選択する。
3: 誤った言動は理論的に正す。
4: 作業の誤りはまとめて訂正する。
5: 楽しみの要素を取り入れる。
躁病患者の軽躁状態に対する作業療法の目標で適切でないのはどれか。
1: 過活動性の抑制
2: 計画性の獲得
3: 攻撃性の発散
4: 興味・関心の拡大
5: 集団内での適応
19歳の女性。精神分裂病(統合失調症)。高校卒業後スーパーマーケットに就職した。約1年経ったころから情緒不安定となり、幻覚・妄想に支配された異常な言動が活発になったので入院した。薬物療法によって入院3か月で一応の安定が得られたので作業療法の依頼があった。この時期の作業療法の目標として適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 作業の満足感を得る
2: 作業効率の改善
3: 病識をつける
4: 対人交流の促進
5: 生活リズム作り
統合失調症の急性期において、治療効果をみるのに最も適切なのはどれか。
1: GHQ〈General Health Questionnaire〉
2: LSP〈Life Skills Profile〉
3: PANSS〈Positive and Negative Syndrome Scale〉
4: QLS〈Quality of Life Scale〉
5: SFS〈Social Functioning Scale〉
認知症の作業療法の対応で適切なのはどれか。
1: 活動中は詳細な指示を行う。
2: 休息のタイミングを管理する。
3: 新しい活動を用意する。
4: 患者同士の共同作業は避ける。
5: テンポを速くして短時間で終わらせる。
アルコール依存症患者の作業療法の目的で優先度が低いのはどれか。
1: 自尊感情の向上
2: 認知能力の向上
3: 基礎体力の向上
4: 現実認識の向上
5: ストレス耐性の向上
認知症患者に対する作業療法の導入期で適切なのはどれか。
1: 新しい活動を用意する。
2: 活動内容に変化をもたせる。
3: 時間を要するものから始める。
4: 得意であったものを取り入れる。
5: 能力を少し上回る活動を提供する。
21歳の女性。統合失調症。大学でグループ課題の実習中に錯乱状態となり入院した。入院後2週からベッドサイドでの作業療法が開始され、入院後7週で症状が落ち着いたため退院することになった。しかし、眠気やだるさ、疲労感があり、一方で復学への焦りが強い。この時期の作業療法士の対応で適切でないのはどれか。
1: デイケアでの集団活動を促す。
2: 自宅での過ごし方を指導する。
3: 復学準備の開始時期を話し合う。
4: 作業遂行の特徴を家族に伝える。
5: 外来作業療法で支援を継続する。
精神分裂病(統合失調症)患者の作業場面の行動特徴でないのはどれか。
1: 場面に応じた対応が混乱しやすい。
2: 全体の会話の流れから外れやすい。
3: 複数の課題を同時に遂行するのが苦手である。
4: 作業手順に慣れるのが早い。
5: 待てないで先を急ごうとする。