第46回午前第17問の類似問題

第52回午前:第41問

統合失調症の精神病後抑うつからの回復初期の指標はどれか。2つ選べ。  

1: 億却感

2: 空腹感

3: 熟眠感

4: 疲労感

5: 不安感

第57回午後:第8問

47歳の女性。多発性硬化症。30歳で発症し、寛解と増悪を繰り返した後、完全寛解していた。1週前に視力低下と小脳症状が出現し、入院となった。視神経と右小脳半球に脱髄を認める。過回内テストで図のような動きが観察された。この患者にみられる所見はどれか。 

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1: 振 戦

2: 運動分解

3: 測定異常

4: 協働収縮異常

5: 反復拮抗運動不能

第39回午前:第7問

70歳の男性。脳硬塞片麻痺、発症後2か月。図の上の絵を患者の正面に置き、模写を指示したところ、下の図のように描いた。この障害への対応として適切でないのはどれか。 

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1: 食事場面で患側にある食物を意識させる。

2: 体幹は健側方向への回旋を意識させる。

3: 理学療法士は患側に立って治療を行う。

4: 車椅子での集団風船バレーに参加させる。

5: 車椅子の患側のブレーキレバーに目印をつける。

第57回午後:第98問

統合失調症について正しいのはどれか。  

1: 男性に多い。

2: 急性発症することが多い。

3: 若年の発症は予後が良い。

4: 中年期以後に発症することが多い。

5: 高EEの家族のもとで再発率が高くなる。

  • 答え:5
  • 解説:統合失調症は男女比がほぼ同数であり、発症年齢のピークは男性が10代から20代、女性が20代から30代である。予後不良因子には若年発症や病前機能不良などがある。また、高EE(感情表出)の家族のもとでは再発率が高くなる。
  • 男性に多いというのは誤りで、統合失調症の男女比は基本的に同数である。ただし、発症年齢には男女差がある。
  • 急性発症することが多いというのは誤りで、統合失調症は前駆期、急性期、消耗期、回復期の4段階で経過する。前駆期は明らかな症状に乏しい時期であり、急性発症は少ない。
  • 若年の発症は予後が良いというのは誤りで、予後不良因子として若年発症が挙げられる。他にも病前機能不良や統合失調症の家族歴、陰性症状の多さなどが予後不良因子とされる。
  • 中年期以後に発症することが多いというのは誤りで、統合失調症の発症年齢のピークは男性が10代から20代、女性が20代から30代である。
  • 高EE(感情表出)の家族のもとで再発率が高くなるというのは正しい。統合失調症の本人に対する家族の感情表出に批判や敵意などが強く見られる場合を高EEとし、高EEの家族環境では再発率が高まることが知られている。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第54回午前:第13問

76歳の男性。誰もいないのに「自分の布団に知らない子どもが寝ている」と訴え、妻に連れられて受診した。妻の話では、数年前から些細な物忘れが増え、日中ぼう然としていることも多いという。歩行中に転倒することも増えてきているという。作業療法室でみられるこの患者の特徴はどれか。  

1: 些細なことで泣き出す。

2: 他人の物を勝手に持っていこうとする。

3: 時間どおりに来室し必ず同じ席に座る。

4: わからない質問に対し言い繕って答える。

5: 日によって意識レベルの低下度合いが異なる。

  • 答え:5
  • 解説:この患者は物忘れや歩行中の転倒、幻視が見られるため、Lewy小体型認知症が疑われます。Lewy小体型認知症では、抑うつ症状や易転倒性、反復する具体的幻視、注意・覚醒レベルの著明な変化を伴う認知機能の変動が特徴です。
  • 些細なことで泣き出すのは、脳血管性認知症で見られやすい感情失禁であり、この患者の症状とは一致しません。
  • 他人の物を勝手に持っていこうとするのは、前頭側頭型認知症で見られやすい反社会的行動であり、この患者の症状とは一致しません。
  • 時間どおりに来室し必ず同じ席に座るのは、前頭側頭型認知症で見られやすい常同行動であり、この患者の症状とは一致しません。
  • わからない質問に対し言い繕って答えるのは、Alzheimer型認知症で見られやすい「取り繕い」や「場合わせ反応」であり、この患者の症状とは一致しません。
  • 日によって意識レベルの低下度合いが異なるのは、Lewy小体型認知症の特徴であり、この患者の症状と一致します。Lewy小体型認知症では、抑うつ症状や易転倒性、反復する具体的幻視、注意・覚醒レベルの著明な変化を伴う認知機能の変動が特徴となります。
  • 科目:認知症・高齢者障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第46回午後:第14問

29歳の女性。歩行困難を主訴に整形外科外来を受診したが、検査では異常は認められなかった。紹介されて精神科外来を受診し、入院することとなった。手足がふるえ、軽い麻痺のような脱力があり、自立歩行ができないため車椅子を使用している。立位保持や移乗に介助を必要とし、ADLはほぼ全介助である。この時点の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 自己洞察を促す。

2: 自己表現の機会を増やす。

3: 身体症状に対して対応する。

4: 自己中心的な依存は禁止する。

5: 集団活動で役割を担ってもらう。

第45回午後:第96問

統合失調症で予後良好に関連する因子はどれか。  

1: 陰性症状

2: 急性の発症

3: 早い発症年齢

4: 神経学的症状

5: 統合失調症の家族歴

第48回午前:第9問

65歳の男性。右利き。突然の意識消失のため救急搬入された。診察時のJCSⅢ-200、血圧210/120 mmHg、脈拍90/分であった。搬送時の頭部CTを示す。意識を回復した際に認められるのはどれか。2つ選べ。 

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1: 左半側空間無視

2: 右上肢麻痺

3: 左下肢失調

4: 相貌失認

5: 失語症

第40回午前:第9問

20歳の男性。大学生。3か月前、オートバイ事故にあい、びまん性軸索損傷と診断された。2か月後、意識は清明となり、セルフケアは促せばできるようになったが、外界には無関心であった。WAIS-Rでは全IQ 90。訓練時間に合わせて来室できなかった。視覚的注意検査や視野検査は正常であった。この患者の作業療法として適切なのはどれか。  

1: 塗り絵

2: 絵カードで呼称

3: マッチ棒図形の模倣

4: 鏡に映した自分の顔の写生

5: スケジュール表の導入