第44回午前第99問の類似問題

第46回午後:第39問

神経症性障害患者の作業療法で正しいのはどれか。  

1: 心気症状への傾聴が重要となる。

2: 転換症状がある場合は行わない。

3: 強迫症状に対しては反復作業を用いる。

4: 不安発作が完全に消失するまで行わない。

5: 離人症状では自傷行為の可能性を考慮する。

第54回午後:第46問

注意欠如・多動性障害の患者の就労に関して適切な助言はどれか。  

1: 優先順位にこだわらないようにする。

2: 多彩なやり方で物事を行うようにする。

3: 周囲の人に配慮を求めないようにする。

4: 自分だけの時間や場所を作るようにする。

5: 便利なハイテク機器などは利用しないようにする。

  • 答え:4
  • 解説:注意欠如・多動性障害(ADHD)患者は、不注意、多動性、衝動性を特徴とするため、職場での対応が重要です。適切な助言は、刺激が少なく落ち着いて仕事ができる環境を作ることです。
  • 優先順位にこだわらないようにすると、ADHD患者は様々なものに目移りしてしまい、仕事が進まなくなる可能性があるため、適切な助言ではありません。
  • 多彩なやり方で物事を行うと、ADHD患者は注意が分散しやすく、混乱しやすいため、適切な助言ではありません。患者自身のペースで一つずつこなしていけるように助言する方が良いです。
  • 周囲の人に配慮を求めないようにすると、ADHD患者が職場で適切な支援を受けられなくなるため、適切な助言ではありません。職場の人に理解してもらい、仕事内容や手順について支援を受けるようにすることが重要です。
  • 選択肢4は正しいです。ADHD患者は、刺激が多い環境では注意が転導してしまい、情報処理が上手くできないため、職場では刺激が少なく落ち着いて仕事ができる環境を作るように助言することが適切です。
  • 便利なハイテク機器は、ADHD患者にとって有益で手順が明確なものであれば、患者の特徴に合わせて利用し、働きやすい環境を整えることが良いため、適切な助言ではありません。
  • 科目:発達・小児疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第41回午後:第100問

てんかんで正しいのはどれか。  

1: 部分発作は全般発作より治療によって抑制されやすい。

2: ミオクロニー発作は全般発作に分類される。

3: 単純部分発作は数秒間の意識減損を伴う。

4: 熱性けいれんの半数以上はてんかんに移行する。

5: てんかん患者の自動車運転は生涯禁止されている。

第44回午前:第83問

統合失調症の作業場面での特徴はどれか。  

1: 同じ間違いが少ない。

2: 作業能力の変動が少ない。

3: 援助によって達成量が増える。

4: 同時並行の作業が得意である。

5: 全体を見て判断することができる。

第51回午後:第46問

転換性障害のため歩行障害がみられる患者への作業療法で優先すべきなのはどれか。  

1: 住宅環境の整備を進める。

2: 廃用性機能障害を予防する。

3: 無意識の葛藤についての洞察を促す。

4: 難易度の高い作業への挑戦を勧める。

5: 器質的な原因との矛盾点に直面させる。

第40回午前:第87問

不潔恐怖のある強迫性障害患者が作業療法場面で見せる特徴で適切でないのはどれか。  

1: 予定通り行われることにこだわる。

2: 他の人が触れたものを避ける。

3: 手順に間違いがないか確認する。

4: 作業療法士に手洗いを要求する。

5: 自分のこだわりに無自覚である。

第46回午後:第42問

統合失調症の作業療法で、患者が最も混乱しやすいのはどれか。  

1: 担当者の識別

2: 作業の手順

3: 活動の時間

4: 作業の場所

5: 道具の用途

第42回午前:第91問

境界型人格障害の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 複数の患者が共有する場で実施する。

2: 衝動発散を促す活動を取り入れる。

3: 指示的態度を維持する。

4: 依存や理想化が生じた時には治療者を交代する。

5: 患者の要求に応じ作業療法終了後に面接を行う。

第45回午前:第40問

認知症患者に対する作業療法の導入期で適切なのはどれか。  

1: 新しい活動を用意する。

2: 活動内容に変化をもたせる。

3: 時間を要するものから始める。

4: 得意であったものを取り入れる。

5: 能力を少し上回る活動を提供する。

第34回午前:第91問

うつ病の回復期での作業療法士の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.作業に熱中しがちなので時間を決める。イ.体力の消耗が激しい作業種目を避ける。ウ.作業の失敗へのこだわりは話題にしない。エ.複雑な工程の多い作業種目に変更する。オ.グループ活動のまとめ役を勧める。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第56回午前:第47問

入院患者のせん妄発症を予防するための取り組みとして適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 処方内容を確認する。

2: 家族との面会は謝絶する。

3: 病室移動の頻度を増やす。

4: 多職種で関わるのを避ける。

5: 本人が見える位置に時計を置く。

  • 答え:1 ・5
  • 解説:せん妄発症の予防には、薬物の確認や環境の安定化が重要です。適切な処方内容の確認や、患者が時間認識を促す環境を整えることが効果的です。
  • 処方内容を確認することは適切です。薬の副作用でせん妄が起こることもあるため、患者に処方された薬物を確認することが重要です。
  • 家族との面会を謝絶することは適切ではありません。環境変化や疼痛、極度の不安でせん妄は誘発されやすいため、家族との面会謝絶は患者の不安を増大させることがあります。
  • 病室移動の頻度を増やすことは適切ではありません。病室を頻回に変更すると環境が変わって患者は不安になり、せん妄が誘発されやすくなります。
  • 多職種で関わるのを避けることは適切ではありません。せん妄発症の予防において、多職種で関わることを避ける根拠は見当たらないため、この選択肢は正しくありません。
  • 本人が見える位置に時計を置くことは適切です。患者に見える位置に時計があると、時間認識を促して患者の行動を安定することに役立ちます。生活リズムの安定はせん妄発症の予防になります。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第43回午前:第85問

病状が安定している慢性期統合失調症患者が単身生活を始める場合に、優先して身に付けるべき技能はどれか。  

1: 就業のための技能

2: 服薬管理の技能

3: 調理の技能

4: 余暇を楽しむ技能

5: 近所付き合いの技能

第34回午前:第95問

情緒障害児の作業で適切なのはどれか。  

1: 工程の複雑な作業

2: 注意力の持続を要する作業

3: 手順の明確な作業

4: 反復動作が多い作業

5: 巧緻性の高い作業

第47回午前:第45問

認知機能障害の強い統合失調症患者に対する作業指導で工夫する点はどれか。  

1: 言語説明を増やす。

2: 工程見本を増やす。

3: 作業工程を増やす。

4: 作業時間を増やす。

5: 道具の種類を増やす。

第47回午後:第39問

転換性障害患者の作業療法の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 集団活動が適している。

2: 依存関係が形成されやすい。

3: 症状の心理的意味を解釈する。

4: 要求が増えた場合は休止する。

5: 身体化症状に対しては対症療法を併用する。

第52回午後:第46問

境界性パーソナリティ障害の患者に対する作業療法で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 退行を許容する。

2: 集団作業への参加を促す。

3: 柔軟な枠組みを提供する。

4: 攻撃衝動の適応的発散を促す。

5: 主観的な苦悩を共感的に理解する。

第50回午前:第43問

前頭側頭型認知症患者の作業療法でみられる特徴はどれか。  

1: 同内容の言葉を繰り返す。

2: 横道にそれない。

3: 約束が守れる。

4: 我慢が出来る。

5: 品格がある。

第50回午後:第46問

パニック障害の患者に対する作業療法の目的で適切なのはどれか。  

1: 病識の獲得

2: 身辺処理能力の向上

3: 対人交流技能の向上

4: 不安対処能力の向上

5: 現実感喪失からの回復

第57回午前:第24問

作業分析の目標として適切でないのはどれか。  

1: 治療手段としての作業を体系的に理解する。

2: 治療過程を段階づける。

3: 作業の材料、道具を分類する。

4: 作業遂行に必要な患者の能力を明確にする。

5: 作業実施の環境因子を明確にする。

  • 答え:3
  • 解説:作業分析は介入計画を立案する工程の1つで、作業の特性や難易度を検討し、対象者のニーズや障害特性に応じて環境調整やマッチングを行います。選択肢の中で適切でないものは、作業の材料や道具を分類することです。
  • 選択肢1は正しいです。作業分析は作業を治療手段として用いる際に、工程を含めて体系的に理解することができます。
  • 選択肢2も正しいです。作業分析には、作業の難易度を検討し、介入手段や順序を組立てることで、治療過程を段階づけることができます。
  • 選択肢3は適切でないです。作業に要する材料と道具を分類することは、作業分析の作業環境の調整やマッチングのあとに「計画立案」として行われるもので、作業分析そのものではありません。
  • 選択肢4は正しいですが、作業分析は作業側の特性や難易度を検討するものであり、患者の能力を明確にするのは作業療法評価に含まれます。
  • 選択肢5は正しいです。作業分析の結果、作業実施の環境因子を明確にすることができます。
  • 科目:基礎作業療法学・作業療法管理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第34回午前:第29問

26歳の女性。躁病。雑誌の編集員。昼夜が逆転し、職場では同僚や上司に無遠慮な言動が目立ち始めた。日常行動もまとまりに欠けてきたので入院した。入院後1か月で落ち着き始め、職場復帰に向けて作業療法が開始された。開始時の評価内容で適切でないのはどれか。  

1: 集中力の程度

2: 自我機能

3: 疲労度

4: 対人関係のパターン

5: 集団適応力