統合失調症で障害されない精神機能はどれか。
1: 知覚
2: 思考
3: 意識
4: 感情
5: 意欲
「自分は劣っている」と自信が持てず、他人からの批判や拒絶に敏感で対人関係や社会参加が損なわれている。最も考えられるパーソナリティ障害はどれか。
1: 妄想性
2: 依存性
3: 非社会性
4: 統合失調質
5: 不安性(回避性)
精神分裂病(統合失調症)の作業療法の初回面接で適切でないのはどれか。 ア.病棟での日常生活状況を聞く。イ.作業療法参加の動機を確認する。ウ.作業療法に対する希望を聞く。エ.発病時の症状を聞く。オ.家庭の経済状況を聞く。
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
境界型人格障害患者の特徴でないのはどれか。
1: 自傷行為
2: 薬物乱用
3: 不安定な対人関係
4: 滅裂思考
5: むちゃ喰い
治療者を操作しようとしたり、独占しようとしたりする可能性が最も高い疾患はどれか。
1: 1. アルコール依存症
2: 2. 双極性感情障害
3: 3. 境界性人格障害
4: 4. 広汎性発達障害
5: 5. 統合失調症
躁病の症状はどれか。
1: 連合弛緩
2: 強迫行為
3: 思考散乱
4: 日内変動
5: 抑制消失
自我の障害はどれか。
1: アンヘドニア
2: 観念奔逸
3: 妄想気分
4: 離人症
5: 連合弛緩
30歳の男性。統合失調症。高校時代から体調不良を訴えるようになり、自宅に引きこもっていた。5年前に幻覚妄想状態のため入院し作業療法を継続していたが、最近、「退院したい」と意欲を見せ始めた。この時期の作業療法の目的で適切なのはどれか。
1: 就労準備
2: 趣味の拡大
3: 心身機能の回復
4: 生活リズムの改善
5: 自己管理技能の改善
急に動悸がして呼吸が荒くなり、苦悶感を示す症状はどれか。
1: 強迫症状
2: 転換症状
3: 不安症状
4: 幻覚症状
5: 心気症状
緊張型分裂病で誤っているのはどれか。
1: 発症は急激である。
2: 慢性の経過をとる。
3: 精神運動興奮を呈する。
4: 昏迷を呈する。
5: カタレプシーを呈する。
28歳の男性。統合失調症で6か月前に精神科病院に措置入院歴がある。その後退院し、自治体による退院後支援計画に基づいて外来でフォローされていたが、2か月前から抗精神病薬の服薬が不規則になり、幻聴の増悪がみられた。自傷行為はなく、家族をはじめ周囲の人間に対して手をあげるようなことはないが「薬は飲むな」という幻聴に左右されてこの1週間は全く服薬しておらず、一昨日から一睡もできていない。両親が「担当医に相談しよう」と勧めてなんとか外来受診をさせたが、精神保健指定医から入院を勧められてもかたくなに拒否を続けている。この患者の現在の状況において適切な入院形態はどれか。
1: 任意入院
2: 応急入院
3: 医療保護入院
4: 緊急措置入院
5: 医療観察法による入院
23歳の女性。境界型人格障害。中学時代から対人関係が不安定で、不登校、家出、過量服薬、恋人との激しいけんかなどを繰り返してきた。今回、失恋を契機に睡眠薬自殺を図ったが、救命救急センターで意識回復し精神科へ入院した。左手首に数本の切創痕を認める。母親に甘えた態度をとったり、大声で怒鳴ったり、死にたいと言ったりする。治療目的で作業療法が依頼された。この症例に認められない症状はどれか。
1: 情緒不安定
2: 薬物乱用
3: 退 行
4: 行動化
5: 強迫症状
統合失調症患者が作業中に立ったり座ったりする、そわそわと落ち着かない行動はどれか。
1: パーキンソニズム
2: ジスキネジア
3: アカシジア
4: ジストニア
5: チック
30歳の男性。統合失調症。高校時代から体調不良を訴えるようになり、自宅に引きこもっていた。5年前に幻覚妄想状態のため入院し作業療法を継続していたが、最近、「退院したい」と意欲を見せ始めた。作業療法種目を変更した3日後に患者が身体的不調を訴え始めた。対応で適切なのはどれか。
1: 休憩の時間を増やす。
2: 以前の作業種目に戻す。
3: 直ちに作業療法を中止する。
4: 他の作業療法士が担当する。
5: 就労意欲を高める種目に変更する。
器質性精神障害の急性期の症状として最もみられるのはどれか。
1: 失語
2: せん妄
3: 知能低下
4: 性格変化
5: 健忘症候群
24歳の男性。精神分裂病(統合失調症)。「死ね」という幻聴があり、自室に閉居して食事をとらなくなったため入院した。入院後、幻聴は軽減したが、不安が強く対人関係を避けて横になっていることが多い。作業中に幻聴に聞き入り、作業を中断した。作業療法士の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.「また聞こえてきたの」と声をかける。イ.「死ねと聞こえてくるの」と聞く。ウ.「どうしたの」と他患者から声をかけてもらう。エ.「別室で休んでいなさい」という。オ.「作業を続けましょう」と促す。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
思考障害の強い精神分裂病(統合失調症)患者に対する作業適用で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.手順が明確な作業イ.非構成的な作業ウ.自己判断で進める作業エ.問題解決的な作業オ.反復的な作業
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
22歳の男性。統合失調症。作業療法の開始後、しばらくして「周りの人が自分の悪口を言っている気がする」と訴えてきた。作業療法士の対応として適切なのはどれか。
1: 訴えを助長しないよう聞き流す。
2: 個室に移動させ、作業を継続させる。
3: 休憩を取り入れ、周りの人たちの様子を観察させる。
4: 勘違いであることを説明し、気にしないよう説得する。
5: 周りの人たちに、悪口を言ったかどうかを1人ずつ確認する。
40歳の男性。精神分裂病(統合失調症)。日常生活能力には問題なく、退院を勧められているが、「退院後の生活が不安で自信がない」と退院に踏み切れないでいる。この患者への作業療法士の働きかけで適切でないのはどれか。
1: 作業療法場面での成功体験を積み重ねる。
2: 多少の失敗はおそれないように励ます。
3: 作業検査や知能検査など、客観的データを用いて自信をつけさせる。
4: 退院の不安に対して相談にのる。
5: 外来での作業療法の利用方法を説明する。
双極性感情障害(躁うつ病)の患者で特徴的でないのはどれか。
1: 攻撃的な言動
2: 罪責的な言動
3: 確認的な言動
4: 誇大的な言動
5: 干渉的な言動