70歳の男性。身長170 cm、体重60 kg。陳旧性心筋梗塞による慢性心不全、NYHA(New York Heart Association,1964)のclass II。医師の指示によって在宅での心臓リハビリテーションを行っている。自宅での生活指導で正しいのはどれか。
1: できるだけ水分摂取を行う。
2: 体重増加は栄養改善の良い指標である。
3: ボルグ指数で15程度の運動を勧める。
4: 安静時に息切れがある日は運動を休む。
5: 安静時間を長くしてエネルギー消費量を減らす。
全身調整運動(コンディショニング)の効果で誤っているのはどれか。
1: 最大酸素摂取量の増加
2: 安静時心拍数の増加
3: 心拍出量の増加
4: 肺活量の増加
5: 持久力の向上
52歳の男性。II型糖尿病。身長160 cm、体重70 kg。エルゴメーター運動負荷試験で、定常状態時の酸素摂取量は0.98リットル/分であった。このときの強度はどれか。
1: 約2 METs
2: 約3 METs
3: 約4 METs
4: 約5 METs
5: 約6 METs
19歳の男性。基礎疾患はない。自転車エルゴメーターを用いた運動強度を次第に上昇させて運動終点まで運動負荷試験を行った時の酸素摂取量の測定結果を図に示す。全身持久力改善のために必要な運動負荷量(ワット)として正しいのはどれか。
1: 50
2: 100
3: 200
4: 300
5: 350
25歳の男性。身長170cm、体重 60kg。ランプ運動負荷試験における運動中の呼気ガス分析データを図に示す。正しいのはどれか。
1: 回帰直線の傾きは呼吸商を意味する。
2: 対象者の最大運動能力は約10 METsである。
3: 酸素摂取量が1,500 ml/min付近に無酸素性代謝閾値(AT)がある。
4: 二酸化炭素排出量が2,500 ml/minの運動では脂肪が燃焼されやすい。
5: 最高酸素摂取量は約3,500 ml/minである。
50歳の男性。体重60 kg。急性心筋梗塞の回復期にトレッドミルによる運動負荷試験を実施したところ、酸素摂取量が毎分840 mlで定常状態に達した。このときの代謝当量(METs)はどれか。
1: 3 METs
2: 4 METs
3: 5 METs
4: 6 METs
5: 7 METs
運動と代謝当量(METs)との組合せで誤っているのはどれか。
1: 背臥位での足関節自動運動-1~2 METs
2: 歩行(4.8 km/時)-5~6 METs
3: ジョギング(8 km/時)-7~8 METs
4: 階段の昇り-6~8 METs
5: 階段の降り-4~5 METs
身体活動のエネルギー代謝で誤っているのはどれか。
1: 20分以上の有酸素運動では脂質より糖質が利用される。
2: 筋収縮エネルギーとしてATPが利用される。
3: 無酸素性閾値は心肺負荷試験で算出できる。
4: 最大酸素摂取量は運動持久力を反映する。
5: グリコーゲンの解糖により乳酸を生じる。
活動と運動強度との組合せで正しいのはどれか。
1: 読書-0.5~0.8 METs
2: 床ふき-1.0~1.5 METs
3: 歩行(時速4 km)-1.5~2.0 METs
4: 自転車(時速8 km)-2.0~3.0 METs
5: 階段昇降-3.0~4.0 METs
全身持久力トレーニング中の自覚的運動強度の指標で最も適切なのはどれか。
1: Karvonen法
2: 修正Borg指数
3: Hugh-Jones分類
4: %最大酸素摂取量
5: Modified medical research council(mMRC)息切れスケール
69歳の男性。慢性心不全。心肺運動負荷試験の結果を受け、主治医から3 METsまでの運動制限の指示があった。選択する活動で適切なのはどれか。
1: 屋内の掃除
2: 家具の運搬
3: ペンキ塗り
4: 階段を上がる
5: 歩行(107 m/分)
45歳の女性。体重55 kg。急性心筋梗塞の回復期に入り、運動負荷試験を実施したところ、酸素摂取量770 ml/分までは安全性が確認された。この患者に許可できるレクリエーションの最大レベルはどれか。
1: ラジオ体操
2: バドミントン(シングルス)
3: テニス(シングルス)
4: ジョギング
5: 登山
19歳の男性。基礎疾患はない。自転車エルゴメーターを用いた運動強度を次第に上昇させて運動終点まで運動負荷試験を行った時の酸素摂取量の測定結果を図に示す。最大酸素摂取量(mL/分)として正しいのはどれか。
1: 1,000
2: 1,500
3: 2,500
4: 3,500
5: 4,000
70歳の男性。身長170 cm、体重60 kg。慢性心不全でNYHA分類classⅡ。在宅におけるリハビリテーションを行っている。在宅での生活と運動指導で正しいのはどれか。
1: 安静時間を長くする。
2: Borg指数で15程度の運動を勧める。
3: 体重増加は栄養改善の良い指標である。
4: 疲労感が残存しているときは運動を休む。
5: 症状に特別な変化がない場合は服薬を中止する。
70歳の男性。慢性心不全。NYHA分類Ⅱ度。安静時心拍数70/分、Karvonen法による運動時の1分間の目標心拍数はどれか。ただし、係数は0.5とする。
1: 90
2: 100
3: 110
4: 120
5: 130
動作と運動強度との組合せで正しいのはどれか。
1: 食 事-1.0~1.5 METs
2: 台所仕事-1.5~2.0 METs
3: 歩行(時速5 km)-2.0~2.5 METs
4: 入 浴-2.5~3.0 METs
5: 階段を降りる-4.0~5.0 METs
運動の強度(厚生労働省「健康づくりのための運動指針2006」による)と身体活動との組合せで正しいのはどれか。
1: 1 MET-散歩
2: 1.5 METs-階段の昇降
3: 3.5 METs-掃除機での掃除
4: 4 METs-アイロンがけ
5: 5 METs-ベッドメイク
全身持久力トレーニングの効果で減少するのはどれか。
1: 最大心拍出量
2: 筋の毛細血管数
3: 嫌気性代謝閾値
4: 動静脈酸素含有量格差
5: 同じ運動強度での換気量
心筋梗塞の二次予防のための生活指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 禁煙
2: BMI目標値30以上
3: 食塩摂取量12〜14 g/日
4: Borg指数15以上の運動
5: 最大酸素摂取量50%程度の運動
全身持久力トレーニングの効果で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 最大心拍出量は減少する。
2: 末梢血管抵抗は増加する。
3: 最大酸素摂取量は増加する。
4: 同じ運動強度での換気量は減少する。
5: 嫌気性代謝閾値が出現する運動強度が低下する。