第41回午前第66問の類似問題

第41回午前:第37問

70歳の男性。身長170 cm、体重60 kg。陳旧性心筋梗塞による慢性心不全、NYHA(New York Heart Association,1964)のclass II。医師の指示によって在宅での心臓リハビリテーションを行っている。自宅での生活指導で正しいのはどれか。  

1: できるだけ水分摂取を行う。

2: 体重増加は栄養改善の良い指標である。

3: ボルグ指数で15程度の運動を勧める。

4: 安静時に息切れがある日は運動を休む。

5: 安静時間を長くしてエネルギー消費量を減らす。

第36回午前:第70問

全身調整運動(コンディショニング)の効果で誤っているのはどれか。  

1: 最大酸素摂取量の増加

2: 安静時心拍数の増加

3: 心拍出量の増加

4: 肺活量の増加

5: 持久力の向上

第40回午前:第30問

52歳の男性。II型糖尿病。身長160 cm、体重70 kg。エルゴメーター運動負荷試験で、定常状態時の酸素摂取量は0.98リットル/分であった。このときの強度はどれか。  

1: 約2 METs

2: 約3 METs

3: 約4 METs

4: 約5 METs

5: 約6 METs

第53回午前:第15問

19歳の男性。基礎疾患はない。自転車エルゴメーターを用いた運動強度を次第に上昇させて運動終点まで運動負荷試験を行った時の酸素摂取量の測定結果を図に示す。全身持久力改善のために必要な運動負荷量(ワット)として正しいのはどれか。 

53_0_15

1: 50

2: 100

3: 200

4: 300

5: 350

第44回午前:第10問

25歳の男性。身長170cm、体重 60kg。ランプ運動負荷試験における運動中の呼気ガス分析データを図に示す。正しいのはどれか。 

44_0_10

1: 回帰直線の傾きは呼吸商を意味する。

2: 対象者の最大運動能力は約10 METsである。

3: 酸素摂取量が1,500 ml/min付近に無酸素性代謝閾値(AT)がある。

4: 二酸化炭素排出量が2,500 ml/minの運動では脂肪が燃焼されやすい。

5: 最高酸素摂取量は約3,500 ml/minである。

第36回午前:第15問

50歳の男性。体重60 kg。急性心筋梗塞の回復期にトレッドミルによる運動負荷試験を実施したところ、酸素摂取量が毎分840 mlで定常状態に達した。このときの代謝当量(METs)はどれか。  

1: 3 METs

2: 4 METs

3: 5 METs

4: 6 METs

5: 7 METs

第35回午前:第65問

運動と代謝当量(METs)との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 背臥位での足関節自動運動-1~2 METs

2: 歩行(4.8 km/時)-5~6 METs

3: ジョギング(8 km/時)-7~8 METs

4: 階段の昇り-6~8 METs

5: 階段の降り-4~5 METs

第56回午後:第69問

身体活動のエネルギー代謝で誤っているのはどれか。  

1: 20分以上の有酸素運動では脂質より糖質が利用される。

2: 筋収縮エネルギーとしてATPが利用される。

3: 無酸素性閾値は心肺負荷試験で算出できる。

4: 最大酸素摂取量は運動持久力を反映する。

5: グリコーゲンの解糖により乳酸を生じる。

  • 答え:1
  • 解説:この問題では、身体活動のエネルギー代謝に関する知識を問うています。正しい選択肢は1で、20分以上の有酸素運動では糖質より脂質が利用されるというのが誤りです。
  • 選択肢1は誤りです。実際には、20分以上の有酸素運動では糖質よりも脂質が主に利用されます。運動の強度が低い場合や運動時間が長い場合、脂質がエネルギー源として利用される割合が高くなります。
  • 選択肢2は正しいです。筋収縮エネルギーとしてATP(アデノシン三リン酸)が利用されます。筋収縮時には、ATP分解酵素がATPをADP(アデノシン二リン酸)に分解し、放出されるエネルギーがアクチンとミオシンの滑走を起こし、筋を収縮させます。
  • 選択肢3は正しいです。無酸素性閾値は心肺負荷試験で算出できます。無酸素性閾値とは、運動強度が上がるにつれて乳酸が急激に増加する点を指し、これを測定することで運動強度の適切な調整が可能になります。
  • 選択肢4は正しいです。最大酸素摂取量(VO2max)は運動持久力を反映する指標です。シャトルランや6分間歩行などの試験で測定され、個人の運動能力や心肺機能を評価するのに用いられます。
  • 選択肢5は正しいです。グリコーゲンの解糖により乳酸が生じます。骨格筋のグリコーゲンは筋の収縮に使われ、酸素が不十分な場合、グルコースは解糖系のみで分解され、ピルビン酸あるいは乳酸が生じます。これが無酸素性代謝の一部です。
  • 科目:生理学(その他)
  • 重要度:プレミアム特典
  • 類似問題を見る
  • この問題について報告する

第37回午前:第8問

活動と運動強度との組合せで正しいのはどれか。  

1: 読書-0.5~0.8 METs

2: 床ふき-1.0~1.5 METs

3: 歩行(時速4 km)-1.5~2.0 METs

4: 自転車(時速8 km)-2.0~3.0 METs

5: 階段昇降-3.0~4.0 METs

第54回午後:第40問

全身持久力トレーニング中の自覚的運動強度の指標で最も適切なのはどれか。  

1: Karvonen法

2: 修正Borg指数

3: Hugh-Jones分類

4: %最大酸素摂取量

5: Modified medical research council(mMRC)息切れスケール

第55回午後:第5問

69歳の男性。慢性心不全。心肺運動負荷試験の結果を受け、主治医から3 METsまでの運動制限の指示があった。選択する活動で適切なのはどれか。  

1: 屋内の掃除

2: 家具の運搬

3: ペンキ塗り

4: 階段を上がる

5: 歩行(107 m/分)

  • 答え:1
  • 解説:この問題では、慢性心不全の患者に対して3 METsまでの運動制限が指示されているため、適切な活動を選択する必要があります。METsは、基礎代謝率に対する運動の強度を示す指標で、1 METは安静時の酸素消費量に相当します。
  • 屋内の掃除は、3.0 METsの活動であり、指示された運動制限の範囲内で適切な活動です。
  • 家具の運搬は、6.0 METsの活動であり、指示された運動制限を超えているため、適切な活動ではありません。
  • ペンキ塗りは、室内や家具の仕上げ塗装の場合3.3 METs、家の外壁塗装の場合5.0 METsの活動であり、どちらの場合も指示された運動制限を超えているため、適切な活動ではありません。
  • 階段を上がるのは、8.0 METsの活動であり、指示された運動制限を大幅に超えているため、適切な活動ではありません。
  • 歩行(107 m/分)は、かなり速い速度での平地歩行であり、5.0 METsの活動であるため、指示された運動制限を超えているため、適切な活動ではありません。
  • 科目:内科疾患
  • 重要度:プレミアム特典
  • 類似問題を見る
  • この問題について報告する

第41回午前:第38問

45歳の女性。体重55 kg。急性心筋梗塞の回復期に入り、運動負荷試験を実施したところ、酸素摂取量770 ml/分までは安全性が確認された。この患者に許可できるレクリエーションの最大レベルはどれか。  

1: ラジオ体操

2: バドミントン(シングルス)

3: テニス(シングルス)

4: ジョギング

5: 登山

第53回午前:第14問

19歳の男性。基礎疾患はない。自転車エルゴメーターを用いた運動強度を次第に上昇させて運動終点まで運動負荷試験を行った時の酸素摂取量の測定結果を図に示す。最大酸素摂取量(mL/分)として正しいのはどれか。 

53_0_14

1: 1,000

2: 1,500

3: 2,500

4: 3,500

5: 4,000

第50回午前:第16問

70歳の男性。身長170 cm、体重60 kg。慢性心不全でNYHA分類classⅡ。在宅におけるリハビリテーションを行っている。在宅での生活と運動指導で正しいのはどれか。  

1: 安静時間を長くする。

2: Borg指数で15程度の運動を勧める。

3: 体重増加は栄養改善の良い指標である。

4: 疲労感が残存しているときは運動を休む。

5: 症状に特別な変化がない場合は服薬を中止する。

第57回午後:第10問

70歳の男性。慢性心不全。NYHA分類Ⅱ度。安静時心拍数70/分、Karvonen法による運動時の1分間の目標心拍数はどれか。ただし、係数は0.5とする。  

1: 90

2: 100

3: 110

4: 120

5: 130

第39回午前:第82問

動作と運動強度との組合せで正しいのはどれか。  

1: 食 事-1.0~1.5 METs

2: 台所仕事-1.5~2.0 METs

3: 歩行(時速5 km)-2.0~2.5 METs

4: 入 浴-2.5~3.0 METs

5: 階段を降りる-4.0~5.0 METs

第45回午前:第22問

運動の強度(厚生労働省「健康づくりのための運動指針2006」による)と身体活動との組合せで正しいのはどれか。  

1: 1 MET-散歩

2: 1.5 METs-階段の昇降

3: 3.5 METs-掃除機での掃除

4: 4 METs-アイロンがけ

5: 5 METs-ベッドメイク

第56回午後:第40問

全身持久力トレーニングの効果で減少するのはどれか。  

1: 最大心拍出量

2: 筋の毛細血管数

3: 嫌気性代謝閾値

4: 動静脈酸素含有量格差

5: 同じ運動強度での換気量

第46回午前:第34問

心筋梗塞の二次予防のための生活指導で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 禁煙

2: BMI目標値30以上

3: 食塩摂取量12〜14 g/日

4: Borg指数15以上の運動

5: 最大酸素摂取量50%程度の運動

第57回午後:第36問

全身持久力トレーニングの効果で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 最大心拍出量は減少する。

2: 末梢血管抵抗は増加する。

3: 最大酸素摂取量は増加する。

4: 同じ運動強度での換気量は減少する。

5: 嫌気性代謝閾値が出現する運動強度が低下する。