Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅳの片麻痺患者に対する上肢Ⅳを目指した座位での訓練課題はどれか。2つ選べ。
1: 腹部の前から非麻痺側大腿を触る。
2: 大腿上に置いた布をひっくり返す。
3: 大腿上に置いたお手玉を口元に近づける。
4: 机上のお手玉を肘伸展位で前方の肩の高さに移動する。
5: 机上のお手玉を肘伸展位で麻痺側側方の肩の高さに移動する。
ダニエルスらの徒手筋力テストにおいて段階2(Poor)の運動と測定肢位との組み合わせで誤っているのはどれか。
1: 頸部伸展-背臥位
2: 体幹回旋-背臥位
3: 体幹伸展-腹臥位
4: 体幹屈曲-側臥位
5: 骨盤挙上-背臥位
左片麻痺のBrunnstrom法ステージと作業療法との組合せで適切でないのはどれか。ただし、ステージは上肢・手指の順とする。
Brunnstrom法ステージの段階と脳卒中片麻痺の患側下肢の動きとの組合せで正しいのはどれか。
1: Ⅲ − 座位で膝屈曲位をとり、踵を床につけたままつま先を持ち上げる。
2: Ⅲ − 座位で足裏を床上に滑らせて、膝を90°以上曲げる。
3: Ⅳ − 立位で膝伸展位をとり、つま先を持ち上げる。
4: Ⅴ − 立位で股関節を外転する。
5: Ⅵ − 座位で下腿を内外旋する。
脳血管障害後の片麻痺患者にBrunnstrom法ステージテストを行った。肩関節の屈曲は肘伸展位で150°可能、外転は90°可能であるが肘関節が30°屈曲していた。また円柱形のペグを把持するよう指示すると、対向つまみはできなかったが横つまみは可能であった。Brunnstrom法ステージの組合せで正しいのはどれか。
1: 上肢Ⅲ − 手指Ⅳ
2: 上肢Ⅳ − 手指Ⅲ
3: 上肢Ⅳ − 手指Ⅳ
4: 上肢Ⅴ − 手指Ⅳ
5: 上肢Ⅴ − 手指Ⅴ
発症後2か月の脳卒中右片麻痺患者。上肢ブルンストローム法ステージIV。上肢の伸筋群に随意的な関節運動が認められるようになった。肘伸展を誘発するための治療的活動で適切でないのはどれか。
Danielsらの徒手筋力テストにおいて段階3の運動と測定肢位の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 足関節背屈ならびに内がえし − 腹臥位
2: 股関節伸展 − 側臥位
3: 肩甲骨内転と下方回旋 − 座 位
4: 肩関節内旋 − 腹臥位
5: 骨盤拳上 − 背臥位
適切でない組合せはどれか。ただし、片麻痺は右で、ブルンストローム法ステージは上肢・手指の順。右利きとする。
1: II・II-非麻痺側での箸の練習をする。
2: III・IV-麻痺側で受話器を取って耳に当てる。
3: IV・V-麻痺側を調理の補助手として使う。
4: IV・V-手さげカバンを麻痺側肘にかける。
5: V・VI-両手で洗濯物を干す。
デュシェンヌ型筋ジストロフィーで誤っているのはどれか。
1: 動揺性歩行
2: トレンデレンブルグ歩行
3: 膝屈曲位での立位姿勢
4: 尖足位での立位姿勢
5: 膝に手をついての立ち上がり
脳血管障害回復期の患者。麻痺は上下肢ともにブルンストローム法ステージIIIで座位バランスは悪い。バランス反応と上肢分離運動促進とを目的に図に示すような自動介助運動をゆっくり繰り返した。このとき出現しやすいのはどれか。2つ選べ。ア.前方移動時に重心が後方に残る。イ.患側肩関節は外転位になる。ウ.患側肩甲帯は前方突出する。エ.患側股関節は内転位になる。オ.患側足関節は外反位になる。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
Danielsらの徒手筋力テストで、検査する筋の段階と開始肢位の組合せで正しいのはどれか。
1: 菱形筋群の段階4―――肘関節伸展位
2: 上腕三頭筋の段階4――肩関節屈曲位
3: 大殿筋の段階3――――膝関節伸展位
4: 大腿四頭筋の段階2――股関節屈曲位
5: 後脛骨筋の段階2―――足関節底屈位
脳卒中右片麻痺の麻痺側運動機能についてBrunnstrom法ステージの検査を行ったところ、図に示す段階までの運動が可能であった。評価の組合せで正しいのはどれか。
1: 上肢Ⅳ-手指Ⅳ-下肢Ⅳ
2: 上肢Ⅳ-手指Ⅴ-下肢Ⅳ
3: 上肢Ⅳ-手指Ⅳ-下肢Ⅴ
4: 上肢Ⅴ-手指Ⅴ-下肢Ⅳ
5: 上肢Ⅴ-手指Ⅴ-下肢Ⅴ
杖歩行の動作と筋の組合せで誤っているのはどれか。
1: 三角筋前部-杖の振り出し
2: 上腕三頭筋-体重の支持
3: 烏口腕筋-肘関節の安定
4: 深指屈筋-握り手の固定
5: 長橈側手根伸筋-握り手の強化
脳卒中患者の握り・つまみ動作を示す。各握り・つまみが初めてできるBrunnstrom法ステージはどれか。2つ選べ。
1: ①:Ⅲ
2: ②:Ⅳ
3: ③:Ⅳ
4: ④:Ⅴ
5: ⑤:Ⅴ
53歳の女性。脳出血による右片麻痺で、発症後6週経過。Brunnstrom法ステージは上肢、手指、下肢ともにⅣ。両足をそろえた位置から理学療法士を両上肢で押しながら図のように左足を一歩前に出す運動を行っている。この目的として誤っているのはどれか。
1: 歩幅の拡大
2: 歩隔の拡大
3: 右側の殿筋強化
4: 右側の下腿三頭筋の強化
5: 右側の上肢肩甲帯の安定化
脳卒中片麻痺の肩手症候群で誤っているのはどれか。
1: 手指の腫脹から始まる。
2: ブルンストローム法ステージ上肢IV以上で起こりやすい。
3: 肩甲骨は内転・下方回旋をとりやすい。
4: 肩の他動的外転・外旋が制限されやすい。
5: 鎮痛にはTENSが用いられる。
Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅳの片麻痺患者に座位で麻痺側上肢の促通練習を行う。上肢Ⅳを目指した課題として適切なのはどれか。
1: 机上の積み木を裏返す。
2: 机上のお手玉を非麻痺側大腿に載せる。
3: 大腿上に置いた手を口元に近づける。
4: 頭上の高さの壁面を肘伸展位で雑巾で拭く。
5: 机上のお手玉を肘伸展位で麻痺側側方の肩の高さに移動する。
ダニエルスらの徒手筋力テストにおいて段階2(Poor)の筋と測定体位との組合せで誤っているのはどれか。
1: 腰方形筋-背臥位
2: 大殿筋-側臥位
3: 中殿筋-背臥位
4: 大腿筋膜張筋-長座位
5: ハムストリングス-腹臥位
筋の他動的持続伸張で誤っているのはどれか。
1: 手指屈筋群は手関節掌屈位で行う。
2: 手関節屈筋群は前腕回外位で行う。
3: 腸腰筋は対側の股関節屈曲位で行う。
4: 大腿直筋は股関節伸展位で行う。
5: 腓腹筋は膝関節伸展位で行う。
発症後1週経過した脳卒中患者(ブルンストローム法ステージは上肢III、手指IV、下肢IV)の評価で適切でないのはどれか。
1: 病前の機能レベルは機能予後に重要である。
2: 脳圧亢進は生命予後に関連する。
3: 意識障害は高次脳機能症状を分かりにくくする。
4: 移動の予後は車椅子が中心となる。
5: 上肢の機能予後は補助手以上となる。