精神分裂病(統合失調症)で能力低下(disability)に該当しないのはどれか。
1: 金銭の自己管理の低下
2: 自己決定力の低下
3: 作業効率の低下
4: 発動性の低下
5: 対人技能の低下
80代の女性。息子の家族と同居。孫の名前を忘れる、日付がわからない、居眠りする、洗濯や掃除を完了せず放置するなどのエピソードが頻繁にあり受診したところ、Alzheimer型認知症と診断され作業療法の指示が出た。介入で適切なのはどれか。
1: 家事はできるだけ減らすよう指導する。
2: 家事を複数同時に行わないよう指導する。
3: 休憩を今まで以上に多く取るよう指導する。
4: 「今日は何月何日ですか」と家族に尋ねさせる。
5: 「お孫さんの名前はなんでしたか」と毎回聞く。
境界型人格障害患者に作業療法を実施する際の留意点で適切でないのはどれか。 ア.集団場面で問題行動があったら作業を中止する。イ.作業場面以外の行動化は許容する。ウ.患者の訴えに作業療法士は直ちに対応する。エ.問題行動を起こす患者には個別に対処する。オ.表情や動作から状態の変化を知る。
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
境界性人格障害患者の作業療法の留意点で、当てはまらないのはどれか。
1: 治療者の理想化
2: 治療者への攻撃
3: 治療者間の対立
4: 他者への無関心
5: 高い達成要求
老年期アルコール依存症の作業療法導入時の留意点で適切でないのはどれか。
1: 身体機能の評価を行う。
2: 記銘力障害の有無を確認する。
3: 合併症の有無を確認する。
4: 疲れやすい作業は避ける。
5: 工程の細かな作業を導入する。
長期入院後の統合失調症患者の就労における作業内容として適切なのはどれか。
1: 対人交流が多い。
2: 精密な作業を含む。
3: 勤務時間の変更が多い。
4: スピードを求められない。
5: 自身の判断で手順を決められる。
せん妄に関して誤っているのはどれか。
1: 意識障害である。
2: 日内変動がある。
3: 健忘症状を伴う。
4: 非可逆的である。
5: 睡眠障害を伴う。
てんかんについて正しいのはどれか。
1: 単純部分発作では意識障害を伴う。
2: 複雑部分発作では自動症がみられる。
3: 高齢になるとてんかんの発症率は低下する。
4: 症候性てんかんは特発性てんかんに比べ予後が良い。
5: 認知症をきたす変性疾患がてんかんの原因となることはない。
記憶障害と治療介入の組合せで適切でないのはどれか。
1: 逆向性健忘 ― アルバム療法
2: 逆向性健忘 ― 展望記憶訓練
3: 前向性健忘 ― メモリーノート
4: 前向性健忘 ― アラーム付き時計
5: 前向性健忘 ― リアリティオリエンテーション
姿勢保持障害の原因で痙直型脳性麻痺児の特徴はどれか。
1: 注意集中困難による多動
2: 身近な感覚遊びによる常同行動
3: 全身の低緊張による耐久性低下
4: 身体接触面から受ける触覚の異常
5: 全身の不随意運動による調節困難
脳血管障害の回復期で活動性・自発性の低下がみられる患者への対応として適切でないのはどれか。
1: 共同作業を通して患者の意向が表出できるように設定する。
2: 自信が得られるように難しい課題を設定する。
3: 小グループの中で小さな役割を果たす機会を設定する。
4: 短時間で完成する作業を通して達成感が得られるように設定する。
5: 患者や家族との間で現実的な目標を話し合う。
我が国の認知症対策として適切でないのはどれか。
1: 介護者への支援
2: 施設入所の促進
3: 若年性認知症施策の強化
4: 認知症に関する知識の普及
5: リハビリテーションモデルの研究開発
66歳の男性。要介護1となり介護老人保健施設に入所した。入所1週後、作業療法士によるリハビリテーションを行うために機能訓練室に来室した際、動作の緩慢さと手指の振戦が観察された。妻は本人が中空に向かって「体操服姿の小学生がそこにいる」と言うのを心配していた。本人に尋ねると、見えた内容について具体的に語っていた。疾患として考えられるのはどれか。
1: Creutzfeldt-Jakob病
2: Alzheimer型認知症
3: Lewy小体型認知症
4: 意味性認知症
5: 正常圧水頭症
疾患と治療法との組合せで適切なのはどれか。
1: 認知症 - 催眠療法
2: 人格障害 - 森田療法
3: 統合失調症 - 回想法
4: 気分障害 - 認知行動療法
5: 発達障害 - 自律訓練法
精神遅滞の障害像で誤っているのはどれか。
1: 情緒障害
2: 意識障害
3: 認知障害
4: 学習障害
5: 運動障害
アテトーゼ型脳性麻痺児の症状と訓練課題との組合せで適切なのはどれか。
1: 定頸不良 — 背臥位で下肢を挙上する。
2: 体幹過伸展 — 座面の高い椅子で座位を保持する。
3: 手指の過伸展 — 豆をつまむ。
4: 目と手の協調障害 — ボールプールで遊ぶ。
5: 動的バランス不良 — セラピーボールに乗って揺らす。
30歳の男性。統合失調症。高校時代から体調不良を訴えるようになり、自宅に引きこもっていた。5年前に幻覚妄想状態のため入院し作業療法を継続していたが、最近、「退院したい」と意欲を見せ始めた。作業療法種目を変更した3日後に患者が身体的不調を訴え始めた。対応で適切なのはどれか。
1: 休憩の時間を増やす。
2: 以前の作業種目に戻す。
3: 直ちに作業療法を中止する。
4: 他の作業療法士が担当する。
5: 就労意欲を高める種目に変更する。
急性の幻覚妄想状態が軽減してから1週間が経過した統合失調症患者に対して行う高校復学を目標とした外来作業療法導入時の目的として適切なのはどれか。
1: 余暇活動の促進
2: 社会参加の促進
3: 生活リズムの獲得
4: 対人スキルの向上
5: デイケアへの移行練習
知的障害児の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 作業課題への興味を拡大させる。
2: 集団内での対人技能を向上させる。
3: 自己評価の低下を防ぐ。
4: 障害特性を家族に説明する。
5: 不得意な教科の成績を向上させる。
知的障害児の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 1. 遊びの種類を減らす。
2: 2. 内発的に動機付ける。
3: 3. 作業は細かく段階付ける。
4: 4. 精神年齢相応の作業を用いる。
5: 5. 障害の特性を家族に説明する。