合併症を有する糖尿病患者の作業療法中の留意点で適切でないのはどれか。
1: 低血糖状態になると冷汗や震えが出現する。
2: 気が付かないうちに手指の切り傷をつくる。
3: 作業環境が暗いと作業が困難となる。
4: 作業時間が長いと関節痛が頻発する。
5: 立ち上がり直後に血圧低下を起こす。
誤っている組合せはどれか。
1: うつ病-制止
2: 強迫性障害-保続
3: 解離性障害-遁走
4: 統合失調症(精神分裂病)-昏迷
5: 身体表現性障害-心気
精神分裂病(統合失調症)で能力低下(disability)に該当しないのはどれか。
1: 金銭の自己管理の低下
2: 自己決定力の低下
3: 作業効率の低下
4: 発動性の低下
5: 対人技能の低下
躁病の症状でないのはどれか。
1: 行為心迫
2: 観念奔逸
3: 精神運動興奮
4: 誇大妄想
5: 考想伝播
老年期精神障害者に対する作業療法面接で適切でないのはどれか。
1: 情緒的なメッセージを読みとる。
2: 面接時間は長く設定する。
3: 疲労を避ける工夫をする。
4: 身体的な訴えも聴く。
5: 生活史を聴き取る。
43歳の女性。うつ病。半年前に子供が1人暮らしを始めてから気分が落ち込み、布団で寝たままでいることが増えた。家事を夫が行うようになると、「夫に迷惑をかけている自分は生きている価値がない」と口にするようになり、夫に連れられ精神科クリニックを受診した。服薬治療が開始され、症状が改善してきたため外来作業療法が処方された。導入時の作業療法士の対応で最も適切なのはどれか。
1: スケジュール表に従った参加を促す。
2: 枠組みのある構成的作業を導入する。
3: 患者が作製した作品について賞賛する。
4: 意欲の低下が認められても作業遂行を促す。
5: 体調とともに気分も改善するため心配ないと励ます。
軽躁状態の患者に対する作業療法の目的として適切なのはどれか。
1: 関心の拡大
2: 病感の獲得
3: 対人交流の改善
4: 自己評価の向上
5: 自己決断能力の向上
うつ状態の患者の作業療法中にみられる訴えはどれか。
1: 「考えが次々に浮かんできます」
2: 「考えが声になって聴こえます」
3: 「考えが他人に知られます」
4: 「考えが全く浮かびません」
5: 「考えが急に止められます」
気分障害について正しいのはどれか。
1: 大うつ病は男性に多い。
2: 躁病の思考障害には観念奔逸がある。
3: 季節性感情障害の症状は冬に改善する。
4: 大うつ病の思考障害には思考途絶がある。
5: 仮性認知症は双極性感情障害に出現しやすい。
神経症性障害について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 全般性不安障害では疾病利得がみられる。
2: 強迫行為では不合理と思いながらも繰り返し手を洗う。
3: 離人症では自分がとても重い病気ではないかと心配する。
4: 社交恐怖では自分が見捨てられるのではないかと心配する。
5: 予期不安ではパニック発作がまた起きるのではないかと心配する。
9歳の男児。自閉症。外来通院時に作業療法を実施することとなった。作業療法室では落ち着きなく歩き回り、周囲の物音や人の数などの環境の変化によって自分の手を噛んだり、手で頭を打ったりすることがある。紙折りに取り組ませてもごく短時間しかできない。作業中に観察される行動はどれか。
1: 作業療法士の行動をまねる。
2: 失敗を修正しようとする。
3: 紙をクルクルと回し続ける。
4: 作品の出来映えにこだわる。
5: 作業療法士に援助を求める。
境界型人格障害の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 複数の患者が共有する場で実施する。
2: 衝動発散を促す活動を取り入れる。
3: 指示的態度を維持する。
4: 依存や理想化が生じた時には治療者を交代する。
5: 患者の要求に応じ作業療法終了後に面接を行う。
せん妄の特徴として誤っているのはどれか。
1: 意識混濁がある。
2: 幻覚妄想を伴う。
3: 精神運動興奮を伴う。
4: 症状の動揺がある。
5: 慢性の経過をたどる。
器質性精神障害患者に対する作業療法開始時の作業適用で適切でないのはどれか。
1: 作業工程が単純なものを選ぶ。
2: 個別プログラムから始める。
3: 知的水準を確認しておく。
4: 耐久性を高める作業を選ぶ。
5: 安全な作業環境を設定する。
自宅で電話の対応ができないといった認知症症状の進行があり、意思疎通の困難さがあるが、介助者が注意していれば日常生活は自立できている。認知症高齢者の日常生活自立度判定基準のランクはどれか。
1: Ⅱa
2: Ⅱb
3: Ⅲa
4: Ⅲb
5: Ⅳ
注意欠如・多動性障害の患者の就労に関して適切な助言はどれか。
1: 優先順位にこだわらないようにする。
2: 多彩なやり方で物事を行うようにする。
3: 周囲の人に配慮を求めないようにする。
4: 自分だけの時間や場所を作るようにする。
5: 便利なハイテク機器などは利用しないようにする。
軽度認知症患者にみられる調理作業の特徴はどれか。
1: 1. 必要な材料がそろえられない。
2: 2. 調理の手順を間違える。
3: 3. 味加減がわからない。
4: 4. 盛り付けができない。
5: 5. 道具の使用を誤る。
気分障害について正しいのはどれか。
1: うつ病は男性に多い。
2: うつ病の生涯有病率は3%である。
3: 気分変調性障害はうつ病よりも短期間で治癒する。
4: 季節性感情障害は日照時間が短くなると再燃しやすい。
5: 脳内セロトニンの増加がうつ病の発症に関係している。
自律神経症状を主症状とする疾患はどれか。
1: 重症筋無力症
2: 多発性硬化症
3: アルツハイマー型痴呆
4: パーキンソン病
5: シャイ・ドレイガー症候群
ダウン症の身体機能の特徴で誤っているのはどれか。
1: 運動発達が遅れる。
2: 環軸関節亜脱臼がみられる。
3: 先天性心疾患の合併が多い。
4: 四肢の関節拘縮を生じやすい。
5: 外反扁平足が歩行時の問題となる。