10歳の男児。脳性麻痺痙直型両麻痺。床上移動は交互性の四つ這いで自立している。移乗は手すりにつかまれば、かろうじて自力で可能である。主な移動手段は車椅子である。車椅子の作製で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 座面高は床からはい上がれる高さとする。
2: フットレストはスイングアウト式とする。
3: 座幅は成長を見越して広くする。
4: 背もたれはリクライニング式とする。
5: 背もたれの高さは肩の高さまでとする。
3歳の男児。脳性麻痺による右片麻痺。背臥位から図のように起き上がる。影響する反射はどれか。
1: Moro反射
2: Galant反射
3: 緊張性迷路反射
4: 交叉性伸展反射
5: 非対称性緊張性頸反射
小児疾患と補装具の組合せで正しいのはどれか。
1: 二分脊椎 - Denis Browneスプリント
2: Perthes病 - 股関節外転装具
3: 大腿骨頭すべり症 - 交互歩行装具(RGO)
4: 発育性股関節形成不全 - S.W.A.S.H.装具(standing walking and sitting hip orthosis)
5: Duchenne型筋ジストロフィー - 背屈制限付短下肢装具
脳卒中片麻痺の病的共同運動で正しいのはどれか。
1: 肩甲骨挙上に伴う肘関節伸展
2: 肘関節屈曲に伴う手関節背屈
3: 股関節外転に伴う膝関節伸展
4: 股関節内旋に伴う膝関節屈曲
5: 膝関節屈曲に伴う足関節背屈
正しい組合せはどれか。
1: パンケーキスプリント-尺骨神経麻痺
2: トーマススプリント-正中神経麻痺
3: オッペンハイマースプリント-尺骨神経麻痺
4: 短対立装具-正中神経麻痺
5: 長対立装具-橈骨神経麻痺
脳卒中による片麻痺Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅲ、下肢Ⅳの患者における治療について正しいのはどれか。
1: 緊張性頸反射を利用する。
2: 立位時は麻痺側下肢に荷重を促す。
3: 長下肢装具使用による歩行訓練を行う。
4: 麻痺側上肢では重錘を用いた反復運動を行う。
5: 非麻痺側上肢を拘束し麻痺側を強制的に使用させる。
Down症児の初期の腹臥位での移動の特徴はどれか。
1: 股関節の外転
2: 伸展側下肢の尖足傾向
3: 上肢の過剰な引き込み
4: 緊張性迷路反射の残存
5: 下肢運動の交互性の欠如
生後8か月の乳児。運動発達の遅れがあり、療育施設にて理学療法を受けている。図のような姿勢を示す。優先して行う運動はどれか。
1: 寝返り
2: 膝立ち
3: 四つ這い
4: 立ち上がり
5: 免荷立位での交互振り出し
正しい組合せはどれか。
1: 母指対立運動不能 - 橈骨神経麻痺
2: 手指内転不能 - 正中神経麻痺
3: Froment 徴候陽性 - 正中神経麻痺
4: 母指球筋萎縮 - 尺骨神経麻痺
5: 母指橈側外転不能 - 橈骨神経麻痺
12歳の女児。特発性側弯症。腰椎部コブ角30゜。ボストンブレース装着。理学療法および指導で誤っているのはどれか。
1: 体幹の筋力を強化する。
2: 体幹の拘縮を予防する。
3: 体育は装具を外して行う。
4: 就寝時は装具を外す。
5: 装具は骨端線が閉鎖するまで装着する。
顔面と上下肢に感覚脱失を呈する脳卒中片麻痺の患者に対する生活指導で適切なのはどれか。
1: 麻痺手使用を控える。
2: 湯呑を非麻痺側で把持する。
3: 両手での車椅子駆動を勧める。
4: 屋内ではスリッパ使用を勧める。
5: 髭剃りはT字カミソリを勧める。
重症度分類Ⅲ度(中等度)の脊髄小脳変性症の患者に対する生活指導で適切なのはどれか。
1: 筋力増強訓練は控える。
2: 家具の配置変更を検討する。
3: 歩隔をできるだけ狭くする。
4: 柄の細いスプーンを使用する。
5: 杖はできるだけ軽量なものを用いる。