第44回午後第97問の類似問題

第38回午前:第96問

認知症患者の作業療法評価で適切でないのはどれか。  

1: 歩行状態などの運動機能

2: 記銘力や理解力などの知的機能

3: 家族の介護力の程度

4: 内田・クレペリンテストでの作業能力

5: 呼吸器・循環器などの合併症の有無

第47回午前:第41問

Alzheimer型認知症でみられないのはどれか。  

1: 汚言症

2: 観念失行

3: 視空間失認

4: 物盗られ妄想

5: 遂行機能障害

第37回午後:第73問

躁病の症状でないのはどれか。  

1: 連合弛緩

2: 観念奔逸

3: 行為心迫

4: 注意転導

5: 睡眠障害

第36回午前:第83問

アルコール精神病患者の面接で見られやすいのはどれか。  

1: 思考途絶

2: 観念奔逸

3: 思考制止

4: 微小妄想

5: 健 忘

第35回午前:第80問

精神科作業療法の適応にならないのはどれか。  

1: せん妄状態の患者

2: 攻撃的な患者

3: 好褥的な精神分裂病(統合失調症)患者

4: 希死念慮のある抑うつ状態の患者

5: 不潔恐怖のある患者

第53回午前:第97問

器質性精神障害について正しいのはどれか。  

1: 妄想はみられない。

2: 安定した人格を認める。

3: 記憶障害はみられない。

4: 抗精神病薬は投与しない。

5: 心理的要因の影響を受ける。

  • 答え:5
  • 解説:器質性精神障害は、脳の機能や構造に異常があることが原因で起こる精神障害であり、Alzheimer型認知症や脳血管障害、進行麻痺、頭部外傷、脳腫瘍などが成因となることがある。ストレスなどの心理的要因の影響を受けることがあります。
  • 選択肢1は間違いです。器質性精神障害では、意識混濁や顕著な幻覚などが明らかでない場合でも、器質性妄想状態を呈することがあります。
  • 選択肢2は間違いです。器質性精神障害では、人格変化や情意面の障害がみられることがあります。
  • 選択肢3は間違いです。器質性精神障害では、急性期の意識障害の回復期などに健忘症候群がみられることがあります。
  • 選択肢4は間違いです。器質性精神障害で生じる行動障害に対しては、抗精神病薬が処方されることがある。そのほか、抗うつ薬や睡眠導入剤などの向精神薬が処方されることもあります。
  • 選択肢5は正しいです。器質性精神障害はストレスなどの心理的要因の影響を受けることがあります。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第45回午後:第43問

統合失調症の思考障害に対する作業療法上の留意点で正しいのはどれか。  

1: 1. 工程数を増やす。

2: 2. 集団作業を中心に行う。

3: 3. 言語による指示を多くする。

4: 4. 枠組みの明確な作業を選ぶ。

5: 5. 結果が作品として残らない作業を選ぶ。

第41回午前:第79問

認知症の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 集団回想法

2: 見当識の訓練

3: 創作活動

4: ADL訓練

5: 数字の暗記

第49回午後:第41問

認知症の症状とその作業特徴の組合せで正しいのはどれか。  

1: 失行 ― 手順に固執する。

2: 失語 ― 聞いてないことを始める。

3: 失認 ― 作業対象を取り違える。

4: 見当識障害 ― 作業の指示に泣き出す。

5: 遂行機能障害 ― 他人の作品を持ち帰る。

第38回午前:第79問

精神分裂病(統合失調症)患者の作業場面の行動特徴でないのはどれか。  

1: 場面に応じた対応が混乱しやすい。

2: 全体の会話の流れから外れやすい。

3: 複数の課題を同時に遂行するのが苦手である。

4: 作業手順に慣れるのが早い。

5: 待てないで先を急ごうとする。

第57回午後:第44問

統合失調症の回復過程の急性期における作業療法として適切なのはどれか。  

1: 身体感覚の獲得

2: 現実への移行の準備

3: 身辺処理能力の回復

4: 生活管理能力の改善

5: 対人交流技能の改善

  • 答え:2
  • 解説:統合失調症の回復過程の急性期における作業療法は、現実への移行の準備が適切である。急性期では、幻覚や妄想などの精神症状があり、現実との境界が曖昧な状態から、現実への移行の準備が行われる。
  • 身体感覚の獲得は、急性期を過ぎて回復期前期に獲得を目指すものであり、急性期には適切ではない。
  • 現実への移行の準備は、急性期に適切な作業療法である。患者にとって現実見当ができるように、刺激の少ない環境を整えることが重要である。
  • 身辺処理能力の回復は、急性期に疲労した体力を回復させて、安全にADLが実行可能になった回復期に獲得を目指すものであり、急性期には適切ではない。
  • 生活管理能力の改善は、身辺処理能力が回復し、家庭や社会で生活するために、回復期後期または維持期に改善させるものであり、急性期には適切ではない。
  • 対人交流技能の改善は、ADLが身近な人たちとの環境で安定して遂行できるようになった回復期後期に、社会生活を予定しながら行われるものであり、急性期には適切ではない。
  • 科目:統合失調症
  • 重要度:プレミアム特典
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第39回午前:第84問

思考障害のある統合失調症患者の作業活動で適切でないのはどれか。  

1: 見本があるもの

2: 手順の明確なもの

3: 自由度の高いもの

4: 時間に融通性があるもの

5: 目的が明確なもの

第54回午後:第40問

「い」で始まる単語をなるべく多く挙げてください、という課題に対して統合失調症患者が「考えられない」、「言葉が出てこない」と訴えた。この状況から考えられる患者の障害で正しいのはどれか。  

1: 運動機能障害

2: 注意機能障害

3: 言語性記憶障害

4: 言語流暢性障害

5: ワーキングメモリーの障害

  • 答え:4
  • 解説:この問題では、「い」で始まる単語をなるべく多く挙げる課題に対して統合失調症患者が「考えられない」、「言葉が出てこない」と訴えた状況を考慮し、正しい障害を選ぶ必要があります。正解は言語流暢性障害で、文字流暢性の課題に対する困難が示されています。
  • 運動機能障害は、身体的な動きや発語が不十分になる障害ですが、「言葉が出てこない」という訴えは運動機能障害だけでは説明できません。
  • 注意機能障害は、課題の途中で集中力が途切れたり、別の課題に移行してしまう障害です。この症状だけでは、「考えられない」、「言葉が出てこない」という訴えを説明できません。
  • 言語性記憶障害は、語想起が困難になる障害ですが、「考えられない」、「言葉が出てこない」という訴えは言語性記憶障害だけでは説明できません。言語性記憶障害は前向性健忘で見られやすい症状です。
  • 言語流暢性障害は、文字流暢性や意味流暢性の課題に対する困難がある障害です。この患者は、「い」で始まる単語を挙げる課題に対して困難を感じており、文字流暢性の障害があると考えられます。この選択肢が正しいです。
  • ワーキングメモリーの障害は、複雑な課題を遂行する際に物事を心的過程にとどめておく能力が低下する障害です。ワーキングメモリーが障害された場合、課題の実施中に既出の単語を再度挙げてしまうなどの症状が見られますが、「考えられない」、「言葉が出てこない」という訴えを説明するには不十分です。
  • 科目:高次脳機能障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第45回午後:第99問

てんかん発作にみられて、失神にみられないのはどれか。  

1: 意識消失

2: 脳波異常

3: 前駆症状

4: 低血圧

5: 健忘

第38回午後:第72問

躁病の症状はどれか。  

1: 連合弛緩

2: 強迫行為

3: 思考散乱

4: 日内変動

5: 抑制消失

第36回午前:第82問

亜昏迷状態にある精神分裂病(統合失調症)患者の作業療法の導入で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.病室まで行き声をかける。イ.作業療法場面を見学させる。ウ.共同作業へ参加させる。エ.作業内容を決めさせる。オ.作業時間を決めさせる。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第38回午前:第77問

精神分裂病(統合失調症)患者の作業療法導入時の評価項目として適切でないのはどれか。  

1: 指示理解の程度

2: 家族関係

3: 興味・関心の内容

4: 交友関係の範囲

5: 病的体験の内容

第34回午後:第71問

「世界が破滅する」といった世界没落体験のかたちをとって現れる精神分裂病(統合失調症)の症状はどれか。  

1: 誇大妄想

2: 滅裂思考

3: 妄想気分

4: 妄想知覚

5: 妄想着想

第57回午前:第42問

統合失調症に対する作業療法で、ICFの構成要素の「活動」に分類されるのはどれか。  

1: 認知の機能

2: 社会生活技能

3: 思考機能の統合

4: 社会からの隔離

5: 生物学的なストレス脆弱性

  • 答え:2
  • 解説:ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health)は、人間の生活機能と障害の分類法であり、心身機能、活動、参加、環境因子、個人因子の5つの構成要素がある。この問題では、統合失調症に対する作業療法で「活動」に分類されるものを求めている。
  • 認知の機能は、個体としての身体と精神活動、視覚・聴覚、内臓諸臓器の機能であり、「心身機能」に分類されるため、この問題の答えではありません。
  • 社会生活技能は、「活動」に分類される。活動は動作を実行する目的があり、行動を構成する複数の動作からなる。歩行・移動、ADLから、調理・掃除などの家事行為・職業上の行為・余暇活動(趣味やスポーツなど)を実行するための能力が含まれる。このため、正しい答えは2です。
  • 思考機能の統合は、個人が行動を発現する基盤となる高次機能の1つであり、「心身機能」に分類されるため、この問題の答えではありません。
  • 社会からの隔離は、個人の意思と行動とは別に、規則や倫理といった集団による社会規範などにより個人の「心身機能」や「活動」に影響を与えるものであり、「環境因子」に含まれるため、この問題の答えではありません。
  • 生物学的なストレス脆弱性は、個体の心理特性であり、「心身機能」に分類されるため、この問題の答えではありません。
  • 科目:統合失調症
  • 重要度:プレミアム特典
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第49回午前:第43問

統合失調症の回復期前期の患者に適切な活動はどれか。  

1: 仲間作り

2: 生活管理

3: 欲求の充足

4: 役割の体験

5: 身体感覚の回復