椅子に座ろうとして殿部をつく際に、強い衝撃を伴った。こうした動作となる本質的な原因として正しいのはどれか。ただし、関節可動域自体に制限はないものとする。
1: 体幹の前傾が十分でない。
2: 足関節の背屈が十分でない。
3: 運動初期の体重心の加速が十分でない。
4: 大腿四頭筋の求心性筋力の発揮が十分でない。
5: 動作中の足圧中心の制御が十分でない。
正しいのはどれか。
1: 椅子からの立ち上がり開始時に足関節は背屈する。
2: 椅子からの立ち上がり開始時に骨盤は後傾する。
3: 椅子からの立ち上がり離殿時に膝は屈曲する。
4: 立位時の重心線は膝蓋骨前面を通る。
5: 立位時の腹筋活動は腰椎前弯を増大する。
姿勢保持練習とそれによって強化しようとしている筋で誤っているのはどれか。
1: 下腿三頭筋
2: ハムストリングス
3: 大腿四頭筋
4: 中殿筋
5: 腹直筋
健常成人の歩行時の床反力の垂直分力(片側)を図に示す。床反力を計測している側の筋のうち、Aの時点で収縮力が増加するのはどれか。
1: 大殿筋
2: 中殿筋
3: 大腿二頭筋
4: 前脛骨筋
5: 腓腹筋
誤っているのはどれか。 ア.側臥位で下側の上下肢を屈曲すると安定する。イ.四つ這い位では両膝・下腿に約60%の荷重が加わる。ウ.椅子座位の重心線は足底面の後方を通る。エ.膝立ち位の支持基底面は両大腿で形成される。オ.立位での矢状面の重心線は外果を通る。
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
大腿義足装着時に図のような異常歩行が見られた。ソケットの適合に問題はない。この症例で、特に強化すべき筋群はどれか。2つ選べ。
1: 腹筋群
2: 背筋群
3: 患側股関節屈曲筋群
4: 患側股関節内転筋群
5: 患側股関節伸展筋群
歩行の立脚相初期に活動する筋で誤っているのはどれか。
1: 脊柱起立筋
2: 腸腰筋
3: 中殿筋
4: 大腿四頭筋
5: 前脛骨筋
Danielsらの徒手筋力テストで右外腹斜筋と左内腹斜筋の検査を図に示す。右の肩甲骨下角を台から離すことができた。判断できる最も低い段階はどれか。
1: 段階1
2: 段階2
3: 段階3
4: 段階4
5: 段階5
前方を注視して両足関節底屈位で足底が接地した立位姿勢をとった。両足関節底背屈中間位の立位と比べたときの姿勢に関する変化で正しいのはどれか。
1: 胸椎後弯は増強する。
2: 骨盤は前傾位となる。
3: 股関節は伸展位となる。
4: 膝関節は屈曲位となる。
5: 足圧中心は前方へ移動する。
ダニエルスらの徒手筋力テストにおいて段階2(Poor)の筋と測定体位との組合せで誤っているのはどれか。
1: 腰方形筋-背臥位
2: 大殿筋-側臥位
3: 中殿筋-背臥位
4: 大腿筋膜張筋-長座位
5: ハムストリングス-腹臥位
Kendallの筋力テスト法を図に示す。肩関節内転筋力の十分強い被検査者が腹臥位で図のように左側上肢を保持する。検査者は矢印の方向に力を加えて抵抗できるかを調べる。検査している筋はどれか。
1: 棘上筋
2: 前鋸筋
3: 菱形筋
4: 三角筋中部線維
5: 僧帽筋下部線維
基本肢位からの股関節の運動とそれに作用する筋の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 外旋 - 大殿筋
2: 伸展 - 腸腰筋
3: 内転 - 中殿筋
4: 屈曲 - 大腿二頭筋
5: 屈曲 - 大腿筋膜張筋
図に示すストレッチングで伸張される筋はどれか。
1: 大殿筋
2: 大腿直筋
3: 大腿二頭筋長頭
4: 膝窩筋
5: 腓腹筋
基本肢位からの股関節の運動とそれに作用する筋の組合せで正しいのはどれか。
1: 外転――――薄筋
2: 外旋――――半腱様筋
3: 屈曲――――恥骨筋
4: 内旋――――大殿筋
5: 内転――――梨状筋
ダニエルスらの徒手筋力テストにおいて筋力1(Trace)の筋と触診部位との組合せで正しいのはどれか。
1: 大腰筋-縫工筋の外側
2: 中殿筋-大転子の下方
3: 大腿二頭筋-膝関節後面の内側
4: 前脛骨筋-足関節前面の内側
5: 後脛骨筋-外果と踵骨の間
成人の安静開脚立位で正しいのはどれか。
1: 頭部は静止している。
2: 腓腹筋は持続的に活動している。
3: 腹直筋は持続的に活動している。
4: 大腿直筋は持続的に活動している。
5: 重心動揺は左右より前後方向が小さい。
Thomasテスト(変法)による検査を図に示す。この検査で評価できないのはどれか。
1: 右腸腰筋の短縮
2: 左大殿筋の短縮
3: 左腓腹筋の短縮
4: 左ヒラメ筋の短縮
5: 左大腿四頭筋の短縮
大腿義足を装着した患者の歩行時に図のような現象が観察された。原因はどれか。
1: 義足が長すぎる。
2: 後方バンパーが硬すぎる。
3: 切断側の股関節外転筋力が不足している。
4: ソケットに対して膝継手が内旋している。
5: ソケットの初期屈曲角度が不足している。
可動域制限のない患者に図のような肢位をとらせたところ5秒間保持できた。Danielsらの徒手筋力テストにおける段階3以上と推測できる筋はどれか。
1: 左三角筋中部線維
2: 右上腕二頭筋
3: 左中殿筋
4: 右腸腰筋
5: 右前脛骨筋
Danielsらの徒手筋力テストによる左足関節底屈運動でヒラメ筋単独テストを実施したところ、図のような距腿関節底屈の代償運動がみられた。この代償運動への関与が疑われる筋はどれか。2つ選べ。
1: 長指屈筋
2: 短母指屈筋
3: 長母指屈筋
4: 母指外転筋
5: 前脛骨筋