6歳の男児。痙直型両麻痺。右股関節を他動的に屈曲すると、左膝関節は伸展した。この図でみられる反射・反応はどれか。
1: 伸張反射
2: 緊張性迷路反射
3: 交叉性伸展反射
4: 連合反応
5: 陽性支持反応
健常児の腹臥位における動作の獲得と生後週数との組合せで誤っているのはどれか。
1: 頭を45゜挙上- 8週
2: 頭を90゜挙上-16週
3: 前腕で体重を支持-20週
4: 両手で体重を支持-24週
5: 腹這い移動-28週
4歳の脳性麻痺児。抱っこでは常に図のような姿勢を示す。この児の遊びの姿勢で適切でないのはどれか。2つ選べ。
痙直型両麻痺児の歩行の特徴で正しいのはどれか。
1: 体幹の動揺は少ない。
2: 肩関節は内転位になりやすい。
3: 肘関節は伸展位になりやすい。
4: 股関節は内転位になりやすい。
5: 膝関節は伸展位になりやすい。
17歳の男子。2か月前に外傷性脳損傷。食事はスプーン使用。意識障害を脱して平行棒で歩行練習をしているが両踵が床に着かない。注意障害、発動性減退が目立つ。理学療法で適切でないのはどれか。
1: 両側支柱付短下肢装具を作製する。
2: 日課に従って規則正しい生活を工夫する。
3: 実際的な生活場面を理学療法に取り入れる。
4: 誤りは直ちに大きな声で指摘する。
5: 外泊訓練を試みる。
10歳の男児。デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ6(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)。誤っているのはどれか。
1: 食事動作は自立している。
2: 車椅子の操作は可能である。
3: 四つ這いによる移動は可能である。
4: いざりによる移動は可能である。
5: 座位の保持は可能である。
中等度の片麻痺を生じた脳梗塞患者に対する急性期の理学療法で正しいのはどれか。
1: 良肢位保持のため、麻痺側の股関節を外旋位とする。
2: 麻痺側の肩関節に対する関節可動域運動は、早期から全可動範囲で行う。
3: 他動的関節可動域運動では、素早く麻痺肢を動かして伸張反射を誘発する。
4: 覚醒した患者では、麻痺の進行が止まっていれば座位訓練を開始する。
5: 非麻痺側の筋力増強訓練は、麻痺の回復を阻害する。
4歳の男児。痙直型四肢麻痺。緊張性頸反射が陽性である。ボールを使った遊びの指導で適切でないのはどれか。2つ選べ。
生後6か月の健常乳児。お座りで遊んでいるときに図のような姿勢となった。観察された反射・反応で適切なのはどれか。
1: Moro反射
2: 陽性支持反応
3: 保護伸展反応
4: 頭部の立ち直り反応
5: 非対称性緊張性頸反射
7歳の男児。幼児期から落ち着きがなく、一つのおもちゃで遊べないなどの行動があった。小学校入学後、長時間椅子に座れない、順番を待てない、注意散漫などの問題行動があり、外来作業療法を受けることになった。作業療法では、次第に活動に継続して取り組めるようになってきたが、協調動作が必要な作業は苦手である。知能検査では知的障害は認められなかった。作業療法を行う上での留意点として適切なのはどれか。
1: 複数の課題を同時に提示する。
2: 順番が守れない場合は厳しく注意する。
3: 周囲に受け入れられる行動は積極的に褒める。
4: 数週間継続して取り組める連続課題を実施する。
5: 作業台の上にいろいろな道具や材料を揃えておく。
68歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。発症後3か月時、腰掛座位において図のように右上下肢で接触面を強く押して左側に転倒する現象を認めた。座位バランス獲得のための理学療法で適切でないのはどれか。
1: 鏡で姿勢の傾きを認知させる。
2: 座面を上げて両下肢を浮かせる。
3: 治療者が左側から繰り返し押し返す。
4: 右上肢を前方のテーブルに載せる。
5: 点滴棒など垂直指標に体幹を合わせる。
Down症児の初期の腹臥位での移動の特徴はどれか。
1: 股関節の外転
2: 伸展側下肢の尖足傾向
3: 上肢の過剰な引き込み
4: 緊張性迷路反射の残存
5: 下肢運動の交互性の欠如
適切でない組合せはどれか。
1: 伸展パターンの強い痙直型脳性麻痺児-床に腰をおろした更衣指導
2: 非対称性姿勢の強いアテトーゼ型脳性麻痺児-正中位保持での食事指導
3: 筋緊張の低いダウン症児-前傾したバランスボードを用いた立位での遊び
4: 点頭てんかん児-電動車椅子の操作指導
5: 体幹変形を生じた重症心身障害児-座位保持装置の使用
4歳の脳性麻痺児。抱っこでは常に図のような姿勢を示す。遊びの姿勢で適切でないのはどれか。
3歳の脳性麻痺児。抱っこでは常に図のような姿勢を示している。この児の遊びの姿勢で適切でないのはどれか。
14歳の男子。デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)。養護施設に入所し教育・訓練を受けている。作業療法で適切でないのはどれか。
1: 歯磨き動作維持のためアームサポートを工夫する。
2: 更衣動作自立のためボタンエイドの使用訓練を行う。
3: トイレでの姿勢保持用に前方テーブルを設置する。
4: 食事のリーチ補助にターンテーブルを利用する。
5: 趣味活動の草花栽培にかさ上げした花瓶を設置する。
5歳の男児。脳性麻痺。麻痺のタイプは痙直型両麻痺であり、図のように両手支持なしで座ることができる。この児で予想される所見はどれか。
1: 鉛管様現象陽性
2: 膝蓋腱反射減弱
3: Galant反射陽性
4: 足クローヌス陽性
5: 非対称性緊張性頸反射陰性
30歳の男性。アテトーゼ型脳性麻痺。頸椎症性脊髄症を発症し、歩行不能となった。電動車椅子を導入し、練習開始後2週で施設内自走が可能となったが、壁への衝突等があるために見守りが必要である。上肢操作向上を目的とした作業療法で適切なのはどれか。
1: 貼り絵をする。
2: 木工で鋸を使う。
3: ドミノを並べる。
4: 版画で彫刻刀を使う。
5: 革細工でスタンピングをする。
アテトーゼ型脳性麻痺児の症状とアプローチとの組合せで適切でないのはどれか。
1: 定頸不良-腹臥位での頭部挙上
2: 体幹過伸展-座面の高い椅子での座位訓練
3: 動的バランス不良-セラピーボールでのバランス訓練
4: 手指の過伸展-ビンの蓋の開け閉め
5: 目と手の協調障害-ペグ差しの練習
19歳の男性。オートバイ事故による頭部外傷で入院加療中。受傷後1か月。JCS(Japan coma scale)は1点。右上下肢はよく動かすが、左上下肢の筋緊張は亢進し、上肢屈曲位、下肢伸展位の姿勢をとることが多い。座位保持は可能であるが、体幹の動揺がみられる。この時期の理学療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 臥位での右上下肢のリラクセーション
2: 臥位での左上肢のFrenkel体操
3: 座位での左下肢筋の持続伸張
4: 立位でのバランス練習
5: 階段を降りる練習