統合失調症の患者が「不気味な何かが起こりそうだ」と不安緊迫感を訴えた。この症状はどれか。
1: 考想伝播
2: 作為体験
3: 妄想気分
4: 妄想知覚
5: 連合弛緩
うつ病でみられないのはどれか。2つ選べ。 ア.昏 迷イ.焦 燥ウ.徘 徊エ.行為心迫オ.精神運動興奮
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
65歳の男性。老年期うつ病。妻と2人暮らし。会社を定年退職後、不眠および食欲不振などの体調不良を訴え始める。些細なことを気にするようになり、「簡単なことも出来なくなっている。物忘れがひどくなった。痴呆ではないか。」などと言ってふさぎ込んでいる。家族も対応に困り入院となった。入院後1か月で睡眠がとれるようになったが、抑うつ気分は続いている。この時点で作業療法が処方された。作業療法開始時の留意点で適切なのはどれか。
1: 作業能力検査を実施する。
2: 病前に得意であった活動を導入する。
3: 物忘れへの対応を実施する。
4: その都度元気づけをする。
5: 徐々にグループ参加へ方向づける。
気分障害について正しいのはどれか。
1: 大うつ病は男性に多い。
2: 躁病の思考障害には観念奔逸がある。
3: 季節性感情障害の症状は冬に改善する。
4: 大うつ病の思考障害には思考途絶がある。
5: 仮性認知症は双極性感情障害に出現しやすい。
うつ病でみられない症状はどれか。
1: 睡眠障害
2: 食欲不振
3: 胃腸障害
4: 行為心迫
5: 易刺激性
意識は清明であるが、意志の発動性の低下によって一切の自発行動がなくなるうつ病の状態はどれか。
1: 寡動
2: 昏迷
3: 健忘
4: 常同症
5: 失立失歩
統合失調症の再発時にみられる前駆症状でないのはどれか。
1: 集中力が高まる。
2: 緊張感が強くなる。
3: 物音に過敏になる。
4: 身体に不調を感じる。
5: 些細なことでイライラする。
認知症で記銘力低下と関連して出現する妄想はどれか。
1: 被毒妄想
2: 心気妄想
3: 罪業妄想
4: 憑きもの妄想
5: もの盗られ妄想
気分障害(うつ病)の患者で作業療法時にみられないのはどれか。
1: 作品に高い完成度を求める。
2: 熱心に取り組む。
3: 他者からの評価を気にする。
4: 自分の判断で先に進む。
5: 作業手順にこだわる。
60歳の女性。うつ病。夫と2人暮らし。1年前からうつ状態が遷延し、抑うつ気分や意欲の低下が強く、家事もできなくなり入院した。1か月でうつ状態がやや改善してきたが、記憶力減退を強く訴え、「自分は痴呆になった」との不安が強い。気分転換と生活リズムの回復を目的に作業療法が処方された。主治医からの留意事項として、薬の副作用によるふらつきへの配慮が指示されている。この患者は、家事ができないことで夫に罪責感を持っており、早く家事ができるようになることを希望した。作業療法導入期のプログラムとして適切でないのはどれか。
1: 小物の洗濯
2: 献立表作り
3: ベッド周りの私物整理
4: 同年代患者の茶話会参加
5: 散歩
うつ病患者が作業療法場面で表現するのはどれか。
1: もう一人の自分がいる。
2: 誰かに操られている。
3: 周りに迷惑をかけている。
4: もっと高度なことができる。
5: 周りから期待されている。
作業療法の場面でうつ状態と躁状態に共通してみられるのはどれか。2つ選べ。
1: 逸脱行為
2: 焦燥感の訴え
3: 自己評価の低下
4: 他者への干渉
5: 集中困難
うつ病の作業療法の治療計画で適切でないのはどれか。
1: うつ状態の改善
2: 自殺企図の予防
3: 家族関係の調整
4: 病状の認識への促し
5: 病前の生活場に復帰
躁病の症状で誤っているのはどれか。
1: 爽快気分
2: 連合弛緩
3: 観念奔逸
4: 誇大妄想
5: 睡眠障害
作業療法の場面で躁状態とうつ状態に共通してみられるのはどれか。
1: 他者への干渉
2: 焦燥感の表出
3: 自殺に関する言動
4: 他罰的な言動
5: 自己評価の低下
うつ状態の患者の作業療法中にみられる訴えはどれか。
1: 「考えが次々に浮かんできます」
2: 「考えが声になって聴こえます」
3: 「考えが他人に知られます」
4: 「考えが全く浮かびません」
5: 「考えが急に止められます」
気分障害(うつ状態)の患者の作業療法中にみられないのはどれか。
1: 作業能率の低下
2: 作業種目への執着
3: 評価への高い関心
4: 複雑な作業への困惑
5: 失敗へのこだわり
統合失調症に特徴的な訴えはどれか。2つ選べ。
1: 「考えが伝わっている」
2: 「考えが抜き取られる」
3: 「考えがまとまらない」
4: 「考えが先に進まない」
5: 「考えがよどみなく浮かぶ」
精神分裂病(統合失調症)の作業療法でみられないのはどれか。
1: 判断が一面的になりやすい。
2: 物事への関心が低い。
3: 対人関係の距離が混乱しやすい。
4: 物事の全体的把握が苦手である。
5: 一つの作業に長時間没頭する。
痴呆患者の症状でないのはどれか。
1: 強迫観念
2: 夜間せん妄
3: 見当識障害
4: 記銘力低下
5: 感情失禁