第40回午後第38問の類似問題

第53回午前:第63問

運動単位について正しいのはどれか。  

1: 運動単位には求心性線維が含まれる。

2: 1つの筋は単一の運動単位で構成される。

3: 神経支配比が小さいほど微細な運動ができる。

4: 随意運動時には大きな運動単位ほど先に活動を始める。

5: 伸張反射では弱い刺激で活動を開始するのは速筋である。

  • 答え:3
  • 解説:運動単位は1個の運動ニューロンとそれが支配する筋線維群のことであり、神経支配比が小さいほど微細な運動ができる。
  • 運動単位に含まれるのは運動性の遠心性線維であり、知覚性の求心性線維ではないため、選択肢1は間違いです。
  • 1つの筋は複数の運動単位で構成されるため、選択肢2は間違いです。
  • 神経支配比は、1個の運動ニューロンが支配する筋線維の数であり、指や眼筋のように神経支配比が小さいほど微細な運動ができるため、選択肢3は正しいです。
  • 随意運動時には、小さい運動単位ほど先に活動を始めるため、選択肢4は間違いです。
  • 伸張反射において弱い刺激で活動を開始するのは遅筋であり、強い刺激では速筋の活動がみられるため、選択肢5は間違いです。
  • 科目:生理学(筋・感覚・神経系)
  • 重要度:プレミアム特典
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第43回午後:第21問

γ運動ニューロンについて誤っているのはどれか。  

1: 筋紡錘の感受性を調節する。

2: 核袋線維と核鎖線維を支配する。

3: 前根の約30%を占める。

4: α運動ニューロンよりも細い。

5: α運動ニューロンから抑制性支配を受ける。

第45回午後:第54問

伸張反射の反射弓を構成するのはどれか。2つ選べ。  

1: α運動線維

2: Ⅰa群求心性線維

3: Ⅰb群求心性線維

4: Ⅲ群求心性線維

5: Ⅳ群求心性線維

第38回午後:第19問

誤っているのはどれか。  

1: 神経細胞の突起には樹状突起と軸索とがある。

2: ランヴィエの絞輪は電気的絶縁部分である。

3: 有髄線維に比べて無髄線維は興奮伝導の速度が遅い。

4: 星状膠細胞は神経細胞に栄養を与えている。

5: 末梢神経の髄鞘はシュワン細胞が形成する。

第52回午後:第61問

1本の神経線維を電気刺激した場合の興奮伝導の説明で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 興奮は一方向に伝わる。

2: 興奮は減衰せずに伝わる。

3: 興奮は太い線維ほど速く伝わる。

4: 興奮は並走する別の線維に伝わる。

5: 有髄線維では興奮が髄鞘に伝わる。

第47回午前:第85問

1本の神経線維を電気刺激した場合の興奮伝導の説明で誤っているのはどれか。  

1: 興奮は両方向に伝わる。

2: 興奮は太い線維ほど速く伝わる。

3: 有髄線維では跳躍伝導が起こる。

4: 興奮は隣接する別の線維に伝わる。

5: 興奮の大きさは変わらずに伝わる。

第57回午前:第91問

筋電図検査について正しいのはどれか。  

1: 針筋電図の神経原性変化では低振幅・短持続電位波形が出現する。

2: 軸索変性がある場合、活動電位の振幅は低下しない。

3: 脱髄病変では神経伝導速度が低下する。

4: 感覚神経の伝導速度は測定できない。

5: 筋疾患では神経伝導速度が低下する。

  • 答え:3
  • 解説:筋電図検査は、筋肉や神経の機能を評価するための検査であり、神経原性変化や筋原性変化などの特徴的な波形が観察される。この問題では、筋電図検査に関する正しい記述を選ぶことが求められている。
  • 選択肢1は間違いです。針筋電図の神経原性変化では、高振幅・長持続電位波形が出現します。低振幅・短持続電位波形は筋原性変化で観察される現象です。
  • 選択肢2は間違いです。軸索変性がある場合、活動電位の振幅は低下します。軸索変性は神経細胞の軸索が損傷されることで、神経信号の伝達が低下するため、活動電位の振幅も低下します。
  • 選択肢3は正解です。脱髄病変では、神経の髄鞘が損傷されることで神経伝導速度が低下します。髄鞘は神経信号の伝達を助ける役割を果たしているため、その損傷により神経伝導速度が低下するのです。
  • 選択肢4は間違いです。感覚神経の伝導速度は、手指や足趾を用いて測定することができます。筋電図検査では、感覚神経の機能も評価することが可能です。
  • 選択肢5は間違いです。筋疾患では、筋肉自体が影響を受けますが、神経伝導速度は低下しません。筋疾患の場合、筋原性変化が観察されることが一般的です。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第53回午前:第56問

筋と支配神経の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 円回内筋 ―――― 尺骨神経

2: 深指屈筋 ―――― 橈骨神経

3: 長掌筋 ――――― 正中神経

4: 長母指伸筋 ――― 後骨間神経

5: 腕橈骨筋 ―――― 前骨間神経

  • 答え:3 ・4
  • 解説:筋と支配神経の組み合わせに関する問題です。正しい組み合わせを選ぶためには、各筋とそれに対応する支配神経の知識が必要です。
  • 円回内筋は正中神経(ときに筋皮神経)によって支配されています。尺骨神経は円回内筋を支配していません。
  • 深指屈筋は第2指が前骨間神経、第3指が正中神経、第4・5指が尺骨神経によって支配されています。橈骨神経は深指屈筋を支配していません。
  • 長掌筋は正中神経によって支配されており、正しい組み合わせです。
  • 長母指伸筋は後骨間神経によって支配されており、正しい組み合わせです。
  • 腕橈骨筋は橈骨神経によって支配されています。前骨間神経は腕橈骨筋を支配していません。
  • 科目:解剖学(筋・骨格・神経系)
  • 重要度:プレミアム特典
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第45回午前:第61問

タイプⅠとタイプⅡbとの骨格筋線維における比較で正しいのはどれか。  

1: タイプⅠは疲労しやすい。

2: タイプⅠはミトコンドリアの量が少ない。

3: タイプⅡbは抗重力筋に多い。

4: タイプⅡbは単収縮の速度が遅い。

5: タイプⅡbはミオグロビン量が少ない。

第34回午後:第38問

運動単位について正しいのはどれか。  

1: 運動単位には求心性線維が含まれる。

2: 同じ筋肉内では小さな運動単位は持久性に優れる。

3: 随意運動時には大きな運動単位ほど先に活動を始める。

4: 同じ筋肉内では筋線維のタイプは同じである。

5: 発射頻度は200~500回/秒である。

第35回午後:第14問

直径が最も大きい神経線維はどれか。  

1: C線維

2: III線維

3: γ線維

4: δ線維

5: Ia線維

第50回午後:第54問

筋と支配神経の組合せで正しいのはどれか。  

1: 小円筋 - 腋窩神経

2: 棘上筋 - 肩甲下神経

3: 三角筋 - 肩甲上神経

4: 大円筋 - 肩甲上神経

5: 肩甲下筋 - 腋窩神経

第35回午後:第17問

筋原線維の構造で誤っているのはどれか。  

1: 一つのZ膜から隣のZ膜までを筋節という。

2: H帯はI帯の中央部にある。

3: 複屈折性を有する暗帯をA帯という。

4: 二種類のフィラメントで構成される。

5: 太いフィラメントはミオシン分子で形成される。

第54回午後:第55問

筋と支配神経との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 下双子筋――閉鎖神経

2: 短内転筋――坐骨神経

3: 縫工筋―――大腿神経

4: 前脛骨筋――深腓骨神経

5: 後脛骨筋――総腓骨神経

第56回午後:第64問

心筋について正しいのはどれか。  

1: 平滑筋である。

2: 単収縮は生じない。

3: ギャップ結合はみられない。

4: 静止張力は骨格筋よりも大きい。

5: 活動電位持続時間は約5 msecである。

  • 答え:4
  • 解説:心筋は横紋筋であり、単収縮が生じる。また、ギャップ結合が存在し、隣接する筋細胞が電気的に繋がっている。心筋の静止張力は骨格筋よりも大きく、活動電位持続時間は細胞によって異なる。
  • 心筋は平滑筋ではなく、横紋筋である。
  • 心筋の収縮は常に単収縮であり、この選択肢は誤りである。
  • 心筋はギャップ結合が存在し、隣接する筋細胞が電気的に繋がっているため、この選択肢は誤りである。
  • 心筋の静止張力は骨格筋よりも大きく、この選択肢は正しい。
  • 活動電位持続時間は、洞房結節が100~300 msec、房室結節200~300 msec、心室筋200~400 msecであり、この選択肢は誤りである。
  • 科目:生理学(筋・感覚・神経系)
  • 重要度:プレミアム特典
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第51回午後:第61問

骨格筋の構造で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: A帯を明帯という。

2: A帯は筋収縮時に短縮する。

3: I帯の中央部にZ帯がある。

4: Z帯は筋収縮時に伸長する。

5: Z帯とZ帯との間を筋節という。