頸髄損傷者の起き上がり動作を図に示す。この患者において機能していると推測される筋はどれか。
1: 円回内筋
2: 深指屈筋
3: 上腕三頭筋
4: 長母指伸筋
5: 尺側手根伸筋
65歳の男性。右上腕外側の持続圧迫による橈骨神経麻痺。発症後3日。橈骨神経領域の感覚障害がある。Danielsらの徒手筋力テストで腕橈骨筋3、橈側手根伸筋2、尺側手根伸筋2、指伸筋2、長母指外転筋2、示指伸筋1である。この患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 手関節の伸展他動運動
2: MP関節伸展の抵抗運動
3: Capener装具による示指伸張
4: コックアップスプリントの装着
5: 手関節伸筋に対する遠心性収縮による筋力強化
42歳の男性。スキーの滑走中に転倒し、腕神経叢の図に示す部位を損傷した。前腕外側(橈側)と手の掌側の母指から環指に感覚鈍麻がある。筋力低下をきたす筋はどれか。2つ選べ。
1: 円回内筋
2: 三角筋
3: 小指外転筋
4: 上腕三頭筋
5: 上腕二頭筋
腕神経叢の損傷部位を図に示す。臨床所見はどれか。2つ選べ。
1: 三角筋筋力低下
2: 上腕二頭筋筋力低下
3: 腕橈骨筋筋力低下
4: 前腕橈側感覚鈍麻
5: 中指感覚鈍麻
32歳の男性。右環指中手骨骨折に対する固定術後8週経過。エックス線写真(A)と手指の写真(B)とを別に示す。この患者の作業療法で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: MP関節の屈曲訓練
2: 母指と環指との対立訓練
3: 夜間安静スプリントの装着
4: 逆ナックルベンダーの装着
5: 手術創癒着部への極超短波療法
58歳の女性。12年前発症の関節リウマチ。突然指が伸展できなくなり受診した。受診時の手の写真を示す。障害されたのはどれか。
1: 橈骨神経
2: 長橈側手根伸筋
3: (総)指伸筋
4: 固有示指伸筋
5: 尺側手根伸筋
30歳の男性。単純エックス線写真を示す。この骨折で損傷されていると推測されるのはどれか。
1: 上腕三頭筋腱
2: 上腕二頭筋腱
3: 橈骨輪状靱帯
4: 方形回内筋
5: 長掌筋腱
手指屈筋腱損傷者への術後のKleinert法で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 指を自動伸展させる。
2: MP関節は屈曲位に固定する。
3: 手関節は軽度背屈位に固定する。
4: 爪とスプリントとをピアノ線で結ぶ。
5: 3週間固定後に自動運動を開始する。
25歳の男性。転落による頸髄損傷。受傷後2年経過。筋力はMMTで、三角筋4、大胸筋鎖骨部2、上腕二頭筋5、上腕三頭筋0、回内筋0、腕橈骨筋4、長橈側手根伸筋3、橈側手根屈筋0、手指屈筋0で左右差はない。自動車運転の際に用いる旋回装置の写真を示す。この患者に適しているのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
20歳の男性。左上腕骨顆上骨折に伴う末梢神経損傷に対し作業療法を開始した。陶芸でひも作りを行うと図のような手の形を示した。損傷された神経はどれか。
1: 正中神経
2: 尺骨神経
3: 橈骨神経
4: 筋皮神経
5: 腋窩神経
頸髄損傷患者に紙を押さえるよう指示したところの写真(別冊No. 3)を別に示す。この代償動作の原因となった麻痺筋はどれか。
1: 三角筋前部
2: 広背筋
3: 大胸筋
4: 上腕三頭筋
5: 橈側手根伸筋
50歳の女性。外傷性頸髄損傷。筋力は左右とも三角筋5、上腕二頭筋5、上腕三頭筋4、長橈側手根伸筋4、橈側手根屈筋1、手指伸筋4、手指屈筋0、体幹筋0、下肢筋0であった。この患者の日常生活に用いる車椅子で適切なのはどれか。
40歳の男性。右橈骨神経麻痺で長橈側手根伸筋の徒手筋力テストは1(Trace)。EMGバイオフィードバック療法で誤っているのはどれか。
1: 治療法の原理を十分説明する。
2: 静かな室内で実施する。
3: 前腕肢位を中間位で行う。
4: 記録電極を前腕尺側に設置する。
5: 筋電波形の閾値設定は細かく調節する。
脛骨骨折後の尖足拘縮で短縮を起こしやすい筋はどれか。2つ選べ。
1: 前脛骨筋
2: 長指伸筋
3: 後脛骨筋
4: 長母指伸筋
5: 長母指屈筋
25歳の男性。登山で滑落し頸髄完全損傷。Danielsらの徒手筋力テストで左右とも三角筋5、上腕二頭筋5、長橈側手根伸筋4、上腕三頭筋1、手指屈筋0、体幹筋0、下肢筋0である。この患者の機能残存レベルはどれか。
1: C5
2: C6
3: C7
4: C8
5: T1