鏡視下半月板縫合術後2週目の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 120°屈曲までの膝関節可動域訓練
2: 大腿四頭筋等尺性運動
3: 弾性バンドでハムストリングス強化
4: 膝装具使用
5: T字杖歩行
4歳の男児。脳性麻痺痙直型両麻痺。図のような理学療法を行っている。訓練目的として誤っているのはどれか。
1: 上肢パラシュート反応の促通
2: 股関節内転筋の緊張抑制
3: 股関節伸展筋の促通
4: 体幹伸展筋の促通
5: 膝屈曲筋の促通
脳卒中片麻痺患者の麻痺側の足背屈可動域を測定した結果を表に示す。解釈で正しいのはどれか。
1: ヒラメ筋の短縮がある。
2: 分離運動の障害がある。
3: 足の靭帯に疼痛がある。
4: 腓腹筋の収縮時痛がある。
5: 前脛骨筋の筋力はMMT2未満である。
37歳の女性。5年前に多発性硬化症と診断。発症当初は再発寛解型であったが、2年前に二次進行型に移行し右痙性片麻痺がある。2週前から右内反尖足位の痙縮が増悪し、MAS(modified Ashworth scale)で段階2である。右足の痙縮に対する治療で適切なのはどれか。
1: 赤外線療法
2: ホットパック
3: 電気刺激療法
4: アキレス腱延長術
5: 経頭蓋磁気刺激法
変形性膝関節症の理学療法で誤っているのはどれか。
1: 低い椅子からの立ち上がり訓練
2: 疼痛に対する温熱療法
3: 下肢伸展挙上訓練
4: 膝内反変形に対する外側楔状足底板
5: 水中歩行訓練
重症筋無力症で正しいのはどれか。
1: 過用に注意して運動は漸増負荷とする。
2: 日内変動として午前中に症状が悪化する。
3: 低頻度連続刺激の筋電図でwaxing現象がみられる。
4: 運動神経末端からのアセチルコリン放出が障害される。
5: クリーゼによる呼吸症状悪化は閉塞性換気障害で起こる。
脳卒中片麻痺の上肢に対するCI療法〈constraint-induced movement therapy〉で正しいのはどれか。
1: 非麻痺側上肢を拘束する。
2: 理学療法士の近位監視下で行う。
3: 疼痛が少しでもあれば適応とならない。
4: 他動的関節可動域運動を長時間行う方法である。
5: 患側手指がBrunnstrom法ステージⅡで適応となる。
女性に多いのはどれか。
1: 筋萎縮性側索硬化症
2: 晩発性小脳皮質萎縮症
3: アルツハイマー病
4: 進行性核上性麻痺
5: パーキンソン病
精神科デイケアのプログラムで適切でないのはどれか。
1: 訪問支援
2: 就労準備
3: 家族支援
4: 授産作業
5: 心理教育
40歳の女性。2年前から歩行障害を自覚し、黄色靱帯骨化症と診断され手術を予定している。特記すべき併存症はみられない。この患者の理学療法の目的で適切でないのはどれか。
1: 痙性歩行の改善
2: 下肢の筋力増強
3: 胸部絞扼感の軽減
4: 上肢の感覚障害の改善
5: 骨盤底筋群の筋力増強
膝周囲のスポーツ外傷と理学療法との組合せで誤っているのはどれか。
1: 前十字靱帯再建術後-膝伸展可動域の制限
2: 関節鏡視下半月板切除術後-早期部分荷重訓練
3: ジャンパー膝-膝窩部への超音波療法
4: 腸脛靱帯炎-ランニングの禁止
5: 離断性骨軟骨炎-膝関節固定装具の適用
38歳の女性。32歳時に四肢脱力が出現、多発性硬化症の診断を受け寛解と増悪を繰り返している。2週前に痙縮を伴った上肢の麻痺にて入院。大量ステロイドによるパルス療法を行った。この時点での痙縮の治療手段で正しいのはどれか。
1: 超音波療法
2: 赤外線療法
3: 低周波療法
4: ホットパック
5: パラフィン療法
廃用症候群によって低下しないのはどれか。
1: 筋力
2: 肺活量
3: 心拍数
4: 身体活動性
5: 胃腸管運動
10歳のデュシェンヌ型筋ジストロフィー児に行う理学療法で誤っているのはどれか。
1: 在宅呼吸訓練の指導
2: 腸脛靱帯の持続的伸張運動
3: 長下肢装具による歩行訓練
4: 下肢筋への機能的電気刺激
5: 自動運動による筋力低下の予防
50歳の男性。閉塞性動脈硬化症。300 m程度の歩行ごとに下肢の痛みのために5~6分の休息をとる。座位や立位時に痛むことはない。理学療法で適切なのはどれか。
1: 寒冷療法
2: 極超短波療法
3: トレッドミル歩行練習
4: PNFによる最大抵抗運動
5: 弾性ストッキングによる圧迫療法
痙直型両麻痺児のはさみ歩行を改善するために随意運動を促通すべき筋はどれか。
1: 中殿筋
2: 大腿筋膜張筋
3: 大内転筋
4: ハムストリングス
5: 下腿三頭筋
電気刺激療法の適応とならないのはどれか。
1: 脳卒中片麻痺患者の歩行における足背屈補助
2: 変形性膝関節症による疼痛の軽減
3: 末梢性顔面神経麻痺の機能回復
4: 脊髄損傷の起立動作補助
5: 褥瘡の組織修復の促進
人工股関節の術後理学療法で誤っているのはどれか。
1: 脱臼予防について指導する。
2: 足関節の底・背屈運動を行う。
3: プーリーを利用して股関節屈曲・内転運動を行う。
4: 中殿筋を中心に筋力強化を行う。
5: セメントを使用した場合、早期に歩行訓練を開始する。
多発性硬化症でみられないのはどれか。
1: 症状の寛解と増悪
2: 易疲労性
3: レルミット徴候
4: 視神経炎
5: 感覚神経伝導速度の低下
認知症患者の運動療法を行うときの対応として適切でないのはどれか。
1: 肯定語で指示する。
2: 患者のペースに合わせる。
3: 同じ動作を繰り返し実施する。
4: 運動を拒否しても説得して行う。
5: 日常慣れ親しんだ動作を利用する。