膝関節で誤っているのはどれか。
1: 半月板は関節の適合性をよくしている。
2: 大腿骨軸と脛骨軸は軽度外反している。
3: 後十字靱帯は脛骨の後方移動を防ぐ。
4: 外側側副靱帯は屈曲位で緊張する。
5: 屈曲位から完全伸展すると脛骨の外旋が起こる。
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 股関節外転
2: 股関節外旋
3: 股関節伸展
4: 膝関節屈曲
5: 足関節伸展(背屈)
上肢帯の運動で誤っているのはどれか。
1: 肩甲骨は胸鎖関節を支点に動く。
2: 肩甲骨の回旋運動は烏口上腕靭帯で制限される。
3: 肩屈曲運動に伴い肩甲骨は上方回旋する。
4: 肩伸展運動に伴い肩甲骨は前傾する。
5: 肩30°以上の外転運動で肩甲骨は上方回旋する。
変形性股関節症で誤っているのはどれか。
1: 我が国では一次性のものが多い。
2: 体重の増加によって症状が悪化する。
3: 股関節の可動域制限が出現する。
4: 外転筋群の筋力低下が出現する。
5: 疼痛は歩き始めに出現する。
脳卒中片麻痺患者の早期理学療法で正しいのはどれか。
1: 意識障害があれば座位姿勢はとらない。
2: 意識障害がなければ健側の自動運動を行う。
3: 半側空間無視があれば座位訓練は行わない。
4: 肩関節は関節可動域訓練を行わない。
5: 股関節は外旋位に保持する。
膝関節屈曲運動の制限に関与するのはどれか。
1: 斜膝窩靱帯の緊張
2: 前十字靱帯の緊張
3: 大腿後面と下腿後面の接触
4: 大腿骨の転がり運動の出現
5: 内側側副靱帯の緊張
腹臥位で膝関節の屈曲を指示したところ、膝関節はわずかに屈曲し、同時に股関節は軽度内転した。代償運動を行っている筋はどれか。
1: 腸腰筋
2: 薄筋
3: 縫工筋
4: 大腿四頭筋
5: 腓腹筋
外傷性の前頭葉損傷による高次脳機能障害の患者に対する動作指導として適切なのはどれか。
1: 床からの起き上がりは、起き上がる方向を次々と変えながら練習する。
2: 歩行では、股・膝・足関節の運動に同時に注意を払うよう指導する。
3: 車椅子操作は、手順を1つずつ確認しながら進めるよう指導する。
4: 動作の手順を間違えた場合は、自分で気付くまで指摘しない。
5: 更衣動作では、上衣と下衣を交互に練習する。
下腿義足歩行で立脚後期に膝の急激な屈曲を生じる原因はどれか。
1: ソケットの内転角が不足している。
2: 靴のヒールが低すぎる。
3: 足部が過度に底屈位にある。
4: ソケットが足部に対して過度に前方に位置している。
5: 足部のトウブレークまでの長さが長すぎる。
コッドマン体操について誤っているのはどれか。
1: アイロン体操とも呼ばれる。
2: 棘下筋に負担のかからない挙上位が可能である。
3: 重さによって肩関節周囲組織へ牽引を加える。
4: 烏口肩峰アーチ下での上腕骨大結節のスムーズな運動が可能である。
5: 関節可動域制限の改善を目的とする。
長下肢装具の適応はどれか。
1: 筋萎縮性側索硬化症
2: 第2腰髄残存レベルの脊髄損傷
3: 関節リウマチで人工膝関節置換術後
4: 外傷性股関節後方脱臼で坐骨神経麻痺
5: 下肢Brunnstrom法ステージIVの脳卒中片麻痺
パーキンソン病患者(ヤールの重症度分類ステージIII)の理学療法で正しいのはどれか。
1: 寝返り動作では体幹を丸太状にして身体を回旋させる。
2: 椅子からの立ち上がりでは身体重心を後方に移動させる。
3: 立位保持では脊柱を前屈して重心を前方に移動させる。
4: 平地歩行では歩行路に設置した横線をまたぎ歩かせる。
5: 階段昇降では下肢のリズムに合わせて両腕を大きく振らせる。
デュシェンヌ型筋ジストロフィーステージ7(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)の理学療法で誤っているのはどれか。2つ選べ。 ア.漸増抵抗運動イ.関節可動域訓練ウ.呼吸訓練エ.座位保持装置による側弯予防オ.装具を用いた歩行訓練
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
疾患と作業種目の組合せで正しいのはどれか。
1: 関節リウマチ――――粘土細工
2: 小脳梗塞――――――切り絵
3: 脊髄小脳変性症―――卓球
4: Parkinson病 ――――上方への輪通し
5: 慢性閉塞性肺疾患――デコパージュ
関節リウマチ患者の上肢の筋力と関節運動とで正しいのはどれか。
1: 鉄アレイを用いて抵抗をかける。
2: 抵抗運動は関節内圧を下降させる。
3: 等尺性運動によって筋力を維持する。
4: 手関節伸展によって手内筋を強化する。
5: 関節運動によって関節内温度は低下する。
関節可動域測定(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の基本軸で誤っているのはどれか。
1: 肩関節外旋
2: 手関節伸展
3: 股関節外転
4: 膝関節屈曲
5: 足関節伸展(背屈)
環椎骨折(Jefferson骨折)に対する運動療法で正しいのはどれか。
1: 頸椎の可動性が得られてから頸椎周囲筋の等張性筋力増強練習を行う。
2: 頸椎の関節可動域運動は他動運動から開始する。
3: 骨癒合が得られてから歩行練習を開始する。
4: 骨癒合が得られるまで体幹筋力運動は行わない。
5: 受傷直後から装具は使用せず立位練習を行う。
70歳の男性。変形性膝関節症に対する人工関節全置換術後6週経過。全荷重歩行可能。日常生活の指導で誤っているのはどれか。2つ選べ。 ア.和式トイレ動作イ.あぐら座位ウ.シャワー椅子座位エ.T字杖歩行訓練オ.固定自転車こぎ
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
多発性硬化症の理学療法で誤っているのはどれか。
1: 痙縮に対して寒冷療法を行う。
2: 麻痺に応じて装具療法を行う。
3: 不随意運動には重錘を装着する。
4: 筋力増強訓練は高負荷低頻度で行う。
5: 視力障害には他の感覚による代償訓練を行う。
80歳の女性。変形性膝関節症。人工関節全置換術後の屈曲拘縮と疼痛とがある。2週後に1/3荷重を開始し、平行棒内三点歩行自立となった。この時点の歩行補助具で適切なのはどれか。
1: 交互型歩行器
2: 四脚杖
3: 片松葉杖
4: ロフストランド杖
5: T字杖