健常児。最近、腹臥位にて図に示す姿勢をとるようになった。この月齢で残存している可能性が最も高い反射はどれか。
1: Moro反射
2: Galant反射
3: 交叉伸展反射
4: 足底把握反射
5: 非対称性緊張性頸反射
30歳の男性。アテトーゼ型脳性麻痺。頸椎症性脊髄症を発症し、歩行不能となった。電動車椅子を導入し、練習開始後2週で施設内自走が可能となったが、壁への衝突等があるために見守りが必要である。上肢操作向上を目的とした作業療法で適切なのはどれか。
1: 貼り絵をする。
2: 木工で鋸を使う。
3: ドミノを並べる。
4: 版画で彫刻刀を使う。
5: 革細工でスタンピングをする。
脳性麻痺痙直型両麻痺児の歩行の特徴で正しいのはどれか。
1: 重心の上下動が小さい。
2: 骨盤の回旋が大きい。
3: 股関節の内旋が大きい。
4: 歩幅が大きい。
5: 歩行率が小さい。
生後11か月の乳児に残存しているのはどれか。2つ選べ。
1: Moro反射
2: 手掌把握反射
3: Landau反射
4: Babinski反射
5: 非対称性緊張性頸反射
脳性麻痺で正しい組合せはどれか。
1: 痙直型-内反尖足
2: アテトーゼ型-円背姿勢
3: 固縮型-姿勢時振戦
4: 弛緩型-後弓反張
5: 失調型-トレンデレンブルグ歩行
5歳の脳性麻痺児が、手の支持なしに椅子に座り、物につかまらずに床から立ち上がることができる。粗大運動能力分類システム(Gross Motor Function Classification System:GMFCS)のレベルはどれか。
1: レベルⅠ
2: レベルⅡ
3: レベルⅢ
4: レベルⅣ
5: レベルⅤ
5歳のDuchenne型筋ジストロフィー児に認められるのはどれか。2つ選べ。
1: 指這いでの上肢移動
2: 足関節背屈制限
3: 動揺性歩行
4: 心不全徴候
5: 動脈血二酸化炭素分圧の上昇
生後11か月の乳児で残存しているのはどれか。
1: 対称性緊張性頸反射
2: 非対称性緊張性頸反射
3: バビンスキー反射
4: 手掌把握反射
5: モロー反射
小脳梗塞の患者にみられる徴候で正しいのはどれか。
1: 指鼻試験陰性
2: 踵膝試験陰性
3: 筋トーヌス亢進
4: Babinski反射陽性
5: Romberg試験陰性
痙直型両麻痺児の歩行の特徴で誤っているのはどれか。
1: 体幹の側方動揺が大きい。
2: 股・膝関節の屈曲が大きい。
3: 股関節が内転位になりやすい。
4: 足先から接地する。
5: 上肢は伸展位をとる。
72歳の男性。頸椎の過伸展損傷により四肢麻痺となった。徒手筋力テストで下肢筋は4、肩・肘・手関節周囲筋は3、手指筋は2であった。考えられる頸髄損傷のタイプはどれか。
1: 前部損傷
2: 後部損傷
3: 中心性損傷
4: 半側損傷(ブラウン・セカール症候群)
5: 完全損傷
10歳の男児。脳性麻痺痙直型両麻痺。床上移動は交互性の四つ這いで自立している。移乗は手すりにつかまれば、かろうじて自力で可能である。主な移動手段は車椅子である。車椅子の作製で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 座面高は床からはい上がれる高さとする。
2: フットレストはスイングアウト式とする。
3: 座幅は成長を見越して広くする。
4: 背もたれはリクライニング式とする。
5: 背もたれの高さは肩の高さまでとする。
痙直型両麻痺児の歩行の特徴で正しいのはどれか。
1: 体幹の動揺は少ない。
2: 肩関節は内転位になりやすい。
3: 肘関節は伸展位になりやすい。
4: 股関節は内転位になりやすい。
5: 膝関節は伸展位になりやすい。
痙直型四肢麻痺を呈する脳性麻痺児の姿勢保持の発達順で正しいのはどれか。
1: A ─ B ─ C ─ E ─ D
2: A ─ B ─ E ─ C ─ D
3: B ─ A ─ C ─ E ─ D
4: B ─ A ─ E ─ C ─ D
5: B ─ A ─ E ─ D ─ C
8歳の男児。学習障害。外来通院で作業療法を実施。聴覚的短期記憶に問題があり学校での課題の取り組みに困難を示している。知能検査は下位検査にばらつきがあるが発達遅滞は認められない。作業療法を実施する上で適切でないのはどれか。
1: 課題に取り組んだ場合は積極的にほめる。
2: 視覚的な情報提示を多くする。
3: 繰り返し内容を口頭で説明する。
4: 指示は簡単にする。
5: 言われたことをノートに書くように指導する。
脳性麻痺の痙直型両麻痺で生じやすい肢位はどれか。
1: 踵足
2: 外反母趾
3: 股関節外転位
4: 股関節外旋位
5: クラウチング肢位
7歳の男児。Duchenne型筋ジストロフィーの患者で、下肢筋力が低下し、椅子からの立上がり、階段昇降ができない。手すりを利用し、5 mほど歩行可能である。厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類のステージはどれか。
1: ステージII
2: ステージIII
3: ステージIV
4: ステージV
5: ステージVI
8歳の男児。転倒して橈骨遠位端骨折と診断され、6週間のギプス固定が行われた。固定除去後、関節可動域制限と筋力低下を認めた。物理療法で適切なのはどれか。
1: 機能的電気刺激
2: 極超短波
3: 超音波
4: 紫外線
5: 渦流浴
7歳の女児。アテトーゼ型脳性麻痺。GMFCSレベルⅣ。頭部は右を向きやすく、上肢はATNR様の姿勢をとる。利き手は右であるが物を持続的に把持する能力は低い。食事訓練場面では座位保持装置に座って肘当てと同じ高さのテーブルで、スプーンでの自力摂取を試みている。食事訓練における作業療法士の対応として適切なのはどれか。
1: BFO利用する。
2: テーブルを補高する。
3: 皿をテーブルの右側に置く。
4: スプーンの柄が細いものを選ぶ。
5: 座位保持装置を床から60度の角度でティルティングする。