52歳の女性。右手根管症候群。右上肢に感覚障害と運動麻痺を認める。この患者が図のような手の形を示した。母指の運動を行っている筋はどれか。2つ選べ。
1: 母指内転筋
2: 母指対立筋
3: 長母指屈筋
4: 長母指外転筋
5: 第1背側骨間筋
56歳の男性。大工で上肢をよく使用する。3年前から左手の感覚障害と筋力低下を自覚していた。左手の写真を示す。図に示す装具で、この患者に必要なのはどれか。
52歳の女性。関節リウマチ。SteinbrockerのステージⅡ、クラス2。日常生活上での手関節と手指との痛みを訴えている。観察された動作を図に示す。関節保護の指導をすべき動作はどれか。2つ選べ。
1: カップを持つ
2: 茶碗を持つ
3: ビンの蓋をあける
4: フライパンを持つ
5: ポットでお湯を注ぐ
55歳の女性。若年時から跛行がある。ここ数年で右股関節痛が増悪し来院した。運動麻痺、感覚障害はなく、整形外科的手術の既往もない。背臥位、膝屈曲位で図のような肢位がみられた。異常がみられない評価項目はどれか。
1: 大腿周径
2: 棘果長
3: 股関節の関節可動域
4: 下肢の徒手筋力テスト
5: 下肢の腱反射
16歳の男性。交通事故による右前腕切断。断端長は短断端。受傷後2か月経過。手先具が口元に届かない現象がみられた。原因解明のための評価で適切でないのはどれか。
1: 肩関節の関節可動域
2: 肘関節の関節可動域
3: 前腕部の神経腫の有無
4: ソケット開口部のトリミングライン
5: コントロールケーブルの効率
38歳の男性。3か月前に労災事故で左大腿切断術を受けた。本日から骨格構造義足を用いた歩行訓練を行う。全身状態、残存筋力および断端の状態は良好である。訓練で適切なものはどれか。2つ選べ。
56歳の男性。大工で上肢をよく使用する。3年前から左手の感覚障害と筋力低下とを自覚していた。左手の写真を示す。必要な装具はどれか。
1: 短対立装具
2: 虫様筋カフ
3: 肘関節装具
4: フィラデルフィアカラ—
5: コックアップ・スプリント
片側前腕切断者が義手を装着せずに日常生活をおくるための自助具として適切でないのはどれか。
56歳の女性。慢性関節リウマチで図のような手の変形をきたしている。最も適切なのはどれか。
1: MP関節尺側偏位
2: MP関節背側亜脱臼
3: ムチランス変形
4: Z変形
5: 手関節強直
前腕能動義手のパーツと役割との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: ソケット-切断部の長さを代償する。
2: ケーブル-手先具に力を伝達する。
3: 三角筋パッド-ハウジングの角度を調節する。
4: リテーナー-ハーネスの装着感を向上させる。
5: 手継手-手先具の開閉効率を向上させる。
32歳の女性。右利き。診断名は右乳がん(ステージⅡ)。右乳房切除術と腋窩リンパ節郭清術施行目的で入院となった。夫と2歳の子どもとの3人暮らし。職業は保育士。術前の右上肢機能は良好であり、セルフケアや家事動作は自立していた。術後作業療法について正しいのはどれか。
1: 日光浴を勧める。
2: 術側の上肢は固定する。
3: 事務職への転職を勧める。
4: 重量物を持たないように指導する。
5: 3か月間物干し動作は行わないよう指導する。
55歳の女性。若年時から跛行がある。ここ数年で右股関節痛が増悪し来院した。運動麻痺、感覚障害はなく、整形外科的手術の既往もない。背臥位、膝屈曲位で図のような肢位がみられた。異常がみられない評価項目はどれか。
1: 股関節の関節可動域
2: 棘果長
3: 下肢の徒手筋力テスト
4: 下肢深部腱反射
5: 大腿周径
48歳の主婦。右乳癌に対して3週前に乳房切除術を受けた。術後、右腋窩部から上腕内側の異常感覚と右上肢の浮腫が出現した。この患者への日常生活指導で適切でないのはどれか。
1: 右肩関節の自動運動を行う。
2: 右上肢への直射日光を避ける。
3: 筋力維持のために手提げ荷物を右手で持つ。
4: 右上肢の虫刺されに注意する。
5: 右上肢に圧迫用スリーブを装着させる。
58歳の女性。関節リウマチ。SteinbrockerのステージⅣ、クラス3。左手の写真を示す。使用する装具で正しいのはどれか。
1: ナックルベンダー
2: Oppenheimer型装具
3: IP関節伸展補助指装具
4: タウメル継手式手関節装具
5: PEライト製手関節軟性装具
上腕義手の適合検査の結果、肘90°屈曲位で手先具を完全に開くことができなかった。対応として適切なのはどれか。
1: ①の黒塗り部分を短縮
2: ②の黒塗り部分を削除
3: ③を矢印の方向へ移動
4: ④を矢印の方向へ移動
5: ⑤の黒塗り部分を延長
52歳の女性。関節リウマチと診断されて3年が経過した。SteinbrockerのステージⅡ、クラス2。日常生活で両手関節の痛みを訴えている。観察された動作を図に示す。関節保護の指導が必要な動作はどれか。
1: カップを持つ
2: 茶碗を持つ
3: テーブルを拭く
4: フライパンを持つ
5: ポットで水を注ぐ
65歳の女性。関節リウマチで外来通院中。上肢の関節可動域制限と手指の変形を認める。手指変形を写真に示す。この患者の生活指導で正しいのはどれか。
35歳の男性。前腕骨折でプレートを用いた観血的整復固定術後、前腕から手指にかけて浮腫と手関節の拘縮を認める。物理療法で適切でないのはどれか。2つ選べ。
1: 経皮的電気刺激(TENS)
2: 極超短波
3: 渦流浴
4: 間歇的機械的圧迫
5: 超音波
65歳の女性。関節リウマチで外来通院中。上肢の関節可動域制限と手指の変形を認める。手指変形を写真に示す。この患者の上肢関節可動域制限とリーチ範囲の低下を補うための自助具で適切なのはどれか。
42歳の男性。スキーの滑走中に転倒し、腕神経叢の図に示す部位を損傷した。前腕外側(橈側)と手の掌側の母指から環指に感覚鈍麻がある。筋力低下をきたす筋はどれか。2つ選べ。
1: 円回内筋
2: 三角筋
3: 小指外転筋
4: 上腕三頭筋
5: 上腕二頭筋