ブルンストローム法ステージとその説明との組合せで誤っているのはどれか。
1: 手肢ステージIII-全指の伸展が不十分ながら可能
2: 上肢ステージIII-伸展共同運動が可能
3: 下肢ステージIV-膝屈曲位で足関節背屈が可能
4: 下肢ステージV-立位で膝関節屈曲の分離運動が可能
5: 下肢ステージVI-立位での股関節外転が可能
12歳の女児。痙直型両麻痺。膝歩きの様子(別冊No. 10)を別に示す。本児の動作を正常と比較した場合の特徴で正しいのはどれか。
1: 支持基底面が狭い。
2: 重心の側方移動が小さい。
3: 重心の位置が低い。
4: 上肢の筋緊張が低い。
5: 体幹の軸回旋が大きい。
60歳の男性。50歳で筋萎縮性側索硬化症を発症し、自宅療養中である。舌を含めた全身に筋萎縮があり、上肢筋の萎縮は高度である。Danielsらの徒手筋力テストで肘・股・膝関節周囲筋3〜4、他は頸部・体幹を含め2。起き上がり動作と歩行とに介助を必要としている。自宅内での適切な移動方法はどれか。
1: 四つ這い移動
2: 標準型車椅子での移動
3: 肘をついてのいざり移動
4: ピックアップ歩行器歩行
5: 杖と装具とを使用した歩行
70歳の男性。身長180 cm、体重90 kg。脳梗塞のため麻痺肢に内反尖足がみられる。10 mであれば独歩可能であるが、軽度の分回し歩行となる。意識してゆっくりと歩けば分回しを軽減することは可能であるが、遊脚相の股関節屈曲は増加し立脚中期に膝過伸展がみられる。2動作前型で屋外歩行の自立を目標に理学療法を進めている。この患者に適切なのはどれか。
1: 装具は不要
2: 軟性足装具
3: プラスチック短下肢装具(ショートタイプ、継手なし)
4: プラスチック短下肢装具(つま先までの標準型、継手なし)
5: 金属支柱付短下肢装具
進行性筋ジストロフィー患者について誤っているのはどれか。
1: 福山型(先天性)は口唇での食物の取り込みが困難になる。
2: 肢帯型は座面昇降式の車椅子を使用する。
3: ベッカー型は脊柱変形のため車椅子の改造が必要となる。
4: デュシェンヌ型は頭を掻くのにしゃくとり様動作を使う。
5: 顔面肩甲上腕型では歩行は保たれることが多い。
二分脊椎症児の歩行能力においてHofferの分類におけるCA杖歩行群の麻痺レベルと合致するSharrardの分類はどれか。
1: Ⅰ群
2: Ⅱ群
3: Ⅲ群
4: Ⅳ群
5: Ⅴ群
デュシェンヌ型筋ジストロフィーで正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.思春期の男子に発症する。イ.初発症状は上肢の筋力低下である。ウ.脊柱側弯症を生じる。エ.股関節、膝関節の屈曲拘縮を起こす。オ.立位姿勢では著明な腰椎後弯を生じる。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
デュシェンヌ型筋ジストロフィー児にみられる異常歩行で誤っているのはどれか。2つ選べ。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
3歳の男児。脳性麻痺。床上に座れるが両手を使えるほどの安定性はない。四つ這いや伝い歩きで移動できる。この患児が15歳時にGMFCS-Expanded and Revised〈E&R〉で同じレベルであった場合に予想される屋内移動の状態として最も適切なのはどれか。
1: 手すりなしで階段昇降する。
2: 短い距離を独歩する。
3: 自走式車椅子を使う。
4: 電動車椅子を使う。
5: 寝返りで移動できない。
Brunnstrom法ステージの検査において、ステージと可能な随意運動の組合せで正しいのはどれか。
1: 手指Ⅲ――座位で不十分な全指伸展
2: 上肢Ⅲ――座位で肩関節内転・肘関節伸展・前腕回内
3: 下肢Ⅲ――座位で膝関節屈曲位で踵を床につけたまま足関節背屈
4: 下肢Ⅳ――立位で股関節伸展位での膝関節屈曲
5: 下肢Ⅴ――立位で股関節外転
4歳の男児。痙直型両麻痺。GMFCS(gross motor function classification system)レベルⅢ。立位姿勢を図に示す。理学療法で適切なのはどれか。
1: 股関節内旋筋の促通
2: ハムストリングスの促通
3: 腹筋群と殿筋群の同時収縮の促通
4: 長下肢装具の使用
5: 両側T字杖の使用
歩行が可能な小学校低学年のデュシェンヌ型筋ジストロフィー児の校内環境調整として適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.教室では出入り口から離れた席を選択する。イ.下駄箱のそばに椅子を用意する。ウ.道具入れの棚は体幹上下範囲の高さを選ぶ。エ.体操着には床のマット上で着替える。オ.立ち上がりのために本人の机と椅子の間隔を狭くする。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ