第43回午前第92問の類似問題

第49回午前:第47問

強迫性障害患者の作業療法で適切なのはどれか。  

1: 自由度の高い作業を提供する。

2: 正確さを必要とする作業を提供する。

3: 強迫行為が始まれば作業を中止させる。

4: 強迫行為の原因についての洞察を促す。

5: 作業工程の確認は作業療法士が本人に代わって行う。

第50回午前:第48問

回避性パーソナリティ障害患者の作業療法導入期の対応について適切なのはどれか。  

1: 共同作業を促す。

2: 衝動発散を促す。

3: 種目選択は患者に任せる。

4: 作業の誤りを修正させる。

5: 枠組みの明確な作業を提供する。

第47回午後:第41問

境界性パーソナリティー障害の作業療法の目的でないのはどれか。  

1: 枠組みの提供

2: 行動化の促進

3: 依存欲求の充足

4: 探索行動の促進

5: 対象恒常性の改善

第42回午前:第36問

25歳の女性。境界型人格障害。友人と些細なことで口論となり大量服薬して入院となった。症状が落ち着いてきたので、作業療法に参加することになった。この患者の作業療法場面でしばしばみられるのはどれか。2つ選べ。  

1: 一人で作業をやりたがる。

2: 一つの作業に執着する。

3: 作業手順が覚えられない。

4: 病棟スタッフの悪口を言う。

5: 些細なことで自傷行為をする。

第42回午前:第77問

認知症患者の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 集団内での交流を促す。

2: 参加メンバーを毎回入れ替える。

3: 休憩は患者のペースでとらせる。

4: 複数の作業療法士が交替で担当する。

5: 患者が慣れ親しんだ種目を設定する。

第55回午前:第41問

境界性パーソナリティ障害の治療について最も適切なのはどれか。  

1: 治療者への依存を促す。

2: 薬物療法は行わないようにする。

3: 長期入院により適応を良好にする。

4: 他の患者と交流させないようにする。

5: 治療的枠組みを崩さないようにする。

  • 答え:5
  • 解説:境界性パーソナリティ障害の治療では、治療的枠組みを崩さないようにすることが重要です。患者は周囲の人から見捨てられることを恐れるため、治療者への依存が見られることがありますが、毅然とした態度で対応する必要があります。また、薬物療法や他患者との交流も治療に役立ちます。
  • 治療者への依存を促すことは、患者の恐れを助長させるだけでなく、治療の効果を阻害する可能性があります。治療者はルールを決めて毅然とした態度を貫く必要があります。
  • 薬物療法は、抗不安薬や抗うつ薬などが副次的にパーソナリティ障害に対して有効であるため、必要に応じて行われます。薬物療法を一切行わないというのは適切ではありません。
  • 長期入院は、境界性パーソナリティ障害患者にとって望ましくない治療方法です。目標は「社会のなかで生活を継続できる」ことであり、長期入院はその目標を達成する上で効果的ではありません。
  • 他の患者と交流させないようにすることは、治療上必要な他者との関係を経験する機会を奪ってしまいます。相互作用が起こるような治療的空間を準備することが重要です。
  • 治療的枠組みを崩さないようにすることが最も適切な治療方法です。作業療法では、作業活動による空間と時間、体験の構造化を行い、明確な枠組みの提供を目指します。これにより、患者は安定した治療環境で自己改善に取り組むことができます。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第41回午前:第91問

神経症性障害患者の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 心気症を示す患者では、レクリエーションや運動を促す。

2: 不安発作を示すときは、作業の中断を考慮する。

3: 過剰な不安を抱くときは、作業量を増やす。

4: 身体表現性障害では、身体機能改善を優先する。

5: 自己評価が低いときは、達成しやすい作業に変更する。

第37回午前:第96問

作業療法中に、隣の人に触れるのがきたないとプログラムを中断してしまう患者はどれか。  

1: 身体表現性障害

2: 解離性障害

3: 非社会性人格障害

4: 強迫性障害

5: 妄想性人格障害

第53回午前:第19問

26歳の女性。衝動的な浪費や奔放な異性交遊の後に抑うつ状態となり、リストカットを繰り返していた。常に感情が不安定で、空虚感や見捨てられることへの不安を訴える。職場での対人関係の悪化をきっかけに自殺企図が認められたため入院となった。この患者に対する作業療法で適切なのはどれか。  

1: 患者の申し出に応じて面接を行う。

2: 初回面接で自殺企図について話し合う。

3: 攻撃性がみられた場合には治療者を替える。

4: 患者の希望に合わせてプログラムを変更する。

5: 治療目標や治療上の契約を繰り返し確認する。

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、境界性パーソナリティ障害の症状がある患者に対する作業療法で適切な方法を選ぶことが求められています。境界性パーソナリティ障害は、情緒の不安定性や自己の空虚感が目立つため、治療目標や治療上の契約を繰り返し確認することが適切です。
  • 患者の申し出に応じて面接を行うのは適切ではありません。パーソナリティ障害患者との面接は、時間や頻度などの枠組みを決めて行い、患者の希望に合わせることは避けるべきです。
  • 初回面接で自殺企図について話し合うのは適切ではありません。初回の面接では治療の枠組みについて説明し、行動のルールを話し合うべきです。自殺企図については、初回面接では話し合わない方が良いです。
  • 攻撃性がみられた場合に治療者を替えると、患者の感情の向くままに人を操作しようとするパーソナリティ障害の不適応な行動を助長する可能性があるため、適切ではありません。
  • 患者の希望に合わせてプログラムを変更するのは適切ではありません。導入時に取り決めた枠組みは、患者の希望だけで安易に変更してはならない。プログラムを変更する理由として、他者の意見を含む妥当的で合理的な理由がある場合には変更しても良いです。
  • 治療目標や治療上の取り決めを患者と繰り返し確認することは、患者に対して安定した枠組みを維持する点で適切であるため、この選択肢が正解です。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第51回午前:第16問

37歳の女性。境界性パーソナリティ障害。高校卒業後、アルバイトをしていたが、気に入らないことがあると急に家出することを繰り返すため仕事は長続きしなかった。薬物療法と同時に外来作業療法が開始となった。作業療法の目的で適切なものはどれか。2つ選べ。  

1: 居場所をつくる。

2: 情緒の安定を図る。

3: 治療者への依存を促す。

4: 衝動性の行動化を促す。

5: 治療者への理想化を促す。

第46回午後:第39問

神経症性障害患者の作業療法で正しいのはどれか。  

1: 心気症状への傾聴が重要となる。

2: 転換症状がある場合は行わない。

3: 強迫症状に対しては反復作業を用いる。

4: 不安発作が完全に消失するまで行わない。

5: 離人症状では自傷行為の可能性を考慮する。

第38回午前:第31問

25歳の女性。境界型人格障害。手首の自傷行為の反復、睡眠薬遊びや万引きがある。「何でも良いからやれる仕事をやってはどうか」と言う母親に暴力を振るい、止めに入った父親の前で「死んでやる」と言って再び手首の自傷行為に及び入院した。入院後、穏やかになり作業療法が開始された。作業療法を開始する上で適切でないのはどれか。  

1: チームの間でかかわり方の合意をしておく。

2: 実施時間を明確に決めておく。

3: 短期間で結果が得られるものを選ぶ。

4: 作業種目の選択を本人に任せる。

5: グループ作業を勧める。

第37回午前:第94問

境界型人格障害患者の特徴でないのはどれか。  

1: 自傷行為

2: 薬物乱用

3: 不安定な対人関係

4: 滅裂思考

5: むちゃ喰い

第56回午後:第45問

作業療法における広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)への対応で適切なのはどれか。  

1: 攻撃的な行動には大きな声で「ダメ」とだけ簡潔に言う。

2: 作業の適用時には内容をあらかじめ伝える。

3: こだわりに対しては行動変容を促す。

4: 作業は自由度の高いものを用いる。

5: 説明には言語的情報を多用する。

  • 答え:2
  • 解説:広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)の患者は、社会的コミュニケーションや対人的相互反応に欠陥があり、行動や興味が限定された反復的な様式が見られる。作業療法においては、予め行動内容を伝えることで安定した行動が期待できる。
  • 攻撃的な行動に対して大きな声で「ダメ」と簡潔に言うことは、反発を招くことがあり効果があまりない。知的障害の場合には簡潔に伝えることが適切である。
  • 作業の適用時に内容をあらかじめ伝えることで、患者が予測して行動が安定することがある。これが適切な対応である。
  • こだわりに対して行動変容を促すことは、混乱を招いてしまうことがあるため、適切な対応ではない。
  • 作業は自由度の高いものよりも、構成的なものが適切であるとされている。
  • 説明には言語的情報だけでなく、視覚的情報も用いることが適切であるとされている。
  • 科目:発達・小児疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第53回午前:第47問

他罰的であり「病状がよくならないのは、親の接し方が悪いため」と攻撃的になる境界性パーソナリティ障害の患者への作業療法士の対応として適切でないのはどれか。  

1: 単独で患者と関わる。

2: 患者の親への心理的支援を行う。

3: 治療契約の重要さを患者と確認する。

4: 攻撃を向けられた後も同じ態度をとる。

5: 患者自身の困難に共感的な態度で接する。

  • 答え:1
  • 解説:境界性パーソナリティ障害の患者に対する作業療法士の対応では、医療チームで統一して関わることが重要です。また、患者の家族への心理的支援や治療契約の重要性の確認、攻撃的な態度に対しても一貫した態度を保ち、患者の困難に共感的に接することが求められます。
  • 単独で患者と関わることは適切ではありません。境界性パーソナリティ障害の患者に対しては、医療チームで統一して関わることが原則です。
  • 患者の親への心理的支援を行うことは適切です。患者が家族に対して他罰的な態度をとるときは、家族にも疾患の説明を行い、家族の不安を和らげることが望ましいです。
  • 治療契約の重要さを患者と確認することは適切です。治療契約を確認し、その重要性を認識させることで、患者の不適応な行動を抑制することができます。
  • 攻撃を向けられた後も同じ態度をとることは適切です。治療者は患者に対して一貫した態度で関わることが望ましく、態度を変えると患者は作業療法士の変化に気づき、操ることのできる対象として認識する可能性があります。
  • 患者自身の困難に共感的な態度で接することは適切です。患者の現実の困りごとに対しては、作業療法士は共感的な態度で接することが望ましいです。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第37回午前:第88問

認知症患者に対する作業療法上の留意点として適切なのはどれか。  

1: 快・不快などの感情的体験も忘れやすい。

2: 不穏になった場合には説得を繰り返す。

3: 新たに動作や行為を習得できない。

4: 本人の自尊心を尊重することは有用である。

5: 午後の方が作業能率は高まりやすい。

第37回午前:第33問

32歳の男性。感情障害。営業の仕事で成績も良かったが、29歳時に躁病性興奮で約10か月入院した。退院後、復職したが服薬を自己調節し始め、次第に多弁となり顧客とのトラブルが多くなり、上司の勧めで2回目の入院となった。薬物療法によって入院2か月で落ち着いたため、安定した行動の維持を目標に作業療法が処方された。まとまりのある行動を見せているが、要求が通らない場合に他患に攻撃的な言動を表出することがある。この患者の作業で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.非構成的な作業イ.巧緻性の必要な作業ウ.自由参加の集団作業エ.手順の明確な作業オ.粗大運動的な作業  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第50回午後:第46問

パニック障害の患者に対する作業療法の目的で適切なのはどれか。  

1: 病識の獲得

2: 身辺処理能力の向上

3: 対人交流技能の向上

4: 不安対処能力の向上

5: 現実感喪失からの回復

第52回午後:第44問

急性期を脱した後、まだ外的刺激への敏感さが残る統合失調症患者の作業療法導入時の対応で適切なのはどれか。  

1: 役割を付与する。

2: 対人交流を促す。

3: 定期的な実施を心がける。

4: 複数の作業療法士で対応する。

5: 退行的行動に対しては関与を控える。

第35回午前:第93問

強迫神経症患者の作業療法で確認行為がみられたとき、作業療法士の対応で適切なのはどれか。  

1: 作業種目を変更する。

2: 作業を中断させる。

3: その日の作業療法を中止する。

4: 行為をやめるように話す。

5: 行為を静観する。