図はDuchenne型筋ジストロフィー患者に用いる上肢機能障害度分類(9段階法)のレベル8の状態である。自立していると考えられる活動はどれか。
1: パソコンのマウスを操作する。
2: スプーンを使って食べる。
3: 普通型車椅子で自走する。
4: 急須でお茶を注ぐ。
5: Tシャツを脱ぐ。
11歳の男児。Duchenne型筋ジストロフィー。症状が進行し、独歩が困難となり車椅子を導入した。つかまり立ちは可能だが、椅子からの立ち上がりや伝い歩きはできない。床上では座位は安定しており四つ這い移動も可能である。厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類でのステージはどれか。
1: ステージ2
2: ステージ3
3: ステージ4
4: ステージ5
5: ステージ6
Duchenne(デュシェンヌ)型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)で可能なのはどれか。2つ選べ。
1: 電動鋸を用いた木工
2: ペーパークラフト
3: マクラメ
4: 陶芸のたま作り
5: 板金打ち出し
14歳の男子。デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類による)。座位保持可能。理学療法として適切でないのはどれか。
1: 座位保持装置の製作
2: 体幹のストレッチング
3: 横隔膜強化の呼吸訓練
4: 四つ這いでの床上移動訓練
5: キーボードを利用した手指機能訓練
Duchenne型筋ジストロフィーのステージ6(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)で、座位の作業活動で適切なのはどれか。
1: 椅子座位で風船バレー
2: 足で板を抑えて鋸引き
3: ろくろを使った陶芸の深皿作り
4: 机上に置いた鍵盤ハーモニカの吹奏
5: 机上で木槌を用いた革細工スタンピング
13歳の男子。Duchenne型筋ジストロフィー。起立や独歩はできないが、四つ這いは可能である。この患者の厚生省筋萎縮研究班の機能障害度分類によるステージはどれか。
1: Ⅱ
2: Ⅲ
3: Ⅳ
4: Ⅴ
5: Ⅵ
Duchenne型筋ジストロフィー患者。ステージ6(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)の食事動作を図に示す。動作方法や環境の調整方法として適切なのはどれか。
1: 深い皿を使用する。
2: テーブルを高くする。
3: 柄の太いスプーンを使用する。
4: 車椅子の背シートを後ろに倒す。
5: 手関節をスプリントで固定する。
厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類によるステージ8のDuchenne型筋ジストロフィー患者に使用する補装具で適切なのはどれか。
1: 頭部保護帽
2: 標準型車椅子
3: 座位保持装置
4: PCW〈postural control walker〉
5: 四輪型サドル付き歩行器
Duchenne型筋ジストロフィーのステージ5(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)に対する理学療法で優先度が高いのはどれか。
1: 座位保持練習
2: 体幹装具の使用
3: 徒手での咳嗽介助
4: 下肢の漸増抵抗運動
5: 椅子からの立ち上がり練習
14歳の男子。デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)。養護施設に入所し教育・訓練を受けている。作業療法で適切でないのはどれか。
1: 歯磨き動作維持のためアームサポートを工夫する。
2: 更衣動作自立のためボタンエイドの使用訓練を行う。
3: トイレでの姿勢保持用に前方テーブルを設置する。
4: 食事のリーチ補助にターンテーブルを利用する。
5: 趣味活動の草花栽培にかさ上げした花瓶を設置する。
デュシェンヌ型筋ジストロフィー症の特徴で適切でないのはどれか。
1: 登はん性起立
2: 立位での腰椎後弯
3: 膝関節の屈曲拘縮
4: 腓腹筋の仮性肥大
5: 動揺性歩行
デュシェンヌ型筋ジストロフィー症の特徴で適切でないのはどれか。
1: 登はん性起立
2: 立位での腰椎後弯
3: 膝関節の屈曲拘縮
4: 腓腹筋の仮性肥大
5: 動揺性歩行
デュシェンヌ型筋ジストロフィーで誤っているのはどれか。
1: 動揺性歩行
2: トレンデレンブルグ歩行
3: 膝屈曲位での立位姿勢
4: 尖足位での立位姿勢
5: 膝に手をついての立ち上がり
Duchenne型筋ジストロフィー患者が図のような方法で食事をとっている。この方法で食事が可能なステージ(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)の限界はどれか。
1: 4a
2: 4b
3: 5
4: 6
5: 7
脊髄完全損傷の機能残存レベルと到達可能なADLの組合せで誤っているのはどれか。
1: C3 ― 下顎による電動車椅子の操作
2: C7 ― 自助具なしでの書字
3: T1 ― プッシュアップ動作
4: T6 ― 床から車椅子への移乗
5: L2 ― 長下肢装具とクラッチとを用いての歩行
図はあるデュシェンヌ型筋ジストロフィー児の排泄、入浴、更衣、食事および整容のADL能力にみられる変化と年齢との関係を示したものである。5本の折れ線グラフのうち、食事能力の変化を示すのはどれか。
8歳の男児。デュシェンヌ型筋ジストロフィー。動揺性歩行を呈し、手すり使用で階段昇降可能。床からの立ち上がりでは登はん性起立がみられる。この時期の理学療法で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.車椅子駆動練習イ.大腿四頭筋の筋力維持訓練ウ.傾斜台での下腿三頭筋の持続伸張エ.シューホーンブレース装着での歩行オ.ナイト型装具装着での立位バランス訓練
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
Duchenne型筋ジストロフィーのステージ4(厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類による)で立位時にみられる特徴はどれか。
1: 頸部前屈
2: 腰椎前弯
3: 股関節過伸展
4: 踵 足
5: 足部外反
20歳の男性。Duchenne型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)。両上肢筋力は肩関節2−、肘関節2−、手関節2、手指3。握力は測定不能だが、右手を利き手として使っている。体幹筋力1。自力端座位は困難だが、車椅子では体幹サポートがあるため座位保持が可能で、右手でジョイスティックを用いて自操している。この患者がコップで飲水する動作を示す。コップを持ち上げる動作の説明で正しいのはどれか。
1: 対称性緊張性頸反射
2: 前腕を支点としたてこ
3: 体幹前屈による慣性運動
4: コップの重さによる感覚フィードバック
5: 上肢の屈曲−回内−内旋による神経筋促通
9歳の男児。デュシェンヌ型筋ジストロフィー。介助なしに歩行可能で、椅子からの立ち上がりも可能であるが、階段昇降はできない。1年後、歩行が不安定になり、学校の洋式トイレからの立ち上がりで友達の助けが必要となった。この時期に適切な装具はどれか。