統合失調症の回復過程の急性期における作業療法として適切なのはどれか。
1: 身体感覚の獲得
2: 現実への移行の準備
3: 身辺処理能力の回復
4: 生活管理能力の改善
5: 対人交流技能の改善
亜急性期の統合失調症患者に対する作業療法の目的で正しいのはどれか。
1: 1. 自己能力の限界を知る。
2: 2. 作業遂行能力を改善する。
3: 3. 対人交流技能を改善する。
4: 4. 社会資源の利用を援助する。
5: 5. 基本的な生活リズムを回復する。
境界型人格障害の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 複数の患者が共有する場で実施する。
2: 衝動発散を促す活動を取り入れる。
3: 指示的態度を維持する。
4: 依存や理想化が生じた時には治療者を交代する。
5: 患者の要求に応じ作業療法終了後に面接を行う。
42歳の男性。精神分裂病(統合失調症)。25歳時に「お前は泥棒だ」という声が聞こえるようになり初回入院した。今回も幻聴と被害妄想が出現し3回目の入院。入院5週目で病状は落ち着き作業療法が依頼された。疲れやすさと抑うつ傾向が目立つ。開始後まもなく「退院して就職したい」と言ってきた。作業療法士の対処として適切でないのはどれか。
1: 職種の検討
2: ストレス対処技能の訓練
3: 方針確認の会議の開催
4: 現在の障害の確認
5: 主治医との話し合い
統合失調症について正しいのはどれか。
1: 症状寛解後は薬物治療を中止する。
2: 家族心理教育を行うことで再発率が低下する。
3: 精神病未治療期間の長短は予後と無関係である。
4: 服薬自己管理の練習は急性増悪期から開始する。
5: 障害者試行雇用〈トライアル雇用〉の対象にはならない。
器質性精神障害患者の作業療法で適切なのはどれか。
1: 他の患者との交流は避ける。
2: 変化のある作業種目を選択する。
3: 誤った言動は理論的に正す。
4: 作業の誤りはまとめて訂正する。
5: 楽しみの要素を取り入れる。
統合失調症の回復期前期における作業療法の目的で適切なのはどれか。
1: 服薬自己管理の援助
2: 身辺処理能力の回復
3: 対人交流技能の改善
4: 就労に向けた援助
5: 社会資源利用の援助
統合失調症の症状で、薬物療法によって比較的改善しやすいのはどれか。
1: 1日中何もしない。
2: 喜怒哀楽を表さない。
3: 自分の殻に閉じこもる。
4: 身だしなみを気にしない。
5: 他人の声が自分に呼びかけてくる
精神科薬物療法で誤っているのはどれか。
1: 精神分裂病(統合失調症)-ハロペリドール
2: 神経症-ジアゼパム
3: うつ病-アミトリプチリン
4: 躁病-クロルプロマジン
5: てんかん-炭酸リチウム
神経症性障害患者の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 心気症を示す患者では、レクリエーションや運動を促す。
2: 不安発作を示すときは、作業の中断を考慮する。
3: 過剰な不安を抱くときは、作業量を増やす。
4: 身体表現性障害では、身体機能改善を優先する。
5: 自己評価が低いときは、達成しやすい作業に変更する。
55歳の女性。精神分裂病(統合失調症)。29歳時に「『修道院に行けばお金をたくさんもらえる』という声が聞こえる」と言うようになり初回入院した。現在、4回目の入院中で、最近は病的な体験を述べることは減少したが、無為傾向が強いため、その改善を目的に作業療法が開始された。作業療法中、口周囲部に緩徐で不規則な不随意運動がみられた。この不随意運動はどれか。
1: パーキンソニズム
2: 急性ジストニア
3: アカシジア
4: 遅発性ジスキネジア
5: 遅発性ジストニア
身体表現性障害の患者に対する作業療法士の対応で適切でないのはどれか。
1: 受容的・支持的に関わる。
2: 矛盾する身体症状の理由を話し合う。
3: 葛藤解決や対処方法を話し合う。
4: アンビバレンツな言動を許容する。
5: 心理的距離を保つ。
慢性期統合失調症患者に作業療法を導入する際の留意点で適切でないのはどれか。
1: 患者の生活パターンを保つ。
2: いくつかの課題を提示する。
3: 何もしなくてもよいことを保障する。
4: 段階づけができる工程を準備する。
5: 完成品を見本に手順を話す。
統合失調症の回復期前期における作業療法導入時の評価項目で適切でないのはどれか。
1: 基本的生活リズム
2: 身体感覚の状態
3: 疲れやすさの程度
4: 活動範囲の広がり
5: 金銭管理能力
19歳の女性。精神分裂病(統合失調症)。高校卒業後スーパーマーケットに就職した。約1年経ったころから情緒不安定となり、幻覚・妄想に支配された異常な言動が活発になったので入院した。薬物療法によって入院3か月で一応の安定が得られたので作業療法の依頼があった。作業療法中に、「居ても立ってもいられない。じっとしていられない」と訴えて落ち着かなくなった。考えられる要因はどれか。2つ選べ。 ア.パーキンソニズムイ.遅発性ジスキネジアウ.急性ジストニアエ.アカシジアオ.精神症状の悪化
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
統合失調症(回復期前期)の患者に対する作業療法導入時の面接場面で適切なのはどれか。
突然に「自分は全能の神である」と確信する精神分裂病(統合失調症)の症状はどれか。
1: 妄想気分
2: 妄想知覚
3: 妄想着想
4: 被害妄想
5: 関係妄想
23歳の女性。統合失調症。短大卒業後、事務員として働いていた。職場の同僚に噂されていると上司に訴えるなど、被害関係妄想が強まり精神科に紹介され入院となった。薬物療法で精神症状は治まり、2週目に作業療法が開始された。この時期の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 職場復帰に向けての訓練
2: 他患者との場の共有
3: 対人交流技能の訓練
4: 金銭管理の練習
5: リラクセーション
認知症患者に対する作業療法上の留意点として適切なのはどれか。
1: 快・不快などの感情的体験も忘れやすい。
2: 不穏になった場合には説得を繰り返す。
3: 新たに動作や行為を習得できない。
4: 本人の自尊心を尊重することは有用である。
5: 午後の方が作業能率は高まりやすい。
23歳の女性。統合失調症。短大卒業後、事務員として働いていた。職場の同僚に噂されていると上司に訴えるなど、被害関係妄想が強まり精神科に紹介され入院となった。薬物療法で精神症状は治まり、2週目に作業療法が開始された。作業療法導入時の面接事項で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 症状の内容
2: 睡眠の状態
3: 職場のストレス
4: 過去の親子関係
5: 現在困っていること