第34回午前第89問の類似問題

第53回午前:第42問

作業療法中に「脳が溶けて流れ出す」と辛そうに訴える患者の症状として考えられるのはどれか。  

1: 作為体験

2: 被害妄想

3: 思考奪取

4: 体感幻覚

5: 連合弛緩

  • 答え:4
  • 解説:この問題では、「脳が溶けて流れ出す」という非現実的な自覚症状がどのような症状に該当するかを問うています。正解は体感幻覚で、温度、痛み、運動、平衡などの体感における幻覚を指します。
  • 作為体験は、自我意識の能動性が障害され、自分の思考・感情・行動が他人や外部の作用により支配されていると認識する症状です。この症状では、非現実的な自覚症状は起こりません。
  • 被害妄想は、関係妄想のうち、他人から危害を加えられる、苦しめられる、など被害感の強いものです。この症状では、非現実的な自覚症状は起こりません。
  • 思考奪取は、自分の考えを抜き取られるという主観的体験を特徴とした自我障害の一つで、「させられ思考」ともいわれます。この症状では、非現実的な自覚症状は起こりません。
  • 体感幻覚は、温度、痛み、運動、平衡などの体感における幻覚で、「腸が体の中で引っ張られる」「脳が腐って動いている」などの感覚があります。この症状が「脳が溶けて流れ出す」という非現実的な自覚症状に該当します。
  • 連合弛緩は、患者の話はだいたいわかるがまとまりがない状態で、思考を構成する概念の間に関連性が乏しい症状です。この症状では、非現実的な自覚症状は起こりません。
  • 科目:統合失調症
  • 重要度:プレミアム特典
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第40回午前:第95問

多動性障害(注意欠陥多動性障害)について誤っているのはどれか。  

1: 忘れ物が多い。

2: 物の配列に固執する。

3: 早合点が多い。

4: 椅子に座っていられない。

5: 持ち物をなくしやすい。

第45回午後:第41問

物質依存の患者の作業場面でみられないのはどれか。  

1: 1. 攻撃性

2: 2. 焦燥感

3: 3. 高い要求水準

4: 4. 耐久性の低下

5: 5. 他者への無関心

第47回午後:第97問

統合失調症の症状で、薬物療法によって比較的改善しやすいのはどれか。  

1: 1日中何もしない。

2: 喜怒哀楽を表さない。

3: 自分の殻に閉じこもる。

4: 身だしなみを気にしない。

5: 他人の声が自分に呼びかけてくる

第35回午前:第88問

うつ病患者の作業療法でみられないのはどれか。  

1: 疲労感の訴え

2: 思考の制止

3: 行動の途絶

4: 焦燥感の訴え

5: 食欲不振の訴え

第49回午前:第49問

高機能広汎性発達障害の作業療法でよくみられる特徴はどれか。  

1: 臨機応変

2: 感情共有

3: 比喩的表現

4: 常同的行為

5: 非言語的コミュニケーション

第50回午前:第43問

前頭側頭型認知症患者の作業療法でみられる特徴はどれか。  

1: 同内容の言葉を繰り返す。

2: 横道にそれない。

3: 約束が守れる。

4: 我慢が出来る。

5: 品格がある。

第42回午前:第87問

気分障害(うつ病)の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 工程がはっきりとした作業

2: 短時間で完成できる作業

3: 非競争的な作業

4: 病前に得意だった作業

5: 受身的な作業

第52回午後:第45問

うつ病患者の作業療法で適切な作業活動はどれか。  

1: 中断が容易なもの

2: 疲労感を自覚しにくいもの

3: 他者との優劣が分かりやすいもの

4: 複雑で完成すると達成感が得られるもの

5: 病前に到達していた水準と現在を比較できるもの

第51回午後:第19問

32歳の女性。幼いころから落ち着きがなく、忘れ物も多かった。大学卒業後、医療事務の仕事に就いたが、仕事が忙しくなるとミスが多くなり、同僚にかんしゃくを起こすなど感情が不安定となった。仕事を休むことも多くなったため、職場の上司に勧められ、精神科を受診し、入院となった。2週後、情緒的に落ち着いたところで作業療法が開始された。この患者の作業療法で予測される行動はどれか。  

1: 読書に没頭する。

2: 他者との接触を避ける。

3: 他者の作業種目に目移りする。

4: 物を置いた場所を何度も確認する。

5: 自分の作品の出来栄えに固執する。

第51回午前:第47問

作業療法導入時の注意欠如・多動性障害の患者に対する配慮として正しいのはどれか。  

1: ルールや禁止事項を数多く設ける。

2: 他者と共同で行う作業を提供する。

3: 失敗体験を基にした動機づけを図る。

4: 不適応反応時の落ち着ける場所を確保する。

5: 周囲からの刺激を受けやすい環境を設定する。

第36回午前:第82問

亜昏迷状態にある精神分裂病(統合失調症)患者の作業療法の導入で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.病室まで行き声をかける。イ.作業療法場面を見学させる。ウ.共同作業へ参加させる。エ.作業内容を決めさせる。オ.作業時間を決めさせる。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第45回午後:第40問

軽度認知症患者にみられる調理作業の特徴はどれか。  

1: 1. 必要な材料がそろえられない。

2: 2. 調理の手順を間違える。

3: 3. 味加減がわからない。

4: 4. 盛り付けができない。

5: 5. 道具の使用を誤る。

第54回午後:第46問

注意欠如・多動性障害の患者の就労に関して適切な助言はどれか。  

1: 優先順位にこだわらないようにする。

2: 多彩なやり方で物事を行うようにする。

3: 周囲の人に配慮を求めないようにする。

4: 自分だけの時間や場所を作るようにする。

5: 便利なハイテク機器などは利用しないようにする。

  • 答え:4
  • 解説:注意欠如・多動性障害(ADHD)患者は、不注意、多動性、衝動性を特徴とするため、職場での対応が重要です。適切な助言は、刺激が少なく落ち着いて仕事ができる環境を作ることです。
  • 優先順位にこだわらないようにすると、ADHD患者は様々なものに目移りしてしまい、仕事が進まなくなる可能性があるため、適切な助言ではありません。
  • 多彩なやり方で物事を行うと、ADHD患者は注意が分散しやすく、混乱しやすいため、適切な助言ではありません。患者自身のペースで一つずつこなしていけるように助言する方が良いです。
  • 周囲の人に配慮を求めないようにすると、ADHD患者が職場で適切な支援を受けられなくなるため、適切な助言ではありません。職場の人に理解してもらい、仕事内容や手順について支援を受けるようにすることが重要です。
  • 選択肢4は正しいです。ADHD患者は、刺激が多い環境では注意が転導してしまい、情報処理が上手くできないため、職場では刺激が少なく落ち着いて仕事ができる環境を作るように助言することが適切です。
  • 便利なハイテク機器は、ADHD患者にとって有益で手順が明確なものであれば、患者の特徴に合わせて利用し、働きやすい環境を整えることが良いため、適切な助言ではありません。
  • 科目:発達・小児疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第50回午後:第42問

Lewy小体型認知症患者の作業療法にみられる特徴はどれか。  

1: 活動にむらがある。

2: 姿勢保持が良い。

3: 多幸的である。

4: 作話が多い。

5: 歩き回る。

第38回午後:第78問

痴呆患者の症状でないのはどれか。  

1: 強迫観念

2: 夜間せん妄

3: 見当識障害

4: 記銘力低下

5: 感情失禁

第43回午前:第92問

境界型人格障害の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 個別面接は患者の要求に応じて随時行う。

2: 作品作りを通して依存欲求を満たす。

3: 自傷行為がみられたら担当者を交代する。

4: 攻撃行動がみられたら解釈して患者に説明する。

5: 表現活動を通し衝動発散を促す。

第47回午前:第43問

薬物依存の患者に対する作業療法の目的でないのはどれか。  

1: 退行の促進

2: 身体機能の改善

3: 衝動のコントロール

4: 日常生活能力の改善

5: 心理的耐久力の向上

第43回午後:第95問

統合失調症で現れにくいのはどれか。  

1: 関連性を欠いた会話

2: 夜間の意識変容

3: 持続的な支配観念

4: 過敏な聴覚

5: 両価的な感情

第36回午後:第71問

患者に自由に話をしてもらったが、文章間のつながりに乏しく話がまとまらない。この症状はどれか。  

1: 思考制止

2: 思考吹入

3: 思考途絶

4: 思考奪取

5: 連合弛緩