第55回午前第47問の類似問題

第54回午後:第86問

乳児の水頭症でみられる症状はどれか。  

1: 肥満

2: 口蓋裂

3: 運動失調

4: 落陽現象

5: 弛緩性麻痺

  • 答え:4
  • 解説:水頭症は、頭蓋内の髄液循環障害が原因で、脳室内に髄液が過剰に貯留し、脳室が拡大する状態です。乳児の水頭症では、頭囲拡大、大泉門の離開、緊満度、落陽現象(眼球の下方偏位)、頭皮静脈の怒張、頭痛、嘔吐、うっ血乳頭、眼球運動障害、意識障害などの症状が見られます。
  • 肥満は、乳児の水頭症の症状ではありません。肥満は、過剰な栄養摂取や遺伝的要因、ホルモンの異常などが原因で体重が増加する状態です。
  • 口蓋裂は、乳児の水頭症の症状ではありません。口蓋裂は、胎児期に口蓋の形成が不完全であるために、口腔と鼻腔がつながってしまう先天性の疾患です。
  • 運動失調は、乳児の水頭症の症状ではありません。運動失調は、運動の制御がうまくいかず、バランスや協調性が損なわれる状態で、脳の小脳が損傷されることが原因です。
  • 落陽現象(眼球の下方偏位)は、乳児の水頭症で見られる症状です。頭蓋内圧が上昇することで、眼球が下方に偏位し、上瞼が下がる現象が起こります。
  • 弛緩性麻痺は、乳児の水頭症の症状ではありません。弛緩性麻痺は、筋肉の緊張が低下し、筋力が弱くなる状態で、脳や神経の損傷が原因です。
  • 科目:小児の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第42回午前:第68問

筋萎縮性側索硬化症への対処で誤っているのはどれか。  

1: 起居動作の維持

2: 呼吸能力の維持

3: 自己導尿の確立

4: 関節拘縮の予防

5: 移動手段の確保

第56回午前:第89問

進行性核上性麻痺について正しいのはどれか。  

1: 延髄が萎縮する。

2: L-Dopaが著効する。

3: 頸部が前屈位となる。

4: 垂直方向の眼球運動障害を呈する。

5: MIBG心筋シンチグラフィーで心/縦隔比が低下する。

  • 答え:4
  • 解説:進行性核上性麻痺は40歳以降に発症する神経変性疾患で、パーキンソニズム、認知症、眼球運動障害が主な症状です。正しい選択肢は垂直方向の眼球運動障害を呈することです。
  • 進行性核上性麻痺では延髄は萎縮しません。この選択肢は間違いです。
  • 進行性核上性麻痺では、L-Dopaが著効する場合は除外されます。この選択肢は正しくありません。
  • 進行性核上性麻痺では、頸部のジストニアにより頸部が後屈位となることが一般的です。この選択肢は間違いです。
  • 進行性核上性麻痺では、核上性眼球運動障害により垂直方向の眼球運動障害を呈することが特徴的です。この選択肢が正しいです。
  • MIBG心筋シンチグラフィーで心/縦隔比が低下するのはパーキンソン病であり、進行性核上性麻痺では通常正常です。この選択肢は間違いです。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第55回午前:第48問

廃用症候群の症状と予防法の組合せで誤っているのはどれか。  

1: 起立性低血圧――離床

2: 筋力低下――――神経筋電気刺激

3: 骨萎縮―――――機能的電気刺激

4: 褥瘡――――――体位変換

5: 深部静脈血栓――弾性ストッキング

第34回午前:第5問

図に示す正常発達児について答えよ。この時期に観察されないのはどれか。 

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1: 座位での後方への保護伸展反応

2: 立位での平衡反応

3: 腰掛け位

4: 指尖つまみ

5: 着替えに協力

第35回午前:第51問

頸椎症性脊髄症で前方固定術後の早期理学療法で正しいのはどれか。  

1: 術後翌日から平行棒内立位訓練を開始する。

2: 頸椎固定装具はマット上訓練では使用しない。

3: 歩行訓練の前に四つ這い訓練を行う。

4: 大腿四頭筋の筋力増強訓練を行う。

5: 頸部筋の短縮に対して伸展方向のストレッチを行う。

第57回午前:第16問

12歳の男児。脳性麻痺痙直型両麻痺。GMFCSレベルⅢで、立位では図のような姿勢を示す。治療方針として優先されるのはどれか。 

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1: 長下肢装具を作製する。

2: 体幹筋の同時収縮を促す。

3: 選択的後根切断術を検討する。

4: 歩行練習での介助量を減らす。

5: 上肢での支持能力を向上させる。

第43回午後:第50問

萎縮の機序で誤っている組合せはどれか。  

1: 長期臥床による筋萎縮 - 廃用

2: 水頭症による大脳萎縮 - 持続的圧迫

3: 総腸骨動脈狭窄による筋萎縮 - 血流の減少

4: 末梢神経損傷による筋萎縮 - 神経支配の消失

5: 下垂体腫瘍による視神経萎縮 - 内分泌刺激の減少

第41回午前:第52問

筋萎縮性側索硬化症患者の食事で適切でないのはどれか。  

1: 汁物にはとろみをつける。

2: 煮魚の骨はあらかじめ外しておく。

3: 皿にフードガードを付けてすくいやすくする。

4: 歓談は避けて食事に集中させる。

5: 頭頸部伸展位にして嚥下しやすくする。

第39回午前:第25問

14歳の男子。デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類による)。座位保持可能。理学療法として適切でないのはどれか。  

1: 座位保持装置の製作

2: 体幹のストレッチング

3: 横隔膜強化の呼吸訓練

4: 四つ這いでの床上移動訓練

5: キーボードを利用した手指機能訓練

第37回午前:第22問

脳性麻痺児を腹臥位にすると図のような姿勢をとった。観察できる姿勢反射はどれか。 

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1: 緊張性迷路反射

2: 緊張性頸反射

3: 交叉性伸展反射

4: モロー反射

5: 連合反応

第44回午前:第60問

脳卒中片麻痺患者の麻痺側の肩の理学療法で正しいのはどれか。  

1: 肩関節伸展運動は避ける。

2: 亜脱臼があるときは整復位で行う。

3: 関節可動域訓練では肩甲骨を固定して行う。

4: 麻痺側への寝返りでは麻痺側肩甲骨を内転位にする。

5: 自己介助による上肢挙上運動では反動を用いた方法を指導する。

第43回午前:第53問

関節リウマチの作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 低負荷の運動を行う。

2: 筋力強化には等張性収縮を利用する。

3: プログラムは日内変動に応じて遂行する。

4: 日常生活指導は対象者と家族に実施する。

5: 痛みのある時にはスプリントで安静を保つ。

第55回午前:第43問

慢性腰痛に対する認知行動療法で誤っているのはどれか。  

1: 痛みの有無を頻回に確認する。

2: 腰痛の不安を解消する映像を見せる。

3: 腰を反らしても痛まない体験を繰り返させる。

4: 痛みがあっても行える活動があることを認識させる。

5: 適切な身体活動は痛みを増悪させないことを説明する。

第34回午前:第44問

疾患と運動療法との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 腰痛症-ウイリアムス体操

2: 失調症-フレンケル体操

3: 五十肩-コッドマン体操

4: 圧迫骨折-ベーラー体操

5: 変形性膝関節症-バージャー・アレン体操

第40回午前:第63問

摂食・嚥下障害への対応で正しいのはどれか。  

1: 頭頸部伸展姿勢は咽頭嚥下を改善する。

2: 頸部回旋では食塊が回旋側の咽頭を通過する。

3: 口腔期障害に対しては高粘度の食物を用いる。

4: ゼリーは咽頭残留が少ない。

5: 飲水にはぬるま湯を用いる。

第41回午前:第43問

拘縮のある関節の可動域訓練で適切でないのはどれか。  

1: 実施者の体重を利用する。

2: 運動の反動を利用する。

3: 随意収縮を利用する。

4: 姿勢反射を利用する。

5: 温熱を利用する。

第36回午前:第28問

10歳の男児。デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ6(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)。誤っているのはどれか。  

1: 食事動作は自立している。

2: 車椅子の操作は可能である。

3: 四つ這いによる移動は可能である。

4: いざりによる移動は可能である。

5: 座位の保持は可能である。

第43回午前:第30問

12歳の女児。痙直型両麻痺。膝歩きの様子を示す。本児の異常な膝歩き動作の原因として可能性が低いのはどれか。 

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1: 体幹伸展筋群の過活動

2: 腹筋群の低活動

3: 股関節伸筋群の低活動

4: 股関節屈筋群の過活動

5: 股関節内転筋群の過活動

第34回午前:第50問

神経疾患患者の嚥下障害について誤っているのはどれか。  

1: 先行期の障害に対して、食事のペースの指導を行う。

2: 口腔期の障害に対して、スプーンの工夫を行う。

3: 食事は濃いめの味つけにする。

4: むせなければ安全な嚥下である。

5: 頚部屈曲(chin down)が咽頭期の障害を改善する。