遠心性筋収縮で誤っているのはどれか。
1: 鉄棒の懸垂で体を引き上げるときの大胸筋の活動
2: 水の入ったバケツを台の上から床へ下ろすときの上腕二頭筋の活動
3: 正常歩行の踵接地直後の前脛骨筋の活動
4: 正常歩行の遊脚後期におけるハムストリングスの活動
5: 階段下降時の支持脚における大腿四頭筋の活動
腱板不全断裂の治療で誤っているのはどれか。
1: 急性期は三角巾による局所の安静
2: 肩甲胸郭関節の可動域訓練
3: 滑車を用いた肩関節可動域維持
4: 肩甲上腕リズムの再学習訓練
5: 重錘を用いた上肢挙上運動
肩甲骨の下方回旋に作用する筋はどれか。
1: 前鋸筋
2: 小胸筋
3: 小円筋
4: 棘下筋
5: 鎖骨下筋
肩甲骨の運動と筋との組合せで正しいのはどれか。
1: 挙上-小胸筋
2: 下制-広背筋
3: 外転-大菱形筋
4: 内転-肩甲下筋
5: 上方回旋-肩甲挙筋
脊髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)に対する理学療法で適切でないのはどれか。
1: 肘関節屈曲の抵抗運動
2: 標準型車椅子の操作訓練
3: 車椅子から床への移乗訓練
4: 座位バランス訓練
5: 呼吸訓練
脊髄損傷の残存髄節と可能な基本動作との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.第1胸髄節-車椅子キャスター上げ操作で段差通過イ.第6胸髄節-骨盤帯付長下肢装具、手すり使用で段差昇降ウ.第8胸髄節-長下肢装具、松葉杖で実用歩行エ.第2腰髄節-短下肢装具、松葉杖で大振り歩行オ.第4腰髄節-短下肢装具で実用歩行
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
脊髄損傷患者(第4頸髄節まで機能残存)に対して、図のようにBFOを設置した。BFOを利用して肘関節屈曲の動きを獲得するために、筋力を強化すべきなのはどれか。
1: 三角筋
2: 肩甲挙筋
3: 大菱形筋
4: 上腕二頭筋
5: 僧帽筋下部
脊髄損傷の機能残存レベルと筋力増強訓練との組合せで適切でないのはどれか。
1: 第1腰髄節─骨盤挙上
2: 第2腰髄節─股関節屈曲
3: 第3腰髄節-股関節外転
4: 第4腰髄節─膝関節伸展
5: 第5腰髄節─膝関節屈曲
頸髄損傷完全麻痺者(第6頸髄節まで機能残存)が肘での体重支持を練習している図を示す。この練習の目的動作はどれか。
1: 導尿カテーテル操作
2: ベッド上での移動
3: 足上げ動作
4: 上着の着脱
5: 寝返り
棘上筋部分断裂の患者に対する図のような運動で期待できない効果はどれか。
1: 小円筋の筋力増強
2: 大円筋の筋力増強
3: 棘上筋の筋力増強
4: 肩甲下筋の拘縮改善
5: 腱板筋群の協調性改善
脊髄損傷で誤っているのはどれか。
1: 強制的な関節可動域運動は異所性骨化の原因となる。
2: 起立性低血圧は対麻痺よりも四肢麻痺で起こりやすい。
3: 自律神経過反射は第5胸髄節以上の損傷で起こりやすい。
4: 呼吸機能では1秒率は低下するが、%肺活量は正常である。
5: 高位頸髄損傷では消化性潰瘍が起こりやすい。
脊髄損傷の合併症とその対策との組合せで適切でないのはどれか。
1: 拘 縮-他動運動
2: 褥 瘡-体位交換
3: 異所性骨化-電気刺激
4: 自律神経過反射-血圧測定
5: 起立性低血圧-腹帯装着
図A、Bの動作を示す頸髄損傷者である。握力は測定不可能であるが、極く軽い物品は図Aのような把持形態を用い、図Bのような肩関節外転運動を伴った回内運動が可能である。なお、顔にかかった掛け布団を払いのける動作は困難である。この患者の車椅子操作について正しいのはどれか。
1: ADL自立のためには電動車椅子が必要である。
2: 手とハンドリムに適切な摩擦が得られればハンドリムのノブは不要である。
3: 車椅子前進駆動には広背筋と上腕三頭筋が強く作用する。
4: 車椅子上での臀部の徐圧は部分的であっても自力では不可能である。
5: 体幹を前屈しフットプレートに手を届かせる方法はない。
上肢帯の運動で誤っているのはどれか。
1: 肩甲骨は胸鎖関節を支点に動く。
2: 肩甲骨の回旋運動は烏口上腕靭帯で制限される。
3: 肩屈曲運動に伴い肩甲骨は上方回旋する。
4: 肩伸展運動に伴い肩甲骨は前傾する。
5: 肩30°以上の外転運動で肩甲骨は上方回旋する。
肩甲骨の運動と筋の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 挙上 ― 小胸筋
2: 下制 ― 大菱形筋
3: 上方回旋 ― 前鋸筋
4: 下方回旋 ― 僧帽筋下部線維
5: 内転 ― 僧帽筋中部線維
棘上筋部分断裂患者に対する図のような運動で期待できない効果はどれか。
1: 小円筋の筋力増強
2: 大円筋の筋力増強
3: 棘上筋の筋力増強
4: 肩甲下筋の拘縮改善
5: 腱板筋群の協調性改善
肩甲骨の上方回旋に作用する筋はどれか。
1: 広背筋
2: 前鋸筋
3: 菱形筋
4: 肩甲下筋
5: 肩甲挙筋
25歳の女性。交通事故で頸椎脱臼骨折を受傷した。脊髄ショック期は脱したと考えられる。MMTで、肘屈曲は徒手抵抗に抗する運動が可能であったが、手関節背屈は抗重力位での保持が困難であった。肛門の随意的収縮は不能で、肛門周囲の感覚も脱失していた。目標とする動作で適切なのはどれか。
1: 起き上がり
2: 自動車運転
3: 側方移乗
4: 電動車椅子操作
5: トイレ移乗
25歳の男性。交通事故による脊髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)。頸椎脱臼骨折の観血整復固定術後4日目。多発性肋骨骨折を合併し呼吸管理を行っている。早期理学療法で誤っているのはどれか。
1: タッピングによる排痰訓練を行う。
2: 肩関節の自動介助運動を行う。
3: 肩関節の可動域訓練は屈曲90°までに留める。
4: ベッドアップでの頭部挙上訓練を行う。
5: 下肢の他動運動を行う。
頸髄損傷者(第6頸髄節まで機能残存)が肘での体重支持を練習している姿勢の写真(別冊No. 5)を別に示す。この練習の目的動作はどれか。2つ選べ。ア.寝返りイ.上着の着脱ウ.足上げ動作エ.ズボンの着脱オ.ベッド上での移動
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ