5歳の女児。痙直型四肢麻痺。側弯や股関節脱臼はない。車椅子座位での全身写真(別冊No. 2)を別に示す。幼稚園で用いる座位保持装置の調整について、はじめに検討するべき事項はどれか。2つ選べ。
1: 頭部の固定性
2: 胸郭部の固定性
3: 骨盤帯の固定性
4: 股関節の外転保持性
5: 足台の高さ
生後11か月の乳児に残存しているのはどれか。2つ選べ。
1: Moro反射
2: 手掌把握反射
3: Landau反射
4: Babinski反射
5: 非対称性緊張性頸反射
12歳の女児。痙直型両麻痺。膝歩きの様子を示す。本児の異常な膝歩き動作の原因として可能性が低いのはどれか。
1: 体幹伸展筋群の過活動
2: 腹筋群の低活動
3: 股関節伸筋群の低活動
4: 股関節屈筋群の過活動
5: 股関節内転筋群の過活動
生後6か月の健常乳児。お座りで遊んでいるときに図のような姿勢となった。観察された反射・反応で適切なのはどれか。
1: Moro反射
2: 陽性支持反応
3: 保護伸展反応
4: 頭部の立ち直り反応
5: 非対称性緊張性頸反射
アテトーゼ型脳性麻痺児の運動療法で適切でないのはどれか。
1: 脊柱を伸展位にして寝返り訓練
2: 緊張性頸反射の抑制
3: 頭部を正中位にして立ち上がり訓練
4: 足底を全面接地して立位バランス訓練
5: パラシュート反応を誘発して上肢の外転
物につかまらず立てる乳児においてみられるのはどれか。
1: 自動歩行
2: Moro反射
3: 手掌把握反射
4: パラシュート反応
5: 非対称性緊張性頸反射
図は脳性麻痺児の着衣動作である。脳性麻痺のタイプはどれか。
1: 痙直型四肢麻痺
2: 痙直型両麻痺
3: 痙直型片麻痺
4: 失調症
5: アテトーゼ型
姿勢保持障害の原因で痙直型脳性麻痺児の特徴はどれか。
1: 注意集中困難による多動
2: 身近な感覚遊びによる常同行動
3: 全身の低緊張による耐久性低下
4: 身体接触面から受ける触覚の異常
5: 全身の不随意運動による調節困難
9歳の男児。痙直型四肢麻痺の脳性麻痺。頭部保持は可能で、座位保持は両手の支持が必要である。立位は介助があればわずかにできる。この児が机上で道具の操作を練習する際に両手を使用するための姿勢として最も難しいのはどれか。
1: 車椅子で体幹ベルトを用いた座位
2: 床上で両肘を机上に置いた長座位
3: 床上で両肘を机上に置いた割り座
4: 座位保持装置を使用した座位
5: 立位台を使用した立位
正常発達の生後7か月児にみられる反射・反応で正しいのはどれか。
1: 対称性緊張性頸反射
2: モロー反射
3: 手掌把握反射
4: 後方パラシュート反応
5: ホッピング反応
12歳の男児。脳性麻痺痙直型両麻痺。GMFCSレベルⅢで、立位では図のような姿勢を示す。治療方針として優先されるのはどれか。
1: 長下肢装具を作製する。
2: 体幹筋の同時収縮を促す。
3: 選択的後根切断術を検討する。
4: 歩行練習での介助量を減らす。
5: 上肢での支持能力を向上させる。
Down症候群の子どもの運動発達の特徴で適切なのはどれか。
1: 後弓反張
2: はさみ脚歩行
3: スカーフ徴候陰性
4: シャフリング移動
5: 緊張性迷路反射亢進
10か月の正常児でみられるのはどれか。
1: Moro反射
2: 手の把握反応
3: 緊張性迷路反射
4: パラシュート反応
5: 非対称性緊張性頸反射
7歳の女児。痙直型片麻痺。麻痺手を補助手として使うことはできる。普段の靴下の着脱動作を写真に示す。靴下を脱ぐときの指導で適切でないのはどれか。
生後11か月の乳児で残存しているのはどれか。
1: 対称性緊張性頸反射
2: 非対称性緊張性頸反射
3: バビンスキー反射
4: 手掌把握反射
5: モロー反射
5歳の女児。痙直型両麻痺。頸定は6か月、寝返りは11か月、座位は2歳で可能となった。現在、平行棒内で裸足での立位保持は可能だが歩行は自立していない。小学校入学時に使用する可能性が最も低いのはどれか。
1: 歩行器
2: バギー
3: 転倒保護帽
4: 短下肢装具
5: ロフストランドクラッチ
アテトーゼ型脳性麻痺児の症状とアプローチとの組合せで適切でないのはどれか。
1: 定頸不良-腹臥位での頭部挙上
2: 体幹過伸展-座面の高い椅子での座位訓練
3: 動的バランス不良-セラピーボールでのバランス訓練
4: 手指の過伸展-ビンの蓋の開け閉め
5: 目と手の協調障害-ペグ差しの練習