第40回午後第55問の類似問題
代謝性疾患で誤っている組合せはどれか。
1: 糖原病 − グリコーゲン
2: 痛 風 − 尿 酸
3: アミロイドーシス − グルコース
4: Wilson病 − 銅
5: ポルフィリン症 − ヘ ム
免疫不全によって生じやすい疾患はどれか。
1: 肝性脳症
2: ペラグラ脳症
3: Wernicke脳症
4: トキソプラズマ症
5: Creutzfeldt-Jakob病
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答え:4
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解説:免疫不全によって生じやすい疾患はトキソプラズマ症である。免疫不全の状態では、通常は無徴候か軽度の症状で済む感染症が重症化し、死に至ることもある。
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肝性脳症は慢性の肝疾患が原因であり、免疫不全とは直接的な関係がない。感染症や消化器出血などが誘因となることがあるが、免疫不全が主要な原因ではない。
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ペラグラ脳症はナイアシンの欠乏によって発症し、遺伝的な問題や栄養摂取障害が原因となる。免疫不全とは直接的な関係がない。
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Wernicke脳症はビタミンB1欠乏によって発症し、胃切除術後のビタミン摂取不良やアルコールの多飲などが原因となる。免疫不全とは直接的な関係がない。
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トキソプラズマ症は原虫の感染症で発症し、免疫不全の状態では重症化して死に至ることもある。健康な成人では無徴候か軽度の症状で済むが、免疫不全の場合は生じやすくなるため、正しい選択肢である。
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Creutzfeldt-Jakob病は脳内に異常プリオン蛋白が沈着することで発症する。発生機序は不明確であるが、免疫不全との直接的関係はない。
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科目:臨床医学総論(病理学)
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重要度:プレミアム特典
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