第34回午後第6問の類似問題

第56回午後:第63問

伸張反射について誤っているのはどれか。  

1: 筋紡錘が筋の長さを検知する。

2: 痙縮では伸張反射が低下する。

3: 伸張反射は単シナプス反射である。

4: Ia群神経線維はα運動神経に結合する。

5: 錘外線維が伸ばされると錘内線維は活動を増す。

  • 答え:2
  • 解説:伸張反射は、筋肉が伸ばされたときに収縮させる反射であり、筋紡錘が筋の長さを検知する役割を果たしています。この反射は単シナプス反射であり、Ia群神経線維がα運動神経に結合しています。また、錘外線維が伸ばされると錘内線維は活動を増すことが知られています。
  • 筋紡錘は筋肉の長さを検知する固有受容器であり、伸張反射の働きに関与しているため、この選択肢は正しいです。
  • 痙縮では上位運動ニューロンの損傷により反射回路の興奮性の制御が崩れ、伸張反射が増加するので、この選択肢は誤りです。
  • 伸張反射は単シナプス反射であり、筋紡錘からの情報が直接α運動神経に伝達されるため、この選択肢は正しいです。
  • Ia群神経線維は求心性線維であり、遠心性神経であるα運動神経に結合することで伸張反射が働くため、この選択肢は正しいです。
  • 錘外線維が伸ばされると、それに伴って錘内線維の活動が増加し、伸張反射が働くため、この選択肢は正しいです。
  • 科目:生理学(筋・感覚・神経系)
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第56回午後:第53問

骨について正しいのはどれか。  

1: 皮質骨は骨梁から形成される。

2: 幼児期の骨髄は黄色骨髄である。

3: 海綿骨の表面は骨膜で覆われている。

4: 皮質骨にはHavers〈ハバース〉管が存在する。

5: 骨は軟骨よりもプロテオグリカンを豊富に含む。

  • 答え:4
  • 解説:この問題では、骨に関する正しい情報を選択する必要があります。正しい選択肢は、皮質骨にHavers管が存在するという選択肢4です。
  • 選択肢1は間違いです。皮質骨ではなく、海綿骨が骨梁から形成されます。
  • 選択肢2は間違いです。幼児期の骨髄は赤色骨髄であり、発育が進むと脂肪髄である黄色骨髄に置き換わります。
  • 選択肢3は間違いです。海綿骨ではなく、皮質骨の表面が骨膜で覆われています。
  • 選択肢4は正しいです。皮質骨には多数の同心円状の層板構造からなる硬い部分で、Havers(ハバース)管が存在します。また、ハバース管同士を横でつないでいるVolkmann(フォルクマン)管も存在します。
  • 選択肢5は間違いです。プロテオグリカンはコラーゲン以外の骨基質を構成する有機成分で、糖蛋白複合体です。組織の水分や電解質の代謝に関与します。軟骨は水分を保持するため、骨よりもプロテオグリカンを豊富に含みます。
  • 科目:解剖学(筋・骨格・神経系)
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第55回午前:第62問

骨格筋の筋収縮において筋小胞体から放出されたCa2+が結合するのはどれか。  

1: アクチン

2: ミオシン

3: トロポニン

4: ミオグロビン

5: トロポミオシン

  • 答え:3
  • 解説:骨格筋の筋収縮では、筋小胞体から放出されたCa2+がトロポニンに結合し、トロポニンの分子構造が変化します。これにより、アクチンとミオシンが相互作用し、筋収縮が起こります。
  • アクチンは筋原線維を構成する細いフィラメントであり、筋収縮の際にミオシンと相互作用しますが、Ca2+と直接結合するのはトロポニンです。
  • ミオシンは筋原線維を構成する太いフィラメントであり、筋収縮の際にアクチンと相互作用しますが、Ca2+と直接結合するのはトロポニンです。
  • トロポニンは正解です。筋収縮の開始時に、Ca2+がトロポニンに結合し、トロポニンの分子構造が変化することで、アクチンとミオシンが相互作用し、筋収縮が起こります。
  • ミオグロビンは酸素結合蛋白であり、筋収縮とは関係がありますが、Ca2+と結合するのはトロポニンです。
  • トロポミオシンはアクチンフィラメントの二重らせんの溝に乗っており、トロポニンの分子構造の変化に伴って位置がずれることで筋収縮が起こりますが、Ca2+と直接結合するのはトロポニンです。
  • 科目:生理学(筋・感覚・神経系)
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第41回午後:第4問

付着部と筋との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 大結節-棘上筋

2: 小結節-大胸筋

3: 烏口突起-小胸筋

4: 上腕骨内側上顆-長掌筋

5: 大転子-小殿筋

第44回午後:第21問

骨格筋と比較した場合の平滑筋の特徴はどれか。  

1: 単核細胞である。

2: 横紋が見られる。

3: 体性神経支配である。

4: 電気刺激閾値が低い。

5: 運動は随意的である。

第55回午後:第24問

骨折と損傷を受ける可能性がある筋との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 鎖骨骨折――――――小胸筋

2: 橈骨遠位端骨折―――方形回内筋

3: 上腕骨外科頸骨折――棘上筋

4: 上腕骨骨幹部骨折――烏口腕筋

5: 橈尺骨骨幹部骨折――第2背側骨間筋

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、骨折と筋損傷の関係について考えます。骨折が起こると、周囲の筋肉にも影響が及び、損傷を受ける可能性があります。選択肢で示された骨折と筋肉の組み合わせの中で、誤っているものを選ぶ問題です。
  • 小胸筋は、第2(3)~5肋骨前面から起始し、肩甲骨烏口突起に停止します。鎖骨骨折では、外側骨片が大・小胸筋によって引かれ、転位することがあります。このため、筋損傷を受ける可能性があるため、選択肢1は正しいです。
  • 方形回内筋は、尺骨前面遠位1/4から起始し、橈骨前面遠位1/4に停止します。橈骨遠位1/4に付着するため、橈骨遠位端骨折の際に損傷を受ける可能性があるため、選択肢2は正しいです。
  • 棘上筋は、肩甲骨棘上窩、棘上筋膜内面から起始し、上腕骨大結節上部、肩関節包に停止します。上腕骨頭を関節窩に対して引きつけ、下垂時の唯一の懸垂作用筋であるため、上腕骨外科頸骨折の際に負担がかかり、損傷を受ける可能性があるため、選択肢3は正しいです。
  • 烏口腕筋は、肩甲骨烏口突起から起始し、上腕骨内側面中央部、内側上腕筋間中隔に停止します。上腕骨内側面に停止するため、上腕骨骨幹部骨折の際に損傷を受ける可能性があるため、選択肢4は正しいです。
  • 第2背側骨間筋は、第2、3指中手骨背側面から起始し、指背腱膜を介して第2指の基節骨底、中節骨底、末節骨底に停止します。背側骨間筋は手内筋であり、橈尺骨骨幹部骨折の際に損傷を受ける可能性は低いため、選択肢5は誤りです。
  • 科目:整形外科疾患
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第46回午後:第62問

筋紡錘で正しいのはどれか。  

1: 錘外筋の筋線維と平行に存在する。

2: 求心性線維はIb群に属する。

3: α運動ニューロンの支配を受ける。

4: 一次終末は主に核鎖線維に終止する。

5: 二次終末は主に伸張の速度を検知する。

第42回午後:第21問

骨格筋線維で正しいのはどれか。  

1: タイプⅠ線維は酸化還元酵素活性が低い。

2: タイプⅠ線維は疲労しやすい。

3: タイプⅡa線維は単収縮速度が遅い。

4: タイプⅡb線維は解糖活性が高い。

5: タイプⅡb線維はミオグロビンが多い。

第40回午後:第8問

肩甲骨に付着する筋と付着部との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 肩甲挙筋-上角

2: 棘上筋-肩甲棘

3: 大円筋-下角

4: 菱形筋-内側縁

5: 小胸筋-烏口突起