図Aに示す正常な心電図で記録された心電図が別の心電図で図Bのように記録された。考えられる原因は何か。
1: 時定数が小さくなった。
2: 記録感度が高すぎた。
3: 同相弁別比が低下していた。
4: 高域遮断周波数が低すぎた。
5: 右足電極コードに断線があった。
図は電気生理学的検査で心臓をペーシングして得られた心電図記録である。刺激レート[回/分]はおよそいくらか。ただし、記録速度は100mm/sである。
1: 80
2: 100
3: 120
4: 140
5: 160
心電図を記録したら第Ⅲ誘導を除く全誘導に商用交流雑音(ハム)が混入した。考えられる原因はどれか。
1: 右手電極の接触不良
2: 左手電極の接触不良
3: 左足電極の接触不良
4: 右手電極と左手電極の接触不良
5: 左手電極と左足電極の接触不良
整脈の心電図記録で隣接するR波の間隔が20mmのとき心拍数[回/分]はいくらか。ただし、心電図は標準紙送り速度で記録した。
1: 48
2: 60
3: 72
4: 75
5: 80
心電図テレメータの電波が適切に受信されなかった原因として考えられないのはどれか。
1: 送信機の電池の電圧低下
2: 院内ポケットベルの使用
3: 同じチャネルの複数の送信機使用
4: 携帯電話の使用
5: 中性電極コードの断線
図は電気生理学的検査で得られた心電図記録である。刺激レート[回/分]はおよそいくらか。ただし、記録速度は25mm/sである。
1: 30
3: 90
4: 120
5: 150
心電図テレメータについて誤っているのはどれか。
1: 搬送周波数はVHF帯を使用している。
2: ゾーン配置は相互変調などによる混信を防いでいる。
3: 使用周波数帯は6つのバンドに分かれている。
4: 送信機では信号の変調のほか増幅も行っている。
5: 送信機のアルカリ乾電池は1週間程度連続使用できる。
標準12誘導心電計の誘導について誤っているのはどれか。
1: 第Ⅰ誘導は右手電極と左手電極と間の電位差である。
2: 第Ⅲ誘導は第Ⅰ誘導と第Ⅱ誘導から計算で得ることができる。
3: 胸部誘導は単極誘導である。
4: 胸部誘導の導出に左足電極は不要である。
5: ディジタル心電計では8誘導から導出している。
図は心電図第Ⅰ誘導のQRS波形である。QRS波前半では左手の電位が高く、QRS波後半では右手の電位が高いのはどれか。
1: 1
2: 2
3: 3
4: 4
5: 5
心電計の校正電圧を記録したところ、図のような波形が得られた。異常と思われるのはどれか。
1: 同相除去比
2: 増幅感度
3: 時定数
4: 入力インピーダンス
5: 出力インピーダンス
1: 搬送周波数は400MHz帯を使用している。
2: 使用できるバンドの合計帯域幅は6MHzである。
3: チャネル帯域幅は12.5kHzである。
4: 電極リードをアンテナとして使用している。
5: 同じチャネルの他社製品の送信電波を正常に受信できる。
心電図計測について正しいのはどれか。
1: 電極インピーダンスの主要成分はインダクタンスである。
2: 校正曲線の高さは標準で50mmである。
3: サーマルヘッド式はガルバノメータ式より周波数特性が優れている。
4: 除細動器の影響は時定数回路で除去できる。
5: 電気メスとの併用には有線式のモニタより無線式のモニタが有利である。
心電計について正しいのはどれか。
a: 電極インピーダンスは周波数に依存しない。
b: 電極ぺーストは皮膚-電極間のインピーダンスを下げる。
c: 時定数回路は不必要な周波数成分を減少させる。
d: 標準肢誘導にはゴールドバーガーの法則が適用される。
e: ミネソタコードは不整脈の検出のパラメータである。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
心電計の電気的特性で誤っているのはどれか。
1: JIS規格で規定されている。
2: 標準感度では1mV(P-P)入力に対して記録計が10mm振れる。
3: 10Hzで50μV(P-P)入力を判読できる。
4: 総合周波数特性は10Hzにおける10mm振幅を基準(100%)としている。
5: 75Hzでは基準の50%以下の振幅である。
正しいのはどれか。
1: ディジタル式の心電計に用いるサンプリング周波数は200Hzである。
2: 心電図は心臓の拍動による血流の変化によって生じる電位変動である。
3: 正常心電図のST部分は基線と概ね一致する。
4: QRSは心房の興奮の開始に対応している。
5: 心音図は心電図を可聴周波数に変換して音として出力する。
心電計の電極を右手と左手と逆に装着して記録した場合の誘導波形について誤っているのはどれか。
1: 第I誘導では極性が反転する。
2: 第II誘導と第III誘導が互いに入れ替わる。
3: 単極肢誘導のaVRとaVLが互いに入れ替わる。
4: 単極肢誘導のaVFでは極性が反転する。
5: 単極胸部誘導のV1~V6では通常の波形が得られる。
図のような心電図が記録された。臨床工学技士の対応で正しいのはどれか。
a: 除細動装置の準備をする。
b: 心臓ぺースメーカの準備をする。
c: 心電計の故障をチェックする。
d: 誘導コードの断線を調べる。
e: 直ちに医師に連絡する。
SQUID磁束計で機能状態を検査できる臓器はどれか。
a: 腎臓
b: 肝臓
c: 脳
d: 心臓
e: 肺
a: 増幅器の高域遮断周波数が低すぎるとR波の立ち上がりが鋭くなる。
b: 心電図テレメータは患者漏れ電流に対する安全性の上で有利である。
c: 心電図のQRS波は心室筋の脱分極過程に対応している。
d: 電極にはぺーストを十分につけるのがよい。
e: ホルター型心電計は除細動器と併用するのに適した心電計である。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
a: 正常心電図の周波数成分は0.5~60Hzである。
b: 高域の周波数特性は電極の性能に影響される。
c: 低域の周波数特性は時定数により規定される。
d: 周波数特性はサーマルアレイ方式が熱ペン式よりも優れている。
e: ハムフィルタを入れると心電図波形のQRSがひずむ。
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