第48回午後第43問の類似問題

第37回午前:第89問

器質性精神障害患者の作業療法で適切なのはどれか。  

1: 他の患者との交流は避ける。

2: 変化のある作業種目を選択する。

3: 誤った言動は理論的に正す。

4: 作業の誤りはまとめて訂正する。

5: 楽しみの要素を取り入れる。

第37回午前:第90問

思考障害の強い精神分裂病(統合失調症)患者に対する作業適用で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.手順が明確な作業イ.非構成的な作業ウ.自己判断で進める作業エ.問題解決的な作業オ.反復的な作業  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第44回午前:第30問

統合失調症の一般的な回復経過を図に示す。「夜寝ても昼寝をしたくなる」、「やる気がおきない」、「疲れやすい」と訴える患者の時期はどれか。 

44_0_30

1: ①

2: ②

3: ③

4: ④

5: ⑤

第43回午前:第30問

23歳の女性。統合失調症。短大卒業後、事務員として働いていた。職場の同僚に噂されていると上司に訴えるなど、被害関係妄想が強まり精神科に紹介され入院となった。薬物療法で精神症状は治まり、2週目に作業療法が開始された。この時期の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 職場復帰に向けての訓練

2: 他患者との場の共有

3: 対人交流技能の訓練

4: 金銭管理の練習

5: リラクセーション

第46回午前:第39問

認知症患者に対する作業療法の目標で適切でないのはどれか。  

1: 場に慣れる。

2: 作業を継続する。

3: 作業工程を覚える。

4: 生活リズムをつくる。

5: 自己のペースを維持する。

第38回午前:第77問

精神分裂病(統合失調症)患者の作業療法導入時の評価項目として適切でないのはどれか。  

1: 指示理解の程度

2: 家族関係

3: 興味・関心の内容

4: 交友関係の範囲

5: 病的体験の内容

第53回午後:第35問

重症度分類Ⅲ度(中等度)の脊髄小脳変性症の患者に対する生活指導で適切なのはどれか。  

1: 筋力増強訓練は控える。

2: 家具の配置変更を検討する。

3: 歩隔をできるだけ狭くする。

4: 柄の細いスプーンを使用する。

5: 杖はできるだけ軽量なものを用いる。

  • 答え:2
  • 解説:重症度分類Ⅲ度(中等度)の脊髄小脳変性症の患者は、上肢全体の動作が拙劣で介助が必要な状態です。そのため、生活指導では患者の安全性や利便性を考慮した対応が求められます。
  • 筋力増強訓練は、適切な指導のもとで行われる場合、患者の機能改善に役立ちます。ただし、無理な訓練は避けるべきです。
  • 正解。家具の配置変更を検討することで、患者の移動や生活が容易になり、安全性も向上します。
  • 歩隔を狭くすることは、バランスを崩しやすくなるため、適切ではありません。適切な歩行指導や補助具の使用が求められます。
  • 柄の細いスプーンは、握力が弱い患者にとって使いづらいため、適切ではありません。柄の太いスプーンや特殊な形状のスプーンが適切です。
  • 杖はできるだけ軽量なものを用いることは、患者にとって利便性が高いですが、重症度分類Ⅲ度の患者に対しては、より適切な介助や補助具の使用が求められます。
  • 科目:神経筋疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第35回午前:第85問

精神分裂病(統合失調症)の作業療法でみられないのはどれか。  

1: 判断が一面的になりやすい。

2: 物事への関心が低い。

3: 対人関係の距離が混乱しやすい。

4: 物事の全体的把握が苦手である。

5: 一つの作業に長時間没頭する。

第48回午前:第45問

うつ病患者の作業療法でみられやすい特徴はどれか。  

1: 頻回の休息

2: 手順の省略

3: 学習性低下

4: 約束の遵守

5: 他者への依存

第36回午前:第84問

転換性障害患者に対する作業療法の留意点で適切でないのはどれか。  

1: 不安感の緩和

2: 生活リズムの安定化

3: 身体症状の解釈

4: 意欲の向上

5: 家族関係の調整

第49回午後:第42問

認知症患者への作業療法で改善されやすいのはどれか。  

1: 失語

2: 記憶障害

3: 異常感情

4: 見当識障害

5: 遂行機能障害

第46回午後:第39問

神経症性障害患者の作業療法で正しいのはどれか。  

1: 心気症状への傾聴が重要となる。

2: 転換症状がある場合は行わない。

3: 強迫症状に対しては反復作業を用いる。

4: 不安発作が完全に消失するまで行わない。

5: 離人症状では自傷行為の可能性を考慮する。

第55回午前:第45問

メタボリックシンドロームの改善を目的とした統合失調症患者の評価で優先すべきなのはどれか。  

1: 睡眠状態

2: 対人関係

3: 入浴状況

4: 認知機能

5: 服薬内容

  • 答え:5
  • 解説:メタボリックシンドロームは内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさる病態で、心臓病や脳卒中になりやすくなる。統合失調症患者は抗精神病薬を服用することが多く、副作用には食欲増進や肥満、脂質異常症、血糖値上昇などがあるため、メタボリックシンドロームの改善を目的とする場合は、服薬内容を優先的に評価する。
  • 睡眠状態は統合失調症の病初期や増悪期に評価が必要であり、不規則な生活もメタボリックシンドロームの要因となるが、食事や運動量の調整が優先されるため、直接的な関連はない。
  • 対人関係は統合失調症の感情や思考、意志発動の問題により問題が生じることが多いが、対人関係とメタボリックシンドロームの直接的関連はないため、優先すべきではない。
  • 入浴状況は統合失調症の慢性期に問題が生じることがあるが、入浴状況とメタボリックシンドロームの直接的関連はないため、優先すべきではない。
  • 認知機能は統合失調症により問題が生じることがあるが、認知機能の低下によりメタボリックシンドロームを生じる可能性は低いため、優先すべきではない。
  • 統合失調症患者は抗精神病薬を服用することが多く、副作用には食欲増進や肥満、脂質異常症、血糖値上昇などがある。そのため、メタボリックシンドロームの改善を目的とする場合は、服薬内容を優先的に評価するとよい。
  • 科目:統合失調症
  • 重要度:プレミアム特典
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第41回午前:第30問

16歳の女子。統合失調症。高校入学後、人の目を気にするようになり、被害的な言動が出現するようになった。文化祭時に興奮状態となり入院となった。入院10日後、症状は徐々に落ち着いてきたが敏感さが残る。この時点で作業療法が処方された。作業療法導入時の対応で適切でないのはどれか。  

1: 短時間から開始する。

2: 個別で対応する。

3: 単純な作業から導入する。

4: 学校での様子を聴取する。

5: 疲労感を確認する。

第48回午前:第44問

統合失調症患者の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 合理的な理由付け

2: 作業能率の低下

3: 持続性の維持

4: 社交性の高さ

5: 認知のゆがみ

第55回午後:第20問

45歳の男性。統合失調症。外来治療を受けながら母親と2人で暮らしている。3年前までは仕事に就いていたが、職場での対人関係がうまくいかず症状が悪化し退職した。現在は精神症状は落ち着き、ADLは自立し生活リズムも整っている。一般就労を希望し、作業療法士に相談した。この時点で患者が利用する障害福祉サービスとして適切なのはどれか。  

1: 自立訓練

2: 共同生活援助

3: 就労移行支援

4: 就労定着支援

5: 就労継続支援B型

  • 答え:3
  • 解説:この患者はADLが自立し、生活リズムも整っており、一般就労を希望しているため、就労移行支援が適切な障害福祉サービスとなります。
  • 自立訓練は、自律した日常生活や社会生活が送れるように、一定期間、身体機能の維持・向上や生活能力の維持・向上のための支援や援助を行うものですが、この患者はすでにADLが自立しているため、適切ではありません。
  • 共同生活援助は、夜間や休日に共同生活を行う住居で、相談、入浴、排泄、食事の介護、日常生活上の援助を行うものですが、この患者はADLが自立しており、生活リズムも整っているため、適切ではありません。
  • 就労移行支援は、障害者総合支援法に基づく就労支援サービスの一つで、一般企業への就職を希望する者に対し、就労に必要な知識や能力の向上のために必要な訓練、求職活動に関する支援などを行うものです。この患者は一般就労を希望しており、利用期間も原則2年以内に制限されているため、適切なサービスです。
  • 就労定着支援は、就労に伴う生活面の課題に対応できるよう、事業所や家族との連絡調整などの支援を一定の期間にわたり行うサービスですが、この患者はまだ就労していないため、適切ではありません。
  • 就労継続支援B型は、現時点で一般企業への就職が不安・困難な者が対象で、雇用契約を結ばずに就労訓練を行えるものですが、この患者は一般就労を希望しているため、適切ではありません。
  • 科目:統合失調症
  • 重要度:プレミアム特典
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第52回午後:第41問

神経症性障害患者の作業療法導入時の評価で最も重視すべきなのはどれか。  

1: 就労関連技能

2: 身辺処理能力

3: 精神内界の葛藤

4: 基本的な心身機能

5: 症状への対処方法

第39回午前:第36問

22歳の女性。統合失調症(精神分裂病)。17歳時、周囲から悪口を言う声が聞こえ初回入院し、退院後はアルバイトの生活を続けていた。今回、突然2階から飛び降りた。けがは軽症で済んだが、興奮と幻覚妄想が顕著となり、2回目の入院。入院3週目で症状は軽減したが、疲弊状態が前面に出ている。主治医から、再発後の疲れやすさへの対処を目的とした作業療法が指示された。導入時の身体活動として適切なのはどれか。  

1: シャッフルボード

2: バレーボール

3: テニス

4: バスケットボール

5: ソフトボール

第43回午前:第89問

神経性無食欲症の患者に対する作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 行動制限に伴うストレスを発散させる。

2: 食行動を促す調理活動を提供する。

3: 対人交流を楽しめる場を提供する。

4: 自己表現を助ける作業活動を提供する。

5: 道具や材料の自己管理を促す。

第53回午前:第43問

作業療法中に腹痛を訴える身体表現性障害の患者への対応として適切なのはどれか。  

1: 軽い身体活動を勧める。

2: 痛みの原因について話し合う。

3: 積極的に話しかけて注意をそらす。

4: 痛みが完全に治まるまで安静を促す。

5: 身体的所見に異常がないことを説明する。

  • 答え:1
  • 解説:身体表現性障害は心理的問題が身体症状として現れる障害であり、腹痛を訴える患者に対しては軽い身体活動を勧めることが適切な対応となる。
  • 軽い身体活動は気晴らしを促し、腹痛に対して腹部体操を行うことは運動療法としても有効であるため、適切な対応となる。
  • 痛みの原因について話し合っても、心理的誘因があるため患者は納得できず効果がない。
  • 積極的に話しかけても患者の注意を痛みから逸らすことは十分にできず、患者の依存が強まる危険性があるため、適切な対応ではない。
  • 心理的葛藤が誘因の腹痛では、安静により患者が腹部症状に注意を向けて痛みが増すことがあるため、適切な対応ではない。
  • 身体表現性障害の患者は心的葛藤の身体表現として腹痛を呈しており、身体的所見がないことを説明しても納得しないため、適切な対応ではない。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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